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魔王転生~勇者を求めて、魔王は旅をする~  作者: 壱田一
第1章 黄金繁栄帝国/エルドラド
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第1章第3話 邂逅、出会い、駒は一歩進む

金壺マクフィーンからの要望はこうであった。


1つ、誰にもバレずに来ること


2つ、それ相応の物を持ってくること


3つ、味方にしたくば…



「何故勝てん!!!!」


インディゴはカードを投げ出す。

現在、インディゴはマクフィーンの要望である

『金1億』を稼ぐためギャンブルに挑んでいた。


「まあ、初心者ならそんなもんさ。」


「健闘した方だよ、お疲れさん。」


観客からねぎらいの声が飛んでくる。


(ちくしょう…私の大勝利を手土産に、マクフィーンをぎゃふんと言わせる作戦が…。)


インディゴはバーのカウンターに座る。


「ようお嬢さん。注文は何で?」


「ウォッカ、1瓶。」


カウンターの方から、マンゴージュースが滑ってくる。


「残念ながら嬢ちゃんにゃあまだ早いぜ。

これはあっちからのツケだ。」


隣を見ると、グレースが座っている。


「…何をしに来た。」


「王に頼まれましてな。

どうせギャンブルで稼ごうとするから、止めに行け。とね。」


「いやいや、正攻法で1億なんてどうやって稼ぐつもりだ?

どうやっても無理だろう、国から直接もらえるなら別だが…。」


「残念ながら1億はさすがに引っ掛かりますね。」


「へぇ、大金が欲しいのかい?」


バーテンダーが身を乗り出す。


「…この上のホテル307号室に行け。

合言葉は「獅子身中の金虫」だ。(ヒソヒソ)」


「…怪しいな。」


「ですがこれはいい感じなのでは?

仮に違法だとしても、むしり取って突き出せばいいわけですし。」


「声を落とせ…!(ヒソヒソ)

私たちが国家権力だとバレたら面倒なことになるだろうが…!(ヒソヒソ)」


「はは、浮かれていました。

ありがとうございますバーテンダーの方。」


そう言って、グレースは小銭をカウンターに乗せ歩き出す。


インディゴも慌てて走り出した。


       ・


扉の前に立つ。

立つだけで何がいるかわかるほどの瘴気がくすぶっている。


「入るぞ。」


扉を開けると中は死屍累々だった。


黒服たちの首が壁に飛び散っている。

どこかもわからないほどひしゃげた肉塊が床を満たす。


部屋の中のテーブルで彼女はゆったりと座っていた。

紅い髪、金の瞳、ゆったりとしたドレスを着ている。

グラスにワインを揺らしながら怪しげにほほ笑む。


「久しぶりね…姉様。

いえ、元魔王インディゴ。」


「…よう、元気そうじゃないか。

スカーレットよ、これはどういうことだ?」


「…!彼女がスカーレットですと?

何故ここに…?」


「その質問には答えられるわ、グレースとやら。

この子たちが、マクフィーンのシマに逃げたからよ。

悪い子には罰を与える…それが掟…そうでしょう?インディゴ。」


「…染まったのか?お前も…。」


(まずい…何の話をしているかわからない…

そもそも戦うべきなのか?いや、何でこんな流れに…?)


「さて、ここであんたに会えたのもちょうどいい。

インディゴ、お前に決闘を申し込む!」


「正気か…?今戦って何の意味があるんだ?」


金の魔法陣が足元に広がる。


床に広がった血は吹き飛ばされ、肉が壁に飛び散る。


「ここでお前を殺し!私は神になる!」


「何を言っている!目を覚ませ!アブないヤツでもやったのか!」


魔法陣の中で殺し合いが始まる。


スカーレットは、手をかざし黒い弾丸を放つ。


インディゴはそれを避け、反撃しようとするが

弾丸の軌道が曲がり、背中に直撃した。


「ぐあっ!!これは!」


攻撃を受けたインディゴは弾丸の正体を見破る。


「そうよ…この弾丸はあの方の肉…。

一度受けたらひとたまりもないわ!」


「くそっ!本当に何があったんだ!スカーレット!我が妹よ!」


「…私を妹と呼ぶな!」


スカーレットはさらに弾丸を3発放つ。


インディゴは紙一重で躱し切れず受けてしまう。


グレースは蚊帳の外だった。


「くそ!こうなっては何もできん!

