地区予選大会!開幕!
ヒュー バン バン バン
「うわー花火もあがってるし出店もでてる。」
「お祭りみたいだな」
「ちょっと出店みてからいかない?」
「受付時間過ぎちまうぞ?」
「お願い!バナナチョコだけでいいから!」
「もーしょうがねぇなぁ」
「やったぁ♪」
チョコバナナ、チョコバナナ、と・・・
「あ、あった」
「でもすごい行列だね・・・」
「どうなったらチョコバナナがこんなに混むんだよ!」
「あ!ここ原宿にあるすごい人気のお店だ!普段だと2時間並ばないと食べられないんだって・・・。」
「・・・。最近は何が流行るかわかったもんじゃないな・・・。」
「あ、そこのおねぇちゃん!こっちこっち!」
店の横にいる人がマリを呼んでいる
「え?わたしですか?」
「そうそう。ちょっとこっちきて!」
「なんですか?」
無警戒にもほどがある。やべぇやつだったらどうすんだ
「おいマリ。あんま知らない人についてくなって」
「チョ、チョ」
「チョ?」
「チョコバナナもらっちゃった!」
「はい?」
「めっちゃいい人!!!かわいいからあげるって!」
めちゃめちゃ怪しいじゃないかよ・・・。
「お前それ食べるなよ?変なもんはいってたらどうすんだよ。」
「え?もう食べちゃった。」
「はぁ・・。」
「そんな変なもの入れたりしないよ。」
「ん?」
「僕は進藤 剣。よろしく」
「あぁおれはカイ。よろしく。
「わたしはテノリ マリ よろしくね」
「実は今日の大会、僕もエントリーしてるんだ。当たったらお手柔らかに願うよ」
「お、おう」
「それじゃ」
ツルギは会場の方へ去っていった。
「なんか変な奴だったな」
「チョコバナナくれる人に悪い人はいないよ?」
「はいはい。おれらもいくぞ。」
大会会場・・・
「おおきたきた!」
「あ、店長」
「遅いよ!来ないのかと思った。受け付けはしてあるから早く控室入って!試合の説明があるから」
「お、おう」
タッタッタッ
バタン
シーン
「静かだな」
選手控室はやけに静かだった
ガコン
一斉に明かりが消えて中央のステージが明るくなる
「レディース エーン ジェントルメーン」
「今日はお集まりいただきありがとう!」
「前回はガジェット団の乱入のせいでめちゃめちゃになってしまったので仕切り直しだ!」
「それではさっそくルールを説明していくぞ!」
「今回は2人1組のチーム戦で各ブロック8チーム、
全部で8ブロックに抽選で分かれてもらい、勝ち抜きのトーナメントだ!」
「そして残った各ブロックの代表でまたトーナメントを行い、1位と2位がエリア大会へ進むことができる!」
「バトル形式は2on2シンプル!つまり最後までラウンドしているスピナーがいるチームが勝利だ!」
「つまり5連勝すればOKってことだな」
「そうね」
「それでは早速第一回戦の組み合わせを発表するぞ!」
デレデレデレデレーーーデン!
「みんな!モニターに注目してくれ!」
「!?おいマリ!あれさっきのチョコバナナ・・・」
「あ・・」
「ひどいなぁ。僕にはツルギっていう名前があるんだよ。」
「あ、すまん」
「君はともかくマリさんにはちゃんと名前で呼んでもらいたいな」
「う、うん」
「それじゃバトルスペースで待ってるよ~」
「やっぱあいつ変だろ。」
「ちょ、ちょっとね・・・」
つづく・・・