六十七話 神=最強の姉
最近忙しく、なかなか2日に1個投稿が守れてなくてすいません。
ラデルちゃんの性格がまとまらない…
天界のツリスの部屋から、今日ツリスが買った部屋に戻ってきた。下の娘御一行は、私を呼び戻す際にこの部屋に戻したそうだ。
都合主義すぎると思ったが、そういやツリスって神だったなと思い済ませる。
「今日何食べたいー?」
ツリスが今日のご飯を提案してきた。
「お肉!」
「ラーメン!」
「食べれる物ならなんでもいいや…」
「私の食事は主人の魔力だからね〜。」
「君たち見事に別れたねー…」
別れたって言っても、ラーメンと肉くらいしか無いと思うが…ツッコミ始めたら会話のキャッチボールが永遠に続きそうなのでやめる。
「じゃー…肉にする?近くに焼肉の店があるからさ。」
「私的にはラーメンが良かったけど…ま、ソフランちゃんの意見に賛同しますか…」
「焼肉…ってどんなの?」
「肉を焼けた物を提供する店なんじゃない?」
「あ、そっか。そういう専門店なんだ。」
焼肉という、ソフランちゃんの意見に決まった。そしてラデルちゃん、地味に違う…
「ラデルちゃん、焼肉の店って、肉を注文して自分で焼くってやつだよ。」
「つまり、せるふさーびすってやつなんだ。」
「どこで覚えたのそんな言葉…ま、いいか。」
「「「ごちそーさまッ!」」」
「はーい。」
「いやー、ツリス、あざっす。美味しかったよー。」
「妹達と私の友達だからね。むしろ毎日焼肉でもいいんだよ?」
「あー…こういうものはたまに来るからこそ、すごく美味しく感じるものなんだよね。」
「ふーん。ま、そうするか。」
みんなで焼肉に行き、会計を済ませた。まぁ、ツリスが払ったのだが。
ツリスの立ち位置って、姉兼私達の親代わりだと思う。ツリスがどういった気持ちでお金を払ってるのか分からないが、近いうちに自分から大人になって撫でようかな。
「明日、土曜日だけど、どうする?」
「んー…みんなで天界の部屋に行って、仕事をパパッと終わらせてからゆっくりしようかな。」
「なんかいつも悪いね、今日だって一万円くれたし。」
「非雨は私の妹なんだから、気にせず甘えるといいんだよ。そのかわり、こっちから甘えることもあるけどね。」
「ん、それもそうか。じゃ、今日は存分に甘えさせてもらうよ。」
と、話してる途中に家に着いた。といっても、本当に近い。新しく買った部屋から3分もかからない程近い。
「お風呂入ろっか。」
「それもそだね。」
「先にラデルちゃん達入らせるけど、いい?」
「大丈夫だよ。」
「たまには一緒に入る?非雨。」
「…考えとく。」
ラデルちゃん達を先に入らせるらしいが、ちょいと不安…いや、万が一のことがあったらラデルちゃんとかが伝えてくれるはず。
家に着いたのはいいものの、今日外食に行ったおかげで皿も何も洗うものもない。つまり暇なのだ。ということで、性転換する前から続けている、暇潰しのニュース番組を見る。
「へぇー…最近はこんなものが流行ってるんだ…」
と、興味を惹かれ、たまに残念なニュースが流れたり、あんまり自身に関係ないスポーツの結果が流れたり、色々と情報が流れる中、
「ひーーあーー、ラデルちゃん達が風呂から上がったから一緒に入ろー。」
「んー…」
姉…いや、血は繋がってはないが姉妹関係なので、一緒に入るべきなんだろうが、うーん…
「一緒に入るかぁ…」
「なんでそんな嫌そうなのさ…」
「あ、ごめん。じゃ、一緒に入ろ。」
ツリスと一緒に風呂に入る…のはいいのだが、温泉宿に入るときはともかく、今回は湯船が小さい…まぁ軽く見た感じは大の大人2人が入ったって余裕にスペースが生まれるほどなのだが…改めて考えると裸を見るのは恥ずかしい。
とはいえ、早く準備しないとツリスに悪いので、さっさと着替えることにする。
「やっと来たー。私は全身を洗ったから、非雨も早く洗って入っちゃいな。」
「あー、うん。」
そういえばあまり自身の身体を見たことがない。せいぜい顔くらいか。この機会に、改めて私の『身体』を見てみる。
