<12話> 「邪神と主神と再会と」 =Hパート=
※このパートは、なろう規約の都合上、後半部分を全て削っています。
「赤髪のお嬢様、またお目にかかれた事、神に感謝致します」
王子は宿泊設備のある離宮まで案内してくれた。
離宮は迎賓館の一部であり、廊下で繋がっている。
王子は入り口で一礼すると立ち去っていった。
いくつか繋がっている離宮の内、ここだけは男子禁制で、それは王や王族とて例外ではないのだそうだ。
聖母教のお嬢様方にはもってこいだと、王子は語っていた。
「ここが迎賓館の離宮ね」
私がそう言うと、イリーナが答えた。
「こちらも凄く立派な建物ですね。以前、私が立ち寄った時には、まだありませんでしたよ」
入り口には既に二人のメイドが立っていた。
一人は金髪ショートヘア、もう一人は銀髪ショートヘアの女性だった。
魔力を感じたので、念の為にスキルで覗こうとも思ったが、止めておいた。
(メイドの格好はしていても、おそらく二人とも魔術師なのであろう。護衛込みと言うわけだ)
「ようこそ、おいで下さいました。聖女イリーナ様。そしてイリーナ様をお救いした偉大なる冒険者リル様。私はメイドのミィナ、そして……」
「そして私はリィナと申します。側付きを仰せつかりました。ミナ、リナとお呼び下さい」
(同じリナでも、エルドリナとは偉い違いだな)
私たちはミナとリナに案内されて、どんどん奥へと進んで行く。
進んで行くと、銅の様な褐色の髪に、うさぎの耳が乗っている幼女とすれ違った。
うさ耳幼女は、お辞儀をして通り過ぎて行った。
金髪のミナは言う。
「あの者は、ああ見えて二十歳を超えているのですよ。さぞ不思議でしょう」
続ける様に銀髪のリナが問う。
「この後お食事なのですが、その前に入浴していただきたいと思いますが」
私はイリーナと目で合図を送り合う。
そしてイリーナが答える。
「ええ、問題ありません。お姉様も私も」
「そうだね。きっと浴槽があるんだよね? 久しぶりに湯船に浸かれるのは嬉しいな」
金髪のミナが答える。
「はい。ご推察の通り、浴槽がございます」
銀髪のリナが続ける。
「旅の疲れが、癒える事でしょう」
私たちは巨大な浴場へと案内された。
そして脱衣所にて服を脱ごうとした時だ。
「失礼致します、リル様」
金髪のミナはそう言うと、私の白いロングドレスに手を掛けた。
するとドレスのボタンを一つづつ丁寧に外していった。
そして身体とを固定しているリボンを解く。
胸が揺れ、スルリと音を立て、私の着ていたドレスは足下へと落ちた。
身に付けている物は、指に填めていたGMの指輪とヒールの付いた靴のみ。
そう、私は一瞬にして剥かれてしまったのだ。
私はイリーナが気になり、思わず眺めた。
銀髪のリナは、まずイリーナの付けている刺繍の入ったグローブを外し、丁寧に畳む。
そしてイリーナの背後に回り込み、背中側のボタンを素早く丁寧に外していく。
するとイリーナの小ぶりな可愛い胸が露出する。
更にボタンが外され、今度はペティコートの様なスカート兼下着を外した。
そして最後にストッキングが腿の部分より捲られ、ほぼ全裸に剥かれた。
「リル様、御御足を」
ミナはそう言うと、私のヒールを一つづつ脱がす。
脱いだ私は、足をマットの上へ乗せた。
イリーナもリナに正面から足を持たれ、ヒールを脱がされていた。
(あれ、あの体勢って、やだ……、ヒールを脱ぐ時に丸見えじゃない……)
私たち二人は、生まれたままの姿で脱衣所から、中へと入った。
「お姉様、仲良く剥かれちゃいましたね」
なぜかイリーナは嬉しそうだった。
「お姉様との湯浴み、楽しみです」
「あぁ、そう言えば、一緒に入るのってこれが初めてかもしれないね。シャワーなら歌舞伎町で一緒に浴びたけれど……」
イリーナは、お風呂場を見渡している。
私は嫌な予感がした。
お風呂場へ来たものの、洗う道具などが何も無いのだ。
(あぁ、これアカンやつや)
イリーナは落ち着いた様子だった。
「そうね、聖女であるイリーナは、他人に洗われる事に慣れているのかも知れないわね。でも私は慣れていないわ」
(だって、パパやママに子どもの頃に洗ってもらった時以来なのだもの。まして、閼伽の他人になんて、ないない)
――そして、ミナとリナが現れた。
結局、隅々まで、丸洗いされてしまいました。
(恥ずかしい……。死にたい)
Iパートへ つづく
※このパートは、なろう規約の都合上、後半部分を全て削っています。
ノクターンノベルズにてR18指定で未省略版を掲載いたしました。
ただのお風呂シーンですので、読まずとも本編の内容と齟齬はありません。




