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不始末

連続更新2日目よん

ドッキリぐらんぷりやら見てて投稿遅くなったなり!


転移先に大勢の人がいる事は分かっていた。

だから私は少しだけ高い建物の屋上に立つ。


「鉄の長い車輪の付いた物体に細長い棒がくっ付いている?それに……」


統一された服を着ている兵士と思われる奴らが何かをすると大きな音と共に鉄の塊から更に小さな()()()が尋常ではないスピードで発射された。


「ほぅ!中々に速いな!!アレならば先制攻撃を取ると言う意味では超が付くほど優秀だな!

 しかし」


小さな鉄の塊は《ミノタウロス : 変異種》の体に全て当たるが効果は薄く地面に転がる。


「魔法を使う相手には魔力の込められた攻撃手段しか基本的には通じない。例外があるとすれば魔力など関係なく押し潰せるほどの力だけ。

 故にこの世界の人間達の殆どが無力……陛下から与えられた仕事だ。仕方なくやるとするか」


魔界でもそう見る事はない高い建物から飛び降りると《ミノタウロス : 変異種》の前に降り立つ。





「な、今度はなんだ!?」


「またモンスターか?!?!」


「撃つな!!そして落ち着け馬鹿ども!どう見ても人間だ!!」


階級が高い人間なのか命令を下していた。

幸い《ミノタウロス : 変異種》自体は私が現れた事により動揺、元々の混乱で動きを止めている。


「君!どうやって現れたのか知らんが危ないからそこから離れたまえ!殺されてしまうぞ!!!!」


「…………心配されたのはいつぶりだろうか。だが心配する事はない人間、私はこのモンスターを始末しに来たんだ」


「武器を持たずに化け物に挑む馬鹿がどこにいるんだ!!早く!化け物が気分を変えて動き出さない内に早く離れなさい!!!」


食い気味に叫ばれる私も少し話辛いぞ?

だがこの魔界公爵である()を心配するという稀有な心遣いに免じて今の無礼は許してやる。


「離れていろというのはこちらのセリフだ。仕事の邪魔なのだからな!」


《ミノタウロス : 変異種》と向き合い右手を差し出す。


「我が部下の失態によりこのような場所に来た事は謝罪しよう。

 しかし魔界の法により貴様を知性ある者として認め、この場は収めて貰おう。もし私の言葉に不服ならば武力に訴えるか?

 それも良かろう、だが死は免れないと知れ」


『オオォォオォォォォオォォォオォオォオ!!!』


────狂乱


馬鹿部下の実験失敗により強制的に地球に来た反動からか精神に異常をきたしている。

私は精神まで癒す術は持ち合わせていない、ならば仕方がない。


「殺す」


『ブゥゥゥゥッモオォォオォ!!』


拳に爆発魔法の魔力を纏わせて振りかぶった。


「っっ!!!総員伏せろ!!!!」


「必要ない」


放たれた拳は一直線で私に向かって来る。

先程見た小さい鉄の塊より全然遅い!

受け止めると同時にいつもの()()を呟けばいいだけだ


「【反転】」


『ブォッ───?!』


直後

周囲の硝子全てを割る音と共に10m離れている場所にある鉄で出来た大型の荷車さえ倒れ移動するほどの衝撃波と暴風が吹き荒れた。


「………………嘘、だろ」


「即座に集められるだけ集めた自衛隊でも敵わなかった化け物を………!」


「どっちが化け物か分かんねーーよ」



ふむ、魔法も何も知らない者達からしたら私も化け物と呼ばれるのか。

だがよくよく考えれば同僚から頻繁に「お前の戦い方は覇王とかのそれだ」と言われていたな。


………うむ!化け物という言葉は甘んじて受け取っておくとしよう!

それよりもまずはこの星の……いや、この国のと言う方が的確か。

取り敢えず話をしなければ自体が進まないな?


「貴様達の中にこの国を統べる王はいないか?もしくは将軍の位に値する人物!

 今しがた殺したモンスターの生息する世界の魔界から陛下の命によりやって来た!公爵の位を持つカルフェ・オーリスだ!!」


「「「…………」」」


「ちっ」


反応くらい返せ馬鹿者共がっ!

しかしこうも反応がないと流石にどうしようか?

国の法、母上からの言によりこの世界との摩擦はなるべく避けよと言われているがなぁ……


「はぁ……流石に反応がないのは傷つくのだが?それに空で煩くなっている物は何なんだ」


つい強めの口調で問いただすと少し老けた顔の男が前に出て来た。


「う、上で飛んでいるのはヘリコプターと言い今戦って映像をテレビに流した危険性を広め少しでも早く避難を促す為にいます。

 後は軍用でもしもの為に上空から一方的に攻撃を仕掛けられるように……と」


テレビ?初耳だな

やはり娯楽に優れた地球

魔界より変わった物が沢山あると言うわけか。


「分かった分かった。取り敢えずこの国のトップはここにいるのか?いないのか!」


「い、いません!」


「なら案内しろ貴様らからすれば世界初の異世界交流、それも悪魔という種族、更には公爵の位を持つ大悪魔。

 間違った対応はしてくれるなよ?もし間違った対応をする者がいた場合は怒ってしまうかもしれん」


軽くだが脅しておく。

これで私を利用しようとする者が少しでも減ってくれると無駄な対応をせずにすむ。

 

「分かりました。こちらへどうぞ……と言いたい所ですが付近にまだモンスターがいないか確認しなければ行けないので先導する総理官邸まで案内する軍用車が1台しかありません」


「構わない、それよりも早く案内しろ。この国のトップに事情の説明と住む場所の確保をしなければならんのだ」


「それではこちらに……」


案内された軍用車と呼ばれていた乗り物に乗り込むと私と話していた男が声を上げた。


「何をしている!さっさと次の作業に移らないか!!倒壊した建物の撤去にまだ化け物がいないかの確認!まだまだやる事はあるぞ!!」


そして軍用車の運転手に向かって一言だけ告げる。


「緊急事態は既に伝わっていると思う。総理の所まで」


「分かりました。隊長怪我に気をつけて下さい」


「後始末で怪我はしねーよ」


隊長と呼ばれた男は部下の元へと向かった。


「それでは運転には細心の注意を払いますが念の為シートベルトの着用をお願いします」


「ん??シートベルトとはなんだ?」


「え?あっ座席の肩近くに何か凸型の金具があると思いますがそれを反対側の腰の位置にある物に嵌めて下さい」


初めて乗る乗り物の勝手が分からん!

えぇと……これか?


カチッ


「それです!それと総理官邸まで少しだけ時間がかかりますので東京の街並みでもご覧になって下さい」


「うむ、分かった────」


私の言葉か言い終わると同時に鉄の乗り物は馬も無しに滑らかに走り始めた。

原理が分からないと思ったより怖いな……。


だが


「臀部が痛くないだと……?!」




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

物語を想像しやすいようにキャラの補正を軽く。

カルフェ・オーリス

身長

182cm


体重

バキュンバキューーン


特徴

西洋系の飾り気のない軍服

左肩にマント

左腕の欠損

ボブカット気味の髪型+一部だけ髪を伸ばし結っている

執事とか付けてそうな鼻に掛かってるちっちぇ眼鏡


基本無表情だが地球には未知の体験が沢山あって……?!?!





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