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馬鹿の処理

6話目



現れた馬鹿の数は4人

地震より強いモンスターに挑む時は互いに行動を阻害しない4人が定石だった。

この4人はそんな事知るよしもないだろうがこの人数に収まっているという事はそれなりに場数だけ踏んでいるという事か。


「何かようか?」


「何かよーって、俺らはオネーさんもただ遊びたいだけだよ。

 ご飯や酒のお代は全部こっち持ちだかさっ!今から飲みに行こうよ!」


「他にも行きたい所あるなら連れて行くし欲しい物あるなら買ってあげるから心配しないで。こう見えて俺達株で成功してて金は持っているんだ」


私を酔わせてから襲う常套手段をわざわざ言うか?

確かに短時間だがすれ違った人間どもの中では顔の造形は良いと言えるが……ふむ、馬鹿を釣って遊ぶタイプか。


このタイプは少しプライドを傷つけてやれば簡単に手を出してくる。

少し揶揄うか


「まだ夜更けにもなっていないのに酒か?下心丸出しだな」


「何もしないよ!ここら辺じゃあオネーさんみたいな美人さんは見た事なかったからさ一目惚れしちゃった」


────────チャらい


そゆな感想が浮かんだ。

軽薄な言葉遣いにあまり芯を感じさせない言葉の圧、そして威圧でもするように目の前に4人で並ぶ用意周到さ。


全く何人泣かせて来たのか分からない手際だ


「生憎現金は今散歩しているから持っていないが金には少したりとも困っていない。金を持っているとはいえ所詮お前たちが稼ぐ額などたかが知れている。

 ──────私の持つ財産に比べれば端金だな」


このタイミングでプライドが刺激されたのか笑顔が固まる。


よーしよし暇つぶしの反応としては悪くない。


「下半身で物を考えていそうなお前らに一言アドバイスをしてやろう。

 私と目合い(まぐわい)たいのならば教養と……そうだな直接組み伏せるだけの力は必要か」


「…………へぇ〜直接組み伏せられたい口?意外とMなんだね?


「エムとは何か知らんがいい加減貴様ら猫を被って話すのを止めろ。くふっ、気持ち悪くて敵わない」


鼻を摘むような動作をしながらハッキリと嘲笑するの流石に4人は我慢出来なかったのか顔を顰めた。

どこからどう見ても違和感しか無かったのに怒る事でもないだろうに


「本当に力づくでやっていいんだな。録音してるから事が終わっても罪には問えないぜ」


「やっと本性を出したか。そっちの方が話しやすくて助かる。

 そしてこちらから提示した条件だ。いざとなってやはり無しなど情けの無い言葉は吐かないさ。お前達はどうかは知らんがな」


「ちっ!!!!池崎、真島ぁ!やれ!!」


名前を呼ばれた男2人が走り出して拳を振り被りながら襲いかかって来る。


はっ!!とんだ素人の動きだな!!!!


右側から来る男の方へ移動するように私から見て左の男の拳を避ける。

後ろに退くと思っていなかったのか男は少しだけ躊躇した事で元々遅かった拳の速さが2段回遅くなった。


「ふっ」


大いに手加減した肘打ちで怯ませる。

頭が下がった所を右手で髪を乱暴に掴み左側の男へ投げ付けた。


「おわぁっ?!」


咄嗟に避けた反応は良い。

だが身体能力の低い人間ではそこからの反撃に限界がある。

嗚呼何て──────何て情けない様だ馬鹿共がぁぁぁ!!ははははは!!


「ははは!」


「うぶっ?!?!」


左足で顔を蹴り上げる。

その拍子に血が舞い頰に付着した。


「…………いってぇぇぇ」


歩み寄った。

そして囁き掛ける。


「私と情交を交わしたいのならこの程度で膝をついては……なぁ?????」


「何すんだ!!鼻が折れただろうがぁ!!!」


「私と子を成す行為を望むというのにその度量の狭さ。まだ棺桶の方が広いな。はぁ……」


「俺は棺桶よりかデカイわぃ!!!」


「物理的話じゃねぇよ池崎……ぐっ」


腹を抑えながら呆れた様にツッコミを入れる。


「さて……お前らも来るか?私の肢体はここだぞ?」


「ちっ」


舌打ちをしながらナイフを取り出すか。

私の見立て以上に根性の無い人間だったかぁ……少しだけだがガッカリだ。

何せ女性軍人は大体行き遅れると言われているからな。


悪魔族は元々人間が堕天した事で生まれたと伝承で言われている。

そして何故か人間以外の亜人と子を作った時はハーフが産まれるが人間と子を作る時だけは絶対に悪魔しか生まれない。

それゆえ後継者争いとかの心配は格段に減っている。


こういう事情があるから人間でも全然妥協出来る……が


「得物に頼る様では私の基準には達しないな」


「「ッッ!!!」」


「隻腕だとて甘くみるなよ」


ナイフを持っていようと私自身の体より数十倍も大きいモンスターと何度も戦っているから今更怯える事などないな


まずは初めに声をかけて来た男の対処。

やや大振り気味の一撃を手首を叩いて武器の強制放棄、そして髪を掴んでからの膝蹴り。


「ガハッ?!」


腹を蹴り退かす。


「このっ!」


今しがた蹴った男より動きが悪い

ならば



バキッッ


「はっ、えぇぇえ?!?!」


「ふーーむ?」


ナイフを握り潰した。

驚いて固まった所に顎のギリギリを狙い揺らす。

脳震盪で崩れ落ちる。


「……やっぱり」


意識を手放した2人と手放していない2人

ついでとばかりに先程の2人の意識も完全に飛ばすと思わず言葉が溢れた。


「流石に婿探しは欲張りなのだろうか」





遅くなりました!

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