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 異世界転移「GMコールは届きません!」   作者: すめらぎ
第I部 第一章 1節   <1話>
5/200

<1話>  「GMのお仕事」   =Cパート=


「どうなされました?」


すると、黒衣の魔道士ではなく、オープンチャットで若い女性の声がした。

その方向を見ると、純白のフルプレートに身を包み巨大な盾を持った女性の騎士ナイトが居た。


純白の騎士ナイト曰く――

黒衣の魔道士と供にヴリトラの側近と闘っていたが、挙動がおかしいので開発陣へバグの報告をして貰いたい。

昨日のバージョンアップ要項には、挙動の変わる旨は記載されていなかった。


私は、少し間を置いてから答える。

「解りました。こちらの方でもログを解析し、調査いたします。

 ただし、挙動が違う原因がバグであった場合なのですが……。

 開発へ伝えても直ぐに対応が取れない場合もございます。

 その旨、ご了承頂けたらと思います。ご不便をお掛けしてすみません」



その後、純白の騎士はそので立ちに相応しい、騎士らしい紳士な応対を私にしてくれた。

――と。女性なので紳士ではなく、淑女か。

私は女性である純白の騎士に、かつて自分がプレイヤーだった頃の冒険仲間の姿を重ねた。



ひと通り説明が終わった所で、黒衣の魔道士は私にお礼を述べてくれた。

ふと、その魔道士の脇を覗く私。可愛らしいピンクの頭が見えた。


「おや?」


そして目が合う。


「GMさん、さっきはありがとうございました。」


よく見ると、数件前に填まって抜けられなくなったのを助けた猫耳っ娘だった。

このゲームではアバターの声を変えられる。つまりは……。


(ネカマ姫か)

そう心の中で呟いた。



Dパートへ つづく

2020.07修正加筆

第II部後半連載時に、再加筆予定

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