コールドスリープした名探偵
「退屈だ」
特製のレザーチェアに深く身体を沈めながら、名探偵・暮御門 貴之は長いため息を吐き出した。
机の上には、ここ一ヶ月の間に持ち込まれた事件のファイルが雑然と積み上げられている。どれもこれも、現代科学の限界と人間の浅知恵が生み出した、あまりにも陳腐な謎ばかりだった。
密室殺人、消失トリック、アリバイ工作……。
どれも彼の頭脳にかかればコンマ数秒で分解され、無残な正解へと還元されてしまう。
「それを聞かせるために、わざわざ呼んだんですか?」
机の向こうにある応接用のソファで苦笑するのは、科学者であり医者でもある伊佐木 弦だった。
天才科学者と称される彼くらいの頭脳がないと、暮御門の親友は務まらない。いわばホームズとワトソンのような関係だった。そう伊佐木本人に言うと、「私はワトソンのつもりはありません」と否定されてしまうのが常だが。
「もう解き尽くしてしまったんだ」
「目の前に積んであるそれ、全部ですか? たしか、先日起きた強盗殺人事件の解決も依頼されていませんでしたか」
「だから、それももう解いたんだ」
「……貴之、あなたが『紙で寄越せ』というから、このご時世に皆わざわざ高級紙にファイルしてくれているというのに」
呆れたように言って、伊佐木はコーヒーカップに手を伸ばす。
しかし暮御門はそれを気に留めず、むしろ彼のほうが、この世の謎に深く失望していた。
人間が作り出せるトリックなど、チェスの定跡のようなものだ。時に「おっ」と好奇心が首をもたげても、結局はどこかで見たような決まりきったパターンに行き着く。今後数年は、過去の焼き直しのような事件しか起きないだろう。
そんな予定調和の世界で、ただ老いていくのはごめんだ。
だから彼は選んだ。
「今日君を呼んだのは他でもない。――人工冷凍睡眠についてだ」
伊佐木は驚いたように目を瞬かせた。
「……まさか、本気なんですか?」
「ああ」
物理法則が書き換わり、人類がまだ見たこともないような難解な謎が眠っているはずの未来へ、自分の肉体を凍結させる道を選んだのだ。
「実験も成功に終わり、実用化の手はずも整っていて、あとは誰が最初に眠りにつくか。先週、ここでそう自慢げに語っていただろう?」
「あなたが報告してくれというから都度教えていただけで、自慢はしていませんよ。ですが、その通りです。専用カプセルの大量生産はまだ少しだけ時間がかかりますが、十数台の準備はできています。しかし……」
伊佐木は手に持っていたコーヒーカップを静かにテーブルへ置いた。
「カプセルの開発には私が関わっているんです。確実に眠りにつき、何十年、何百年先に目覚めることはできるでしょう。問題は、周りを取り巻く環境です。目覚めたときに日本、そして世界がどのように変化しているのかは、誰にも分かりません」
それについてはまだ十分に議論の余地がある。だから実用化と言っても、まだ実験の延長のようなものだ。
先週、伊佐木は神妙な顔で暮御門にそう告げていた。
けれど、政府としてはどこよりも早く日本での実用化を進めたいらしい。資金提供、開発許可を推し進めてくれる後ろ盾の意向を無視することは難しいのだ。
「そもそもこの研究を始めたのは、今の医療や化学では治療できない病気の患者の延命措置のためですよ。それなのに……」
「私が、眠りにつこう」
「だから本来は……えっ?」
「この退屈を凌げるなら、喜んで実験のモルモットになろう。政府の意向なんだろう。そうして大量化が進めば、君の本当にやりたいこともできるだろう」
「それは……そうかもしれませんが」
「それに、君もいずれはコールドスリープすると言っていただろう。まだ先なんだろうが、私が先に眠りについて、そのあとのことは君に任せる」
「貴之……」
