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10話目!

お久しぶりです!

また、書いていきます!



「も……ち?」


「餅です」


「食べ物なのか??」


「食べ物です」


この白くて虫の卵の塊みたいな物体が食べ物だって?!

……確かに湯気が出て表面が少し光る程度に艶がある。偏見が無ければ美味しそうに見えるのだろうが私には今この『餅』という食べ物に対して偏見しかない!!


「……そんなに嫌がらずに一度食べてみて下さい。そうすればきっと偏見はなくなりますから」


「う、うーーむ、吉永が言うのならば食べてみる……か」


慣れてきた箸で掴む。

ビニールに包まれた物だから手の汚れる心配はないがやっぱり偏見が先行するっ!


むにーーーーーっ


予想以上に伸びるなこれ

味は一体どのような感じだろうか。

甘い?辛い?それとも酸っぱかったりするのか??

取り敢えず食べてみるしかないな


「はむっ」


何度か咀嚼をすると少しだけ甘みが感じられた。


これは……菓子などに使われる砂糖系の甘さのタイプではない?

何と言えばいいんだ

仄かに感じるこの甘さを!!

主張の強すぎない味を!

菓子の甘さとはまた違った幸福感!

それにあっちの世界では感じた事のない食感!

悪くない

悪くない所か良い!!


今間違いなくあっちの世界で見たこの虫の卵みたいな見た目に対する偏見は限りなく薄まったと言っていい!!

だが!

だが!!


「味……薄いな」


これくらいの文句は言ってもいいだろう。


「と言うと思ったので味変として色々持って来てます」


「?」


唐突に表面がツルツルの入れ物を鞄から取り出した。


「ふっふっふっーー!!こういう時のために味変の専用のタッパーを用意していました!!名前は言いたいですが……味わって気に入った物があれば言ってください!

 また持ってきます」


ニヤリとカッコつけて締めくくった。


あまり様になっていなかったが今はどうでもいい。

まずはこの黄色いというか小麦色の少し粘り気のある物を餅につけてと


「はーーむっ!」


これはっ!!!


「味噌??」


「分かったかー!オーリスさんこの状態の味噌見た事無かったもんねーー。これ私のお気に入りの食べ方なんですよ?健康に一切気を使わないこの食べ方が美味しいのなんの!」


「確かに味噌汁に変わらない元の状態で食べる発想はない。そして食べ続ければ塩分が過剰になりそうなのも美味しく感じる一因だな。

 やれば健康に悪いが」


「そこが欠点なんですよ〜。あと飽きが来るのが意外と早い」


「……ふむ、美味しいが飽きるのが早いという言葉は分かるぞ。確かに濃すぎる。

 だが餅自体に飽きが来た訳ではないからまだ食べられる」


「なら次はこれ!」


「粉?…………薬品?」


「怪しい物違いますって」


ワザとじとーーっとした目で見ると吉永もジト目で応戦して来る。


「薬品ではなくきな粉です。甘いので餅にピッタリなんですよ!これが特に美味しくて!堪りません!!」


吉永の顔が蕩けている。

余程美味いのか……しかも甘い。

餅自体の味が余りなく互いの味と喧嘩しないから共存出来るのか。


そう言う意味では普段食べている米も()()()()していて仄かに甘く色々な物と合う………米?


一つ浮かび上がった疑問を吉永に投げかける。


「もしかしてなのだがこれはこの餅は米から出来ているのか??」


「お?良く分かりましたね。餅になれる素質のある餅米から出来ているのです。エリート米です」


言葉の端々から米、餅が好きだという感情がダイレクトに伝わって来る

米、餅が好きだと言うフィルターを通して見ると吉永のオーラが米に見えなくもない。


いやいや、米オーラはどうでもいい。

そんな事よりきな粉餅の味だ

ここまで粒の小さい粉か……製造にも苦労したりするのかな?

どのような甘さなのだろう……はむっ


「むっ、予想以上に甘いな」


「ですよね!」


「あぁそれにしつこくないのが良いな。味は濃いが飽きなさそうな感じがして私は好きだ。

 しかしその、粉の量が多いと……付着する」


「あーーーー」


おい待て何だその顔は私の反応がこうなると分かっていたのか?!

まさか私の反応で楽しんでいるんじゃないだろうな!!!


「……取り敢えず水をくれ口の中が違和感だらけだ」


「ふふっ反応が可愛いですね?」


「やっぱり反応を見て楽しんでいたのか?!」







「うむ吉永美味しかったぞ」


「そう言われると私も作った方々も嬉しいですよ」


「この出会いには感謝しなければ」


瞬間私の耳に音が届いた。

瞬時に立ち上がると魔力で出来た普段着を解き戦闘服へと変える。


「どうしたんですか?」


「……爆発音」


「まさかモンスター?!」


「どうだろうか。今の所魔力は感じない被害見えない、妙なのが音だ。乾きすぎてる。

 私の記憶の中ではこんな音を出すモンスターはいなかったはずだが……」


「ちなみにどんな音ですか?」


「どんな?そうだな……」


聞こえた音を再現するに1番適した鳴らし方はそう難しくない……こうだ


パァン!


両手を上手い具合に叩き音を出す。

この音を聞いた瞬間に吉永を血相を変えた。


「発砲?!」


「何だ?」


「銃です!魔力の無いこの世界で殺す事に特化した兵器!私には聞こえませんでしたがオーリスさんには聞こえた……何故……抗争……街中……」


銃、私にとっては未知の兵器だ。

一応警戒はしておくべきか

それよりモンスターさえいなければ平和そのものにこの街に殺しの道具が?


「吉永どうする、私が行こうか?」


「……お願いします!」


「承った、これより悪魔の契約を履行する」







「カッコつけましたね」


「ゔっ!」








モンスターーー?!かと思ったら?!

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