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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
帰ったら色々な出来事が起きた
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七十話 やらかし ダメ ゼッタイ

最近3日に1個投稿になってる気が…

短めです。

感情表現って難しいね。

ロリアさんを見送る…と言っても多分瞬間移動で帰ったと思うが、見送った。


「いいの?ロリアと毎日会って?」


「害を与えたら処理よろしくー。与えない限りはいい人だからロリアさんは。」


「丸投げかよ…別に良いんだけどさ。」


ふとオリィちゃんを見てみると、嬉しそうな顔でロリアさんが瞬間移動する際に居た場所を見ていた。


「オリィちゃーん、毎日会えるの楽しみにしてるの?」


「うん!お母さんと毎日会えるの嬉しい!」


「オリィちゃんは幸せものだねぇ。」


確かにオリィちゃんは自分を生み出した人…神に毎日会えるから嬉しいのだろう。ロリアさんは私目的で来そうだけど。


「んで、オリィちゃん、非雨と話があるから、ラデルちゃん達と遊んでくるか一緒に寝てきなー。」


「はーい。」


ん?話?なんの話なんだろ。


「非雨ー、身体って柔らかい方?」


「んー、固いほうかな。長座体前屈は37cmだったし。」


「固いねぇ…んで、ちょっと付き合って。そのついでに多分身体柔らかくなると思うから。」


お、本当?


「何を付き合えばいいの?」


「…ちょっと痛くなるけど、我慢して。後でご褒美あげるから。」


「え?」


言ってることが分からずにそのまま突っ立ってたら、突然腕に大きな痛みが走った。


「あがっ…ちょっ、いった…何やったん…?」


「ちょいと腕の関節を外したのよ。ま、可動域を広げたり、腕の長さを伸ばしたりしたりとか。」


「そ…それ…需要あるの!?いてて…」


「まー、あるっちゃあるね。痛覚遮断して関節外して届かない所の物取ったり…ちょっとおかしな音フェチとして関節をわざと外す音を好む神もいるしね。」


「それなんか気持ち悪そ…てか痛いから戻して…」


「はいよ。」


痛かった腕の痛みが引いていった…が、腕の長さが元に戻ってない。


「ちょ、ツリス、関節元に戻ってn「隙ありー!」


ボギッ…


「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


全身に走る痛みに悶え、転げたいけど転げられない。多分、首以外の関節全部外された。


「こ…このぉ…」


「ごめん、後でご褒美あげるから…って…やり過ぎた…気絶してるし…」


私は、あまりの痛さに耐えれず、気絶してしまったのだ。







「………」


「ごめん…興味本位でやっちゃった…」


「酷いよぉ!興味本位って!死んだのは2回目だけどもっかい死ぬと思ったよ!」


私は多分、元男だったプライドを無視して、ガチで女の子泣きをしてると思う。いや真面目に死ぬかと思った。まるで一瞬に全身隅々まで痛みが走った。


「ごめん、この通り!反省してる!」


「…しばらく寝かせて。」


私は沈んだ気持ちに乗られ、睡眠を取ることにしたのだ。




======




やらかした。多分姉妹関係を結んでから始めてやらかした。仕事関係でやらかした時はリカバリーが効いたけど、これはもう効かないかもしれない。ほんっとうにやらかした。


「人間が全身の関節を外しても苦痛の顔一つもしないから大丈夫だと思ったけど、よくよく考えてみたら普通の人間は関節外したらやばいってことすっかり忘れてた…痛覚遮断に頼ってすっかり頭から抜け落ちてたなぁ…」


どっちにしろ、非雨の機嫌を損ねてしまったことは確かだ。突然予告なしに全身の関節を外してしまったからだ。


とにかく、お詫びとして、非雨の好きな物を買ってこよう。物で釣る作戦は嫌いだが、仕方ない。


とにかく、まずは…あれだ。買ってこよう。


今日は、自分のせいとはいえ、最悪の日だ…




======




「はぁ…」


イマイチ気分が良くない状態で起き上がると、ペルさんが居た。


「非雨、ちょっと話があるんだ。まぁ、クッキーとジュースでも飲みながら話そうや。」


「何の用なの?」


「今日、ツリスが非雨に対してやらかしたんだってな。ツリスがあんなに落ち込んでるのは久しぶりに見たよ。」


「…落ち込んでる?」


「そ、『私がやらかしたから、非雨を傷つけてしまった。非雨を殺しかけてしまった』とまで言ってるんよ…私としても、あのテンションのツリスは気持ち悪くてしょうがない。私が言うのもなんだか…ツリスを許してもらえないか?」


「少し私が寝てる間にどんだけ傷ついてるの…もうやらないなら気にしないけど…」


「なら、そう言ってやりな。ツリス、めちゃ私の部屋で落ち込んでるからさ…仕事しようにも酒飲もうにもなんかやだなんだよね…えと…非雨の手を繋いで…よっと。」


私は多分ペルさんの机に突っ伏してるであろうツリスに声をかける。


「ツリス、どんだけ落ち込んでるの、私はもう怒ってないよ?」


「ほんと?」


「うん本当。わざとじゃないんでしょ?」


「うん。」


「ならよし。全く…私の姉なんだし、神のツリスがここまでヘコむって…元気持って!」


私はそう言ってツリスの背中に抱きついてやる。関節外された時はびっくりしたけど、わざとじゃないんだし、別にどうだっていい。


「あったかいねぇ…ツリスの背中は。」


「少しやけになって酒を飲んだからね…ごめんね、ほんと。」


「だいじょぶ!なんか悪いから、大人にさせて?撫で撫でしてあげるよ。」


「あのー、ここでやるんじゃなくてツリスの部屋でやってくれないかなぁ。仕事しようにも酒を飲もうにもそこに居られると困るんだよね…」


「「あ、ごめん。」」


そして、騒動は過ぎ去って行き、その後大人になって撫で撫でした後、昨日食べたケーキをまた食べたのでした。

感想とか評価よろしくです。

んー、やっぱむずいね。

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