暮御門はこうと決めたら、意志を曲げない。それを知っている伊佐木は、小さくため息をついた。
コールドスリープする日、カプセルの中で横になった暮御門は、カプセルのガラス越しに、伊佐木の顔を見た。
伊佐木は担当者としてカプセルにつながったモニターを操作していた。
「ではワトソンくん、あとは頼んだ」
「……私はワトソンのつもりはありません」
伊佐木は暮御門の顔を覗き込み、ゆっくり微笑んだ。
「あとは私に任せて。100年後、また会いましょう」
――すべては、再び脳を痺れさせるような『とびっきりの謎』に出会うために。
*
「――目覚めの気分はいかがですか、名探偵」
不意に、クリアな電子音声が頭の中に響いた。
視界の端が霧から晴れていく。冷たいカプセルのガラスがスライドして開き、瞬きするたびに、入ってきた光で目が刺すように痛む。徐々に明るさに慣らし、視線だけを周囲に巡らせた。
目に入ったのは、白い天井と、周囲の壁を覆うリノリウムのような素材だった。
暮御門は時間をかけてゆっくりと軋む上体を起こし、深く息を吸い、呼吸を確かめた。肺に未来の空気を無理やりねじ込む。口の中が乾燥していて、舌がひび割れているような不快さを覚えた。
「……随分と、肌寒い目覚めだな」
掠れた声で呟きながら視線を上げると、そこには見慣れない無機質な部屋が広がっていた。
中央には暮御門が寝ていたカプセルベッドと、それに繋がる小さな機械とモニター。扉とは反対の左側の窓には、壁と同じ色の白いカーテンがかかっている。そして正面には、壁一面のモニター。
モニターの前に、一人の男の姿をしたホログラムが佇んでいる。
「やあ、久しぶりですね」
「君は……伊佐木弦か?」
暮御門は眉をひそめた。
親友であり、このコールドスリープ計画を支えてくれた伊佐木弦。
しかし、目の前にいる彼は生身の人間ではなく、実体を持たないデジタルデータとしてそこに存在していた。
「驚きましたか? ご覧の通り、私はすでに肉体を捨て、意識をこの電脳世界へと統合しました。未来の技術を検証するため、そしてあなたの目覚めを一番に出迎えるためにね」
暮御門は冷え切った関節を鳴らしながら、フッと言葉を漏らした。
「――ホームズが人間のままなのに、ワトソンがデータになってしまったとは、奇妙だな。驚いたよ」
ホログラムの伊佐木弦は、柔らかな笑みを浮かべて頷いた。
「そう呼ばれるのも久しぶりですね」
「……だから若い姿のままなんだな。いや、少し若返ったか?」
「いえ、あなたに最後に会ったときの姿ですよ。こうして無事に再会できて、良かった。……さて、名探偵」
ホログラムの輪郭をわずかに揺らしながら、かつての親友はわずかに目を細めた。
「あなたが求めていた未来の謎を用意しましたよ。あなたが眠っている間に起きた、一番新しい誰にも解けない完全なる密室殺人事件のデータを、今ここで展開しましょう」
――来た。
暮御門の脳内から全身にかけて、アドレナリンが駆け巡った。
謎を解く前に、まずは暮御門が眠っている間に起きた歴史的な変化、科学技術の進歩、地球の情勢、そして銀河全体の動向を、彼は流れるように学んだ。
眠っている間に、地球は地球外生命体との接触と交流を深めていたらしい。当たり前のように宇宙船が行き交い、地球人には地球外生命体も暮らしている。
「しかし地球外生命体とは何とも……人型なのに、顔が蜘蛛だったり、手足がスライムだったり……。ずいぶんとグロテスクだな。言葉が通じるとは、にわかに信じがたい」
「差別発言は、銀河刑法に引っかかるので気を付けてくださいね」
知的好奇心をくすぐる情報の数々は、寝起きとは思えないほど脳を興奮させ、痺れさせてくれた。
「……しかし、目覚めたかいがあったよ。眠っていた間に増えた情報量が、私の脳をより回転させてくれた」
