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”無人島”にて

作者: 汚爺60歳

初投稿作品、制作年2004年

以前某投稿サイト掲載作を改変改悪。


誰もいない


閉ざされた箱庭。


その小高い


丘の上から


今日も狼煙を上げるのだ。



やがて、数少ない


マッチも尽きるだろう。


燃やす薪すらも


無くなってしまうだろう。



それでも、あがきながら


魚を獲る。


それでも、あがきながら


濁った水を飲む。



それでも、この両手を


目一杯に伸ばして


灰色雲の隙間の


滲んだ空間を


切り取ろうとするのだ。


たとえそれが無意味で


滑稽極まりない行為だとしても。



遠くに見える断絶の崖の向こう側には


おそらく届かないであろう言葉の羅列。


それが今の現実


だからこそ、脆く儚く、こんな無様を晒してまで


私は日々この”無人島”から


メッセージを送るのだ。








所詮、汚爺の愚痴、読むに値せず。

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