百花繚乱!マジカルリリー
ガジェット団の騒動があった次の日、
いつもどおりの時間に学校について教室の扉をあけた
がらら
「おはよー」
一斉にみんなが振り返る
「あ!きた!ヒーロー!」
「聞いたよ!カイくん!すごいよ!」
「有名人じゃん!」
「え?なんのこと?」
どうやら昨日の事件が朝のテレビでやってたらしい
「あーおれ朝ニュースみないからなぁ」
「すごいよ!犯罪組織を撃退するなんて!スピマスの人とも知り合いなんだって?」
「あぁ、まぁね。あの人は・・」
「ほらせきつけー。ホームルーム始めるぞー」
がやがやしながらもみんな席につく
「今日は転校生を紹介するぞー」
「ん??まさかこのパターンは・・・。」
「テノリ マリです!アメリカから来ました!」
「テノリってスピマスの?」
「お兄ちゃんは今のスピマスよ。」
「「すげぇぇ!!」」
より一層盛り上がる一同
「ほらほら静かに。テノリはー、じゃあ独楽のとなりの席な」
「はーい」
「また会ったな」
「そうね。それでセイントドラゴンの調子はどう?」
「おれんち、母ちゃんがハンドスピナー大嫌いだから家でできないんだよな」
「え?そんなはずは・・・」
「ん?どうかした?」
「ううん、なんでもない。」
「なんだよ気になるなぁ」
マリは何か考え込んでいる様子だった。
放課後・・・
「カイ!もう帰るでしょ?一緒にショップにいきましょ!」
「ショップ?」
「そうよ。家でできないなら外ですればいいだけよ。」
「基礎くらいなら私でも教えられるから行きましょ!」
「えー。おれガジェット団を倒したんだぜ?マリの教わることなんかないよ」
ピキっとマリの眉間に大きな筋が入った
「ふーん。いい度胸ね。あとで泣いて謝っても許してあげないから!」
「お、おう」
「行くわよ!」
半ばひきづられて俺は学校をあとにした。
ハンドスピナーショップ
カランカラン
「いらっしゃい!」
「店長こんにちは。ひさしぶりね。」
「あ、マリちゃんじゃないか!ん?それとひきづられているのは・・」
「こっちはカイ。昨日ガジェット団に勝ったからって調子に乗ってるのよ」
「おれはカイ!よろしくな!おっちゃん!」
「おお君が話題のルーキーか。よろしくな」
「それじゃ店長、奥借りるわよー」
「いいけどあんま派手にやるなよー」
「了解!」
ショップの奥の広めの倉庫
「ルールは1対1でさきにラウンドが止まった方が勝ちでいいわね?」
「問題ないぜ!」
「それじゃあいくわよ!」
「「Ready!? GO-ROUND!」」
「いっけぇぇ!セイントドラゴン!」
「ぐぉぉぉぉ!」
「いきなさい!マジカルリリー!」
「はぁぁぁい!」
「え?マリもモンスピもってるのか?!」
「女だからって舐めないでよね!いくわよリリー!百花繚乱!」
マジカルリリーからここ一帯を埋め尽くすほどの花びらが湧き出て降り注ぐ
「邪魔くせぇ!シャイニングフォースで焼き払え!」
「ぐぉぉぉぉ!」
放たれるシャイニングフォース。だが花びらにあたるや否や、
セイントドラゴンへ跳ね返ってきた
「なに?かえされた?!」
「ふふ、かかったわね」
「ぐぉぉぉ・・。」
「あぁ!セイントドラゴン!」
「百花繚乱はね“カウンター技”なの」
「カウンター?」
「そう。相手の攻撃をそのまま相手に跳ね返せるのよ。」
「こっちの攻撃が強ければ強いだけ自分に跳ね返ってくるのか・・。」
「そうよ。この勝負、私の勝ちね!」
「すげぇよ!すげぇよマリ!」
「え?なに。よいしょしても何も出ないわよ?」
「おれ、お前にあえて本当によかったよ。おれは幸せだ!」
「え?ちょっちょっと急に何言ってんのよ。あわあわ」
「明日リベンジする!明日こそはゼッテー勝つからな!」
「う、うん。」
「ん?どうした?」
「なんでもないわよ!ふん!明日も叩き潰してやるわ!じゃああたし先に帰るから」
「おう!また明日な!」
「まったく何なのよ調子狂うわね」
「よし!でてこいセイントドラゴン!特訓だ!」
「ぐぉぉぉ!」
「マリみたいなカウンター系の能力はパワータイプのセイントドラゴンの天敵だ。
こんなに早く苦手なタイプと練習できるなんて思ってもみなかったぜ!」
「俺に考えがある!明日はゼッテー勝つ!」
「ぐお!」
つづく・・・