微笑んだあと、暮御門は、フッと表情を曇らせた。
自分の右手を握りしめる。指の先が、わずかに半透明に透けているような、奇妙な冷たさがあった。
「だが……コールドスリープは、完璧には成功していなかったようだな。私の細胞は、目覚めとともに崩壊を始めている。……残された時間は、長くても一週間といったところか」
肌で感じる違和感と、体内の不快感。
しかしそう告げても、伊佐木は慌てなかった。むしろ、瞳に深い同情の色を浮かべ、じっと暮御門を見つめた。
「……気づいていましたか。流石ですね、名探偵」
「いいさ。退屈な世界でただ老いぼれるより、最後の最後に心の高ぶりを味わえる。事件の真相を暴くのが、私の遺言代わりだろうな」
ホログラムの親友から告げられた謎の舞台は、人工衛星A17の内部区画だった。
完全に密閉された球形のラウンジで、一人の男が死体となって発見された。
室内には壁面に固定された円形のテーブルと座席があり、被害者は椅子のそばで倒れていた。腹部左下に刺創を負って死亡していた。
出入り口は電磁ロックによって完全に施錠されており、外側から物理的にこじ開けられた形跡はない。さらに、室内の気圧や分子の出入りを監視するセンサーにも異常はなかった。
機密事項とプライバシー保護法に則り、映像データの記録はない。凶器もまた見つかっていない。
「どうです、名探偵。現代の物理法則では、誰もあの部屋に入ることはできない。まさしく『完璧な密室』だ」
モニターに表示した立体地図と、室内の間取り図を眺めながら、伊佐木がどこか楽しげに問いかけてくる。
暮御門はすぐには答えず、現場写真を見つめた。
「この椅子は、事件の前からそこにあったのか?」
「ええ、記録だと座席はラウンジに備え付けられた設備であり、事件後に運び込まれたものではないですね。ラウンジはこの他にもいくつかあって、各自が会議やプライベートでそれぞれ使えるよう内側から鍵が掛けられるようになっているそうです」
死体のそばにある座席について質問した暮御門は、モニターに映し出された情報の中から被害者の傷の向きと座席の配置を見比べる。
立体の現場写真を拡大するように告げ、様々な角度から細部まで確認した。
そして、鼻で笑った。
「手掛かりは3つ。まずは出入りに関する記録だ。電磁ロックに解錠記録はなく、気圧や分子の出入りにも異常はない。少なくとも、犯人が扉を通って出入りした形跡は見つからない。……犯人が侵入した証拠がないのは当然だ。侵入する必要がなかったのだから」
ホログラムの返事を待たず、暮御門は続ける。
「次に、被害者の傷の向きだ。被害者は右利き。刺創は腹部左下にあり、左下から上へ斜めに走っている。自殺の可能性は限りなく低い。……少なくとも、他者が刺したと考えるのが自然だ。もっとも、犯人が人間、あるいは内部区画に存在した人型生命体だとは限らない。凶器が人間の手によって直接使われたとも限らないということだ」
暮御門は、被害者の傷の検視報告を表示させた伊佐木に、再び現場写真を拡大するように告げた。
傷の向きと椅子の位置を見比べ、口元にかすかな笑みを浮かべる。
「最後は椅子だ。密室は破られていない。犯人は、密室を破る必要がなかったんだ。……仕掛けは椅子にある」
清掃が行き届いているとはいえ、施設自体新しいものではないため、室内の設備は使い込まれており、よく見れば細かな傷も多い。
しかし、その細かい傷の中に、新しいものがあった。椅子の背もたれに、一本の線を引いたような細い傷跡だった。
「犯人は事前に細工したんだろう。被害者がこの部屋に入る時間……そうだな、待ち合わせの口約束でもしておけばいい。先に入って、自分が来るまで内側から鍵をかけておいてくれ、とでも言ってな。被害者はラウンジで待つ間、椅子に座ろうとするだろう。立ちっぱなしで待つ人間というのはあまり考えにくい。室内に椅子は4つ、配置上、どの椅子に座るとしても、必ず一番手前の椅子の前か横を通る」
