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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
帰ったら色々な出来事が起きた
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六十六話 約束がきついものに…

いや…ほんと体力測定とかで疲れてずっと寝てたんですよ…ほんと遅れてすいません…

あ、天使ちゃんからもらったアドバイスを採用しました。ありがとう恵みの天使ちゃん。

「非雨、やけに上機嫌だね、なにかあったの?」


「現場見てたでしょ…ふふふ、過去バージョンの段位、達人を合格したのだよ…!


「それはおめでたいね。」


「お姉ちゃん暇ある毎にイメトレをしてたからねー。相当嬉しかったんでしょ?お姉ちゃん?」


「あたぼうよソフランちゃん。」


私の過去バージョンの段位合格を話のネタにしていたら、いつの間にかショッピングモールに着いた。


「お姉ちゃんって、何もやることない時、妙に腕を動かしていたけど、そういう事だったんだね。」


「そそ、伊達に7、8年もやって無いんだよ。達成感が凄くてめちゃ嬉しい。」


「オスゴーちゃんも凄いよね。非雨ちゃんが難しいと感じてる曲を楽々と全部正確に叩いちゃうもん。」


「この地球の物を多少は扱えないと、人類に合わす顔が無いからね。私は地球の神なんだからさ。」


「私から見たら多少どころかオプションの譜面ランダムを使っても楽々全良してたよね…」


「ま、動体視力が良かったって事で。」


「スヤァ…zzz」


着いたと同時におんぶしていたラデルちゃんが寝始めた。


最初はグッズ販売店に行った。まずは小さいロリ3人のぬいぐるみとかキーホルダーを買うらしい。


寝たばかりのラデルちゃんを起こす。ラデルちゃんの物も買うからね。


「んー…お姉ちゃん…なに?」


「ここでラデルちゃんの好きな物を買うから起きろー。」


「…………!!なにこれ!この尻尾が大きいこの動物!わぁ!すごくモフモフする!まるでお姉ちゃんの尻尾みたい!」


どうやらラデルちゃんは、狐をモチーフにしたキャラクターのぬいぐるみを気に入ったようだ。


ツリスはオリィちゃんとソフランちゃんの買い物に付き合ってるらしい。会計は一応私が出来るが、ツリスが全部支払うって言っており、決まったら私の所に来てーって言ってたので、私も私で買うものを決めておこう。


私は性転換する前から好きだった猫と狐を擬人化したキャラクターのキーホルダーを選んだ。この歳にぬいぐるみを買うのは、私の偏見だが、幼い感じがしてならない。


まぁ…ツリスから実年齢を下げてもらって、ロリっ子になれば抵抗はないのだが…今はね…うん。


「終わったー?」


「こっちは終わったけど。」


「ソフランちゃんとオリィちゃんも選び終わったらしいから、カゴに入れなー。」


「「はーい」」

会計が終わったらしい。


「ほーい、終わったから自分の物を取ってきなー。」


「「「「はーい」」」」


ラデルちゃんは狐をモチーフにしたキャラクターのぬいぐるみを買ったが…おぉ…ソフランちゃんもオリィちゃんもラデルちゃんと似たようなぬいぐるみを買っているじゃないか。


言ってくれれば私も尻尾を差し出してモフらせてあげるのにね。言いにくいのかな?


そして、グッズとかも買い終わり、何か欲しいものあるかーってツリスが言ったので、ショッピングモールを回っていく。


10分くらいして、私が凄く興味を引くゲームがあった。


小学生低学年の頃からやっていたパズルゲームの新作が出ていた。そういえば今日発売だった事をすっかり忘れていた。異世界に行ってたので頭から抜け落ちていた。


「ツリスー、あれ買っていいかー?自分の小遣いから出すからさー。」


「ん?なんぼくらいするん?」


「7000円くらいかな?」


「ほれ。これで買ってこい。30分後、ここ集合。」


ツリスからなんと一万円札を貰った。


「めちゃありがてぇ!」


「いいってことよ。さてソフランちゃん、ラデルちゃん、オリィちゃん、メダルゲームやりに行こうじゃないか。」


「メダルゲーム!面白そうだな。お姉ちゃんと離れる事が心残りだけど…」


「メダル…?コインを使ってゲームするの…?」


「とりあえずオスゴーちゃんに着いていけばなんとかなるっしょ。」


小さなロリ達はそれぞれの反応をし、メダルゲームをしにいった。この時間帯は親子連れが結構美味しい台を残していくだろうから、メダルゲームガチ勢の人はそこをついていきそうだね。ツリスもそう思ってそう。なんとなくだけど。


さて、私はツリスから貰った一万円で私はゲーム売り場に行く。余ったら貯めておくかゲーム機に課金する人とか居そうだよね。


「さてと…新作のパズルゲーは…っと、よし、売り切れてない、ラッキー。」


私はケースを手に取り会計場に行く。余ったお金はツリスのお金なので返そうかと思った。


そして会計が終わり、帰ったらやろうと上機嫌でツリス達がいるメダルゲーム機が集中しているところに行こうとしたら、


「ねぇ、そこの姉ちゃん、今暇かい?」


「暇なら一緒にデートしようぜ?」


なんともチャラそうな男2人が絡んできた。こういう場合は素直に断るのがいいのだろうが、私はとある事を思い出し、それを実行に移す。ツリスには少し遅くなる理由を伝えたら、『はぁ…危なくなったらすぐ逃げてね…』と言われた。


私はそんじょそこらのチャラそうな男に負ける気は無いのでね。盛大にアイツらの財布の中身をえぐってやろうではないか。フフフ…


「まぁ…暇ですけど…デートしたいならそこに美味しいケーキ屋があるので一緒に食べませんか?出来れば奢ってくれるとありがたいのですが…」


「お?まじ?じゃケーキ食べ終わったらