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第1章 別世界から来た友達

 この年、私、コバルトはフェイス高等学校普通科に入学した。


 フェイス高校は1学年あたり1200人もいて30クラスで構成されている大規模な学校である。


 そのため3学年で90クラスあることになり、校舎はとてつもなく大きい。


 1から30組まである中、私は27組になった。北、中央、東、南、西館のうち北館の3階にある。


 自分の席に座ると、近くに座っている金髪の女の子がこっちを向いた。


「おはよー」と私は普通に挨拶すると向こうは「あのさあ、ウチ、オビエンス中学から来たけどアンタは?」と若干上から目線で聞く。


 おいおい……普通は名前から名乗るやろと思ったけど、気にせず

「私はスケーター中学から来た。私の名前はコバルト・バーリン。ヨロシク!」

 と興奮しながら答えた。


「こちらこそ!でも、名前言うてなかったね。ウチはキャリン・レーベ」


 こうして、私とキャリンは早くも友達になった。私の周りもすぐに仲良くなった友達同士ではしゃいでいる。


 フェイス高校はアゲアゲ系の高校だと雰囲気からそう感じた。


 そこで、

「あの……」

 とうつむいてもぞもぞしている女の子が立っていた。


「どないしたん?」と私は返答すると「入口前の女の子を見て」と私の顔を見ながら真顔で言った。


 キャリンは何気なくそこを向いた瞬間、目を丸くした。


 そう、そこに立っている女子は目が青色だった。


 私たちが住んでいる地域は緑色の虹彩を持っている人が多い。それだけではなく、顔の輪郭や髪型が瓜二つ。ただ異なるのは、髪の毛の長さが私より5センチほど短いこと、目の色くらいだ。


「うわーっ、私より似てるわー」


 私は目を開けたままその女子を遠くから見つめていた。


「行ってみよ」


 キャリンは入口前へ向かい、私たちも後を追った。


「なあ、名前何て言うん?」と私は積極的に尋ねると「ブルーン・バイオレットって言うねん」と普通に質問を返す。


「私はコバルト・バーリン」


「ウチはキャリン・レーベ」


「アタイはケイト・ジェルン」


 と順番に名乗った。


 その後、ケイトが気にしていたことについて話を投げかけるとブルーンは単純に別世界から引っ越して来たと手に持っていたカバンを肩にかつぐ。


「えーっ、別世界⁉︎どこぉ?」と私たち3人は口をそろえて驚くと「言うても知らんと思うけど、ここの世界は“サーファス”と言うでしょ。でも、ここに来る前は“ウリヴァース”と言う世界にいたの」とブルーンはジェスチャーをしながら話す。


「え?じゃあ何でここに?」


 私は首をかしげる。


「お父さんが“サーファス”と言う世界で仕事をすることになったの。だからあたしは、このフェイス高校を受験してここに来たってわけ」


「へぇー、こんなエピソードがあるんやなぁ」


 キャリンは納得したかのようにこくこく頷いた。


 こうして、即座に友達が出来るのって気持ちが良いね!


 ちなみに、アラウズ★ハイ★スクールは盛り上げ高校と言う意味である。

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