「……」
「ところで、確認が必要なのは、事件発生前後の出入り記録ではなく、被害者の交友記録やここ最近の間に接触した人間だ。人工衛星の内部区画には少なくない数の人間の出入りがあるようだが、君がここで提示してくれた事件の詳細データの中に、被害者と第一発見者以外の人間――ここでは地球外生命体も人間と言わせてもらおう――のデータはないな?」
「……ええ、まぁ、そうですね」
「おそらく、普段から人工衛星の内部区画に出入りできる人間の中に、蜘蛛に似た性質を持つトンスペレント星人がいた。――最初に見せてくれただろう、地球外生命体の情報だ。蜘蛛によく似た性質を持つ彼らなら、吐き出す糸を使って、椅子への細工で殺人も可能だ。糸も、つないだ凶器も透明にし、なおかつ操作できる彼らなら、タイミングを見計らって、ブスッとやることは難しくないだろうな」
暮御門はもったいぶって、言葉を区切ると、黙っている伊佐木へとゆっくり視線を向けた。
「ただ、君が提示してくれてた事件資料には、犯人を特定するための情報や、事件を裏付ける捜査経緯がほとんどない。だから、ここにある情報で推理するなら、こう組み立てるしかないだろうな。……これは実際に起きた事件ではないんだろう? 君が、私を試すために用意した作られた未完成の謎だ」
ちょっと小馬鹿にしたような、探偵特有の尊大な物言いだった。
しかし、ホログラムとなった伊佐木は、ゆっくりと拍手をした。電子音混じりの、しかしどこか温かみのある拍手だった。
「実にお見事でした、暮御門先生。あなたの知性は、眠る前と少しも変わっていませんね。……おっしゃる通り、この事件は私が作った架空の謎です」
「そうだろうな。事件内容も捜査状況も、お粗末すぎる。……それに、いかに私が優れた頭脳を持っていたとしても、100年も眠っていたんだ。目覚めてすぐ、昔と同じように、殺人事件の機密情報や個人情報を事細かに提供するというのも考えにくい。……警察組織の管理状態がよっぽどずさんで、まぬけになっていない限りな」
「はは、手厳しいですね。――ですが、1つだけ重大な訂正があります」
そう言って、ホログラム伊佐木の姿が、スッと消えた。
部屋の自動扉が左右に開き、現れたのは若い男だった。白衣をまとい、どこか伊佐木弦の面影を残した、しかし確実に生身の人間である青年。
「君は……」
ゆっくりと近づいてきた青年に、暮御門が目を細める。
「驚かせてすみません、名探偵。……伊佐木弦は、もういません」
青年は苦笑しながら、首を振った。
しかし、暮御門は、ホログラムが伊佐木弦本人ではないことには驚かなかった。
「そうだろうな。あいつなら、目覚めた私にまず『具合はどうだ』とか、体調を気にして声をかけてきただろうからな。それに、いくら私が望んだとしても、寝起きで謎を解かせるようなこともしない」
そう言って、暮御門はほんの少し目を伏せた。
「……あいつは私のことを『名探偵』だとか『暮御門先生』だなんて呼ばないからな。ワトソンと呼ばれることも好まなかった。いつも否定していたよ」
暮御門は最初から気づいていたのだ。目の前に現れた相棒が、本物の伊佐木弦ではないことに。
「……気づいていたのなら、なぜ?」
「もしかしたら、100年の間に少し性格が変わったのかもしれない、と思ったんだ。わずかな希望と、退屈しのぎさ。それに……一人で目覚めるよりは、話し相手が欲しかった」
青年は、暮御門の言葉に少しだけ目を丸くし、それからフッと柔らかく笑った。
「それで……なぜあいつがいなくなったのか、聞いても?」