黒髪…に少し青みがかかっている。そして、顔はアニメなんじゃないかっていうくらい綺麗に整っている。胸…は手で掴めるくらい…男の時に沢山生えていた体毛は、ほんの少しだけ…そして、多分汚されてない私の身体…そう言えばなんでツリスはこの身体を躊躇なく用意してくれたのだろうか。
「ツリスー、聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「ん、なんでも。」
「なんでこの身体を用意したの?まぁ私が頼んだことなんだけどさ…」
「この身体…今の非雨の身体のこと?」
「ま、そう言うこと。」
「非雨も薄々気づいてると思うけど、私が非雨の身体を作ったんだよね。まぁ私が作った人間をベースにして、ペルさんのとこの獣人の遺伝子を譲り受けて、それを色々といじって、そっから支障が出ないように色々と調整した感じかな。」
「え?ほんとにツリスが一から作ったの?」
てか、ツリスに作ってもらったと言ったが、本当に一から作ってるとは思わなかった。
「そうだよ?元々ある…まぁ、私もペルさんと似たような獣人を作ってたんだけど、やっぱペルさんの方が完成度高いからねー。質の良いものを取り寄せて色々と改造して作ったんだ。」
「なんで私にこんな豪華な身体を…」
「んー…前にも言った通り、私は非雨を自分の不手際で殺してしまったから、まぁ、そのお詫びとして。今となっては、殺してしまった子供と姉妹関係を結ぶなんて、当時の私は考えてすらいなかったと思うけどね。」
そう言えば、ツリスの不注意で事故って死んだんだっけか。今思えば、あのまま道路側に倒れなかったら、死ななかったが、今の関係は望めなかったのだろうか。
「私も神という職業…?職業と言えるかわからないけど、神をやってるから、ある程度人間の運命を操れるわけだけど、これは想定外なんだよね。この想定外が、今の私をささえてるのかもしれないけど。」
神は職業なのかはさておき、今のこの状況は想定外…なのかな。うーん、もしかしたらツリスが狙ってこの運命にしたのかもしれないし。嘘を付いてるとは思えないけど。
「どっちみち妹が3人増えたから、今はなんとしてでも守らなきゃいけないんだよね。姉として…ね。自由に生きても良いんだけど、出来る限り、自分が解決出来そうにない出来事が起きたら、相談してね。」
この発言は、今日の私の行動について言ってるのだろうか。だとしたら、相当心配をかけてしまったのかもしれない。
「ごめん、ツリス。」
「いいのよ、結局は2人ほど潰したみたいだけど、非雨を上回る強い者が現れて連れ去ったら、多分私、発狂してしまうかも…ね。」
ツリスの発狂って、相当やばいことだけはわかった。
「ここ最近になって大切な者が増えたからこそ、かな。だからこそ、君たちを可愛がることができるんだよ。そして話変わるけど、非雨、湯に入らないの?寒くないの?」
「本当にバッサリ話を変えたね…んじゃ、一緒に入らせてもらうとするよ。」
体についた泡を流し切った後に湯船に入る。なんとなくで、ツリスの背中に抱きついてみた。
「ん…非雨、急に抱きついてきてどうしたの?」
「たまには姉ちゃんに甘えさせろぉ…」
「お、ついに私の事をツリスから姉ちゃんって言うことになったか!嬉しいなぁ〜。」
「…今日だけね。明日からはいつも通りだよ。」
「なんだよー…」
と、今日は甘えてみる。今、ツリスに抱きついてるのだが、普通にヒトの暖かさを感じる。このままずっと抱きついていたいものだ。
「抱きついてるところ悪いけど、そろそろ上がらないと、ラデルちゃん達が心配しちゃうよ。」
「えー…」
「上がったらまた抱きついていいから、ね?」
「分かったよぉ…」
もっと抱きついていたかったが、ラデルちゃん達の事を考えると仕方ないので、ここは素直に従う。
そして、身体の水気を拭き取り、着替え終わり、案外大人しくテレビを見ていたラデルちゃん達とケーキを食べることにする。
ブクマ48件から50件をぐーるぐる。
投稿頻度をなんとしてでも上げたい…
1週間放置は流石に控えたい…