ある島のある人影の話
自分の好み全開の話です
拙いとは思いますが、暖かく見守ってくださると幸いです。
なぁ、お前さんは時魔について知っているかい?
この大陸から少しだけ離れたとこにある島があるんだ、そこは、昔、魔法使いの名家と錬金術の名家が住んでいたんだが…ある時、全滅したらしい…大きな魔法が発動した気配があったらしく、実験の失敗だろうと国は判断したんだ。
ただ、その島に残されている研究や秘術に目が眩んだ奴らが島に乗り込もうとしたらしい。
そこで奴らが目にしたのは何も変わらない光景
何言ってんだって顔してるな
もう一度わかりやすく言ってやるよ
「何の変化も起こらないんだ、
風も吹かない、波も起こらない、樹から落ちる葉も空中で止まったまま、跳ねた魚も、鳥も
全てが止まったままなんだ」
嘘つけって?
そうだな俺もそう思う
だがな、実在する…たどり着いた人間がいて、そいつが言った事の方が信じられん
そいつはな国のお抱え魔法師なんだが、
「私は見たんだ…
何もかもが止まった中で動く人影を…」ってね
それから国の本格的な調査があったが、人影の目撃はかなりの数で、その人影を人はこう呼んだんだ…
「時魔」 とね…