「はい。……コールドスリープの技術は、あなたが眠りについた後、しばらくして一度破綻しました。重大な欠陥が見つかったんです。伊佐木弦の知らないところで、プログラムは書き換えられていました」
ゆっくり瞳を伏せた後、青年は顔を上げた。
「プログラムを書き換えた犯人は既に捕まっているのでここでは詳しく話しませんが、いずれ初期に眠りについた人間の脳へ重大なダメージを与えてしまうことが分かりました。伊佐木弦は、寝る間を惜しんで欠陥の原因解明と修復に取り掛かり、解決策を見出しました。そしてその数か月後、プログラムを書き換えることはできました。――初期にコールドスリープした、あなたを含む十数人以外のプログラムは」
暮御門は黙って、青年の話にじっと耳を傾けていた。
「初期プログラムだけは、稼働タイミングの問題でどうしても書き換えることができなかった。そのため脳のダメージを回避する方法は存在せず、受けたダメージをいかに回復させるかが重要でした。あらゆる方法を検討しましたが……結果として、ダメージを受けた脳機能の修復には、脳そのものの細胞が必要でした。それも生きている人間、コールドスリープしたことのない人間の細胞でなくてはならない。色々と揉めましたが……周囲の反対を押し切って、伊佐木弦が自分の脳の一部を提供し、しばらくして亡くなりました。数十年前のことです」
「……そうか」
胸の奥が重く沈んだ。
100年後にまた会おうという約束は、果たせなかった。
「……あいつらしいな」
彼らしい最後に納得し、そして体の中から何かが失われたような深い喪失感が生まれた。
暮御門はゆっくりと深呼吸をした。
かつての親友によく似た表情で佇む青年へ、「それで君は?」と、視線を向けた。
「私は、伊佐木弦の甥です。叔父から遺言と、あなたが目覚めたときのプログラムを託されました。とびきりの謎を用意しておいてくれないか、と」
「なるほどな」
「でも、私は最初あまり乗り気ではなかったんです。叔父は優しい人でした。最後まで全力で責任を果たし、人のために尽くして死んだ。……叔父は、あなたの話をするときとても楽しそうでした。でも、話の中であなたはずいぶんと傲慢で自分勝手な人間に思えて……。だからもし、あなたがホログラムで現れた私が伊佐木弦本人ではないことに気づかず、謎も解けなかったら……いえ、まぁそれでも、私はちゃんと職務を全うしましたが」
職務、という言葉に、暮御門は訝しげに眉をひそめた。
青年は手に持っていた端末を軽く叩いた。
「名探偵。私は叔父以上に優秀な医者であり、分子生物学者でもあるんです」
暮御門の体内で、ピリリと微弱な電流のような、しかし温かいナノマシンの稼働音が走る。手先の透けていた感覚が、徐々に引き締まっていった。
「私の医療技術を使えば、あなたの細胞の崩壊は完全に修復できます。――あなたが死ぬのは、まだずっと先の話だ。それに謎は、あなたが目覚めたと分かれば、そのうち向こうからやってきますよ」
暮御門はしばらく呆気にとられたように青年を見つめ、やがて、今日一番の大きな声でふっと息を漏らした。
「……そうか! それは、最高に厄介で、最高に退屈しない未来だな」
「はい。……といっても、まずは体の修復が優先ですけどね」
「ああ、分かってる。ところで、今は何時なんだ?」
「もうすぐ夜明けです」
暮御門が部屋の窓へ目をやると、閉まったカーテンの隙間から、うっすらと光が差し込んでいた。
青年がカーテンを開け、部屋に光を取り込みながら、「あ、そうだ」と振り返った。
「叔父は、ワトソンと呼ばれていたことは教えてくれましたが、それが嫌だったとは一度も言っていませんでしたよ」
end.
面白かったら★★★(いいね)や作品フォローいただけると励みになります!




