4話 <ステータス>
ステータスを英語表記から数字にしました。
計算が待ってるのか.....
いきなりステータスを見ろ、などと無理難題を言われて全員が困惑し始める。
それを見た星野くんが王様に尋ねた。
「王様、僕らの世界ではステータスはなかったんですが...」
王様が困ったような表情になった。
と、そこで王様の横に移動していた女性が代弁する。
「勇者様がたにはこちらに召喚される際に、能力を修正されるほか、こちらの常識に馴染むよう様々な魔法がかかっているはずなのです。現に、私たちと言語に関して齟齬なかったので問題はないかと思います。」
考えてみればいきなり言葉が通じるのは不自然だしね。
あと、魔法があるらしい。ファンタジーな感じがする。
「魔法ですぞデュフフ」
「其れがしは魔法チートしたいでござるよブフフ」
オタク'sが大興奮してる。
「おいおいゴロウ魔法だってよ魔法」
透が興奮冷めやらぬ様子で話しかけてきた。
「ん?なんで透までオタクじみた鼻息してんのさ」
「あ?...あー、やっぱおじいちゃんはスレてるなぁ、ロマンがねえよ」
失礼な...
でも確かに周りは鼻息荒くなっている、とくに男子...
「私がまずやり方をみせます。頭でステータスをみることを意識しながら...『ステータスチェック』」
女性の眼前に、薄くて青い板が出現する。
おぉ、と感嘆の声があちこちから挙がった。
「ここにはレベル、力、守、速さ、精神力、魔力がそれぞれ記されています。」
「精神力と魔力の違いはなんでしょうかデュフフ」
オタクが食いつく。
まぁ、僕も気になるとこだけど。
「精神力は、いわば魔法の質ですね、魔力は魔法の燃料とも言うべき魔力の総量を記したものです」
「魔力がMPで精神力が賢さってとこか?HPはねえのかな?」
透が聞いてきた。
「ゲームじゃあるまいし致命傷は致命傷なんじゃない?」
呆れ混じりで答える。
「お前手のかかる孫を見る目で俺をみるなよ…」
うるさいな...
「俺からやってみよう『ステータスチェック』!」
星野くんが率先して試している。
なぜか青木さんは先を越されたのが残念なようで、かるく落胆していた...
「レベルは...1か、力が...98で 守が50、 速さが59、精神力は53か、魔力は…80か!…どうなんだろう?これ」
板は問題なく出現してそれを星野くんが読み上げた。
90とか50とかいきなり言われてもよくわからないな。
インパクトはないような気がする。
「す…すごい…」
「流石勇者様だ…」
と、思ったら女性や王様達がざわざわとしていた。
「は…はははっ!素晴らしい!一流冒険者ですら90の値に届くかどうかなのに初めからそのステータスとは!魔力も宮廷魔法師に劣らぬ値だ!」
王様が興奮し始める。
どうやら相当に高い値らしいが...その一流冒険者や宮廷魔法師とやらと互角なら...
「あれ?...その人達では魔王を討伐し得ないのですか?」
思っていたことを星野くんが代弁した。
「レベルが上がるに伴って他の値もあがるのですから、1レベルでそのステータスは凄まじいです。普通その値に当たる方々はレベルが60にも達するのですよ。」
女性がすぐさまフォローしてくれた。
やっぱり勇者にふさわしいといえる値のようだ。
「みなも確認するのだ」
王様に促されてみんなが各自で確認を始める。
「おっ全部50代かぁ」
「俺40代あったよ」
「俺は----
全員ほぼ概ね40~60あたりで魔力も50前後だった。
しかし、黒川さんは魔法関係がズバ抜けていて、青木さんは速さがズバ抜けていたみたいだ。
星野くん&幼馴染チームはチートだ。
40でも一人前の戦士レベルらしいから伸び代を考えたらみんなチートだけど。
僕もやりますか。
「『ステータスチェック』!」
無事眼前に板が現れたので目を通す。
(こ、これは...........!!?)
「おうおじいちゃんのみしてみ?...ブハッ?!」
透が横からステータスを覗いてきた。
慌てて隠そうとするが阻まれて失敗してしまった。
...透が僕のステータスを見て驚愕した。
「ゴロウくんみしてみしてー......ウワォ」
青木さんも便乗してきて同じように固まる。
何故か?
それは-----
「「all 5ッ!!??」」
「声がでかい!!!!!!!!!!!」
僕のステータスは...all 5だった...
原文に付け足しなのでおかしな箇所が多数あるかもしれないです...
ありましたらすっぱりと指摘しちゃってくれたらうれしいです。バッチコイ