マクフィーン殿に取り次いで仲裁してもらうほか…!」


「呼んだka?」


グレースの隣に、金髪の男が立っている。

白いスーツを纏い、黒い手袋をしている。


「…?nnn…いかんな。人の言葉は慣れない…。

それで?俺の領地(シマ)で暴れている馬鹿どもはどこだ?」


「あちらの…インディゴ様とスカーレット殿だ…」


「ha…?…俺の力を知っているだろうに、馬鹿なのか。そうだったな。」


そう言って、マクフィーンは手袋を外す。

手には大量の呪文が彫られていた。

そのうちの一つが発光する。


「fuuu…『黄金獣【麒麟】』…喰らい尽くせ」


手の先から、雷が走る。


それは巨大な獣の姿をして、インディゴらのもとへと突撃してゆく。


パリンと音がして、魔法陣が割れた。


「な…!?不壊の呪文を壊しただと!?」


「当たり前だ。この場所では俺が最も強い。」


麒麟は雷に戻り、インディゴとスカーレットに直撃する。


「うがあああああ!?」


「きゃあああああ!?」


「ペナルティだ。スカーレット、お前の方が多い。

俺の領地(シマ)で血を流したこと、どう説明する?」


「…ごほっ…あら、それを言うなら私の子供を匿ったそちらに非があるのではなくて…?」


「…ふん、まあ後でいい。

それでインディゴよ、1億はどこだ?」


「相も変わらずがめつい男よ、マクフィーン。

1億なら、横にいるスカーレットが1億だ。」


「…人は金になるがこれは例外だぞ。」


「大丈夫だ。証拠ならごまんとある。

これを裁判所にかければ…っておい!待たんか!」


窓からスカーレットが飛び降りる。


gurururururururuururuu…


一瞬不気味な声が聞こえて、そのまま姿を消した。


「…おい、今の声は…。」


「わかるだろう、マクフィーンよ。

地獄が姿を現し始めているということなのだよ。」


「…チッ、そうするしかないか。

いいぜインディゴ、手を組んでやる。

それで?黒幕は誰だ?」


「いや…まだわかってないのだ…。」


「…お前らは本当に馬鹿なのか?

だったら先にシュバルツを頼るべきだったな。

あいつの住処までは、馬で言っても1か月はかかる。

建国祭まではもう1週間もない。

間に合わないぞ。」


「だったら大丈夫だ。

こっちにはドラウもいるしな。」


「…べオとやらも連れていけ。

これは俺の勘だが、今はあいつが一番黒幕に近いぞ。」


「何っ?まさかお前が忠告をするとは…。

ありがたく受け取ろう。来いドラウ!」


影からドラウが現れる。


「呼ばれて飛び出てじゃんじゃんじゃん…。

ドラウここに参上しました…。」


「次はシュバルツだがべオも連れていく!

飛ばすぞ!」


「御意。」


影の中を通って、インディゴとドラウは消える。


それを見送りながら、マクフィーンは考えていた。


(あの鳴き声…間違いない、地獄の悪魔オルトロスだろう。

誰かが召喚したのか?だとしたら…。)


マクフィーンはにやりと笑う。


(ちょうどいい…!

俺たちの真の目的に大きく近づく!

なあ、インディゴ…お前も考えているだろう。

ようやく果たせるのだ…。

我らの悲願…『神殺し』に!)


高らかに笑った後、マクフィーンは馴染みのもとへとワープする。


マクフィーンが消えた場所を見つめる影が一つ。


少女だ。

魔族の角をはやしているが、体は人間に見える。


「…これで1つ進んだ。」


そう言い残して少女もまた、どこかへと消えた…。




























結末に悩んでいます。

1章→結末にするか、1~5章まで全部やるか。

やっぱインディゴの物語にしたいので、前者にしようかな…。

2~5はべオの物語になるんですよねぇ。

それはそれで書こうとは思っています。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました!

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