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 異世界転移「GMコールは届きません!」   作者: すめらぎ
第I部 第二章 3節   <6話>
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<6話>  「不敗の魔剣師」   =Eパート=

お待たせ致しました。

体調もだいぶ良くなってきました。

明日より、毎日更新を再開致します。


「こいつら、良い連携ね。生前はさぞ仲の良い仲間パーティーだったのでしょうね」


人数的に有利になったからなのか、ソフィアが居て強気になったからなのか、

ソフィアの後ろに居たエルフの二人が前に出てこようとした。


「止めなさい」


「大丈夫ですよ! ソフィア様。やられた借りを私たちも返したいのです!」

二人はソフィアの制止を聞かず、鎌持ちに斬り掛かった。


「愚かな……」

ソフィアはそう口ずさむが、目の前の盾持ちから目を離せず、助けには行けないでいた。


そして鎌持ちへ斬り掛かったはずの二人のエルフが、逆に地面に倒れ込んでしまった。


先ほど張られた氷系魔術の効果だ。

攻撃したエルフ側にカウンターダメージと麻痺の状態異常を与えた。


「イリーナ!」

私は強い口調で呼ぶ。


イリーナは直ぐ回復魔術を詠唱し、発動させた。

中位回復キュアル


魔法対象は、エルフでも鎌持ちでもなく、ソフィアの対峙している盾持ちだった。


(良い判断だよ。イリーナ)


盾持ちを少しだがひるませた。

その隙をついて、ソフィアが麻痺し倒れているエルフ二人の元へ近寄る。

そして片手でエルフを次々と通路の奥に放り投げた。


(うわ、痛そう……)


「全く、世話が焼ける。そもそも、私やお姉様の初撃を防ぐ程の相手。敵の力量を読めないのはダメ。後でお説教」


放り投げられていない方のエルフ2人は、後での説教される場面を想像して、顔をしかめていた。


(そりゃそうだ、仲間があんな放り投げ方されたらビビるわ)


今度は私が対峙している斧持ちが仕掛けて来た。

私は斬り掛って来る斧持ちにカウンターを放った。

しかし私の剣は空を斬る。

(ん?)


斧持ちは攻撃を止め、別の方向へと突撃する。

どうやら、回復魔術を使ったイリーナを先に仕留める気の様だ。


「しっ、しまった!!」

(……なーんてね)


私は斧持ちをイリーナに任せて、盾持ちの背後をつく事とした。


斧持ちは後衛で細身のイリーナが相手であった為、強引に仕掛けた。


イリーナは、薙刀グレーヴを短めに構えた。

そして斧持ちをグレーヴ先端の両刃部分で突く。

斧持ちは、得意の斧の側面での受け流してきた。


「その受け流し技は、もう見ましたわ」


イリーナは上方へ弾かれたグレーヴを自身の体重移動により重心を変え、勢いを乗せて斬り付ける。

遠心力の乗った斬撃が斧持ちの肩口に炸裂した。

斧を持っていた骨の腕は、無惨にも斧を握ったまま地面へ落ちる。


だが、イリーナの連撃は止まらない。

狭い通路内で巧くグレーヴを回転させ、破壊した肩口であった所を柄で強打した。

「やー!」


私は盾持ちの背後から「アルマス」を仕掛けた。

一撃目は盾により防がれたが想定内だ。

二撃目、三撃目が完全に入った。

イリーナの魔術ダメージとの累積で、オーバーキルとなり一瞬で消滅した。


イリーナは何故か、柄の部分で何回も殴り付けて、スケルトンを粉々に打ち砕いていた。

「えいえい、えいえい」

そしてイリーナは、足で残骸を踏みつけ、冷めた口調で言う。

「死んでまで、お姉様に害をなす人類なんて、本当に滅びてしまえば良いのに……」


(イリーナ激しいな……。それにしても……、もしかして私より強いんじゃない?)



Fパートへ つづく

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