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ハンドスピナー!カイ!  作者: ユウキ
1/4

叫べ!セイントドラゴン!

おれは「独楽コマ カイ

今世界中を巻き込んだ大ブームの「ハンドスピナー」が大好きな中学2年生


最近では体育の授業で取り入れられたり、オリンピックの競技になったりと

立派な「スポーツ」の一つだ。


おれはハンドスピナーが大好きだけど、母ちゃんは俺がハンドスピナーをやるのに大反対。

どうしてかな?


今日は地元のスタジアムでハンドスピナーの世界大会の予選がある。

今回は見学だけど、いつかゼッテー世界大会優勝する最強の「スピマス」になってやる!



「さてと、俺の席は・・・と、、ん?」


「あれ?カイじゃん!」


「おーやっぱりマリか!久しぶり!」


こいつは「手乗テノリ マリ


幼稚園、小学校と同じだったんだけど、父親の仕事の都合で海外に引っ越してたんだ。


「日本にもどってたのか?」


「まだ家はアメリカにあるよ。今日はお兄ちゃんがゲストで呼ばれてて、その付き添い」


「あーなるほどね」


マリのお兄さんは前回の世界大会の優勝者で、今の「スピマス」だ


何を隠そう、俺も今日はマリの兄「手乗テノリ テン」を見に来たんだ


「そろそろ始まるわよ」


会場が暗くなり、静かな緊張感がただよう


「レディース エーン ジェントルメーン!!」


会場がぱっと明るくなり、会場内に花火が飛び交う。


「今日は世界大会予選1日目!はりきっていくぞぉー!」


「「うぉぉぉー!!!!」」


「すげぇ盛り上がってんな」


「あんたは意外と冷静ね」


「まぁ俺は出れないしな・・・」


ここまで盛り上がっているのを目の前で見て、自分が出れないのが心底くやしい。


「さぁ1回戦は参加者全員で行われる“バトルロイヤル”だ!」


バトルロイヤルはハンドスピナーで一番メジャーな競技だ。


全員が一斉にハンドスピナーをラウンド(回転)させて最後まで回っていた人が勝ち。


「さぁいくぞ!準備はいいか?!Ready!?GO-ROUND!」


予選参加者が一斉にラウンドをはじめた。


「「ドゴォォォン」」


「なんだ?!」


「ドゴォォン!」


「キャー」


「爆発?!」


会場の入り口付近があちこち爆破されて出口が完全にふさがっている。。


「おい、なんだあれ?!」


空に浮かぶ巨大な黒い影


「ガジェット団だ!逃げろー!」


「ガジェット団」世界中のレアスピナーをあらゆる手段を使って手に入れている悪の軍団

レアスピナーの中には「モンスピ」といわれるラウンドするとモンスターを召喚できるものがあるという

それを使って世界征服を企んでいる集団だ


「おら!持ってるコマ全部こっちによこしな」


「させるか!今日ここに俺がいるのを知らなかったみたいだな」


「なに?!あいつは「テノリ テン」?!なんでここにいるんだ?」


「お前らの悪だくみはシールズに全部オミトオシってわけよ」


シールズはガジェット団をはじめとするコマを悪用するやつらに対抗するべく立ち上げられた

一流スピナーたちの正義の集団である


「俺のスピナー“セイントドラゴン”の一撃!受けてみろ!」


「うわぁぁー」


「大丈夫か?みんな」


「「ありがとう!!」」


「やっぱお前の兄ちゃんかっけぇな」


「でしょ?」


「ふふふ、まだそんな正義の味方ごっこを続けているのか、テン」


「トマリ?!まさか幹部自らお出ましか、、、どうやら俺がいるのは計算通りみたいだな」


「その通り。今日は伝説のレアスピナー“パラディン”でキサマのセイントドラゴンをいただきにきた」


「“パラディン”だと、、、?あの竜殺しの伝説の聖騎士のスピナーか?!」


「その通り。いくぞ!テン!」


「いいぜ、やってやる」


「「Ready!?GO-ROUND!」」


「いけ!“セイントドラゴン”!シャイニングフォース!」


「薙ぎ払え“パラディン”!」


激しい爆発音が響く、まぶしくて目を開けていられない


「すごいバトルだ・・・」


「ふふふ、スピナーはプレイヤーと一心同体、つまりプレイヤーが意識を失えばスピナーも止まる」


テンの背後にトマリの部下が迫る


「危ない!!テン兄ちゃん!」


マリが叫ぶ声も爆音にかき消され・・・


「うぉっ・・・卑怯だぞ・・・。」


「手段を択ばない。それが我らのやり方だ」


「くそっこのままやられてたまるか、、カイ!あとは頼んだ!」


「「ヒュッ」」


「え?」


おれに向かって飛んでくる“セイントドラゴン”


「カイ!お前ならできる!みんなを救うんだ!」


「わかった!行くぞ“セイントドラゴン”!」


「叫べ!カイ!いくぞ!」


「「シャイニングフォース!!」」


「グォォォォ」


「何?相性で圧倒的に有利なはずの“パラディン”が押されている・・・。」


「いっけぇぇぇ!」


「ドーンパァァァ」


「よっしゃ!倒したぞ!」


「信じられん。あのガキ、一瞬で“セイントドラゴン”をつかいこなしおった。」

「今日のところは引き上げるぞ。」


引き上げていくガジェット団


「やったなカイ。お手柄だぞ」


「まだドキドキして震えが止まらない」


「こわかったか?」


「いや、最高に楽しかった!」


「これがスピナーバトルだ」


「やっぱりすげぇ・・。ハンドスピナー最高だよ」


「この“セイントドラゴン”はカイに預けよう」


「え?受け取れないよ!超レアなモンスピなんて!」


「あげるとは言ってない。預けるんだ。“セイントドラゴン”とカイのコンビは最高だった

もしかしたらスピマスにもなれるんじゃないかってくらいだ。」


「ほんとに?」


「ああ。だから俺もカイとバトルしてみたくなったからさ。全国大会決勝でバトルしようぜ」


「絶対いく!全力で練習して“セイントドラゴン”とスピマスになってみせるよ!」


「楽しみにしてるぜ!」


こうして俺のスピマスへの長い長い冒険が始まった。


おれは絶対この“セイントドラゴン”と一緒にスピマスになってやる!


「まずはかえって練習だー!」




つづく・・・






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