星空の時計台と、こころの季節と、風のビブラート
南の彼方へ
舞いゆく燕たちが
翼を広げる
空は季節のトランジット
頬に吹く風の
ビブラートを聴きながら
見つめる丘には
花時計が景色に映えて
ダリアの
花びらは少しずつ
秋づく時を刻むように
やがて夕陽が
染める金糸雀色の
大地に夏が
とけゆく二日月の
宵空に光が
やさしく満ちゆくように
星空の時計台が
季節を刻みゆくように
穂長月の
遥かな北の彼方の
宙を上りゆく
カシオペヤ座の五つ星
ポラリスが
煌めく星空の時計台で
光の振り子が
季節を刻んでいくように
星座の時計台で
月と待ち合わせるように
弓張月へ
光が満ちていくように
実りゆく
大地の風を感じながら
弓星に瞬く
アキルドの二重星は
重なり合い
移りゆく宙と季節をこえて
駆け足に
過ぎゆく季節の中で
秋行きの
切符をそっと手にしながら
時にこころが
立ち止まることも
あるかも知れないけれど
その時は
この青い惑星が
自分ものせて
周りながら、明日へと
宇宙にも
始まりの一瞬があるように
日々の一つひとつ
その一瞬一瞬を
こころに大切に、刻みながら
夢時計を進めるのは
きっと、自分自身だから
北の彼方へ
上りゆく星たちが
やさしく瞬く
宙は季節のトランジット
頬に吹く風の
ビブラートを聴きながら
見つめる瞳には
星時計が夜空に映えて
アキルドの
星が金糸雀色の光で
秋づく
道を照らし出すとき
こころの星空の
時計台で夢と、待ち合わせながら
カシオペヤ座は、9月頃の夜空に上り、神話の王妃の姿です。北極星を中心として時計のようにこの星座が周り、古より時間を知る手がかりとされました。その形から、弓星とも呼ばれます。
この星座の中心近くのアキルドは、金色と紫色に見える二重星とされます。穂長月は9月、二日月は、これから弓を張るように三日月、上弦の月へと光が満ちていく月です。
秋が見頃のダリアは、大輪の鮮やかな花が咲き、花言葉は「優美」「感謝」「成功」です。ビブラートは、音楽の演奏や歌唱で音をゆらす手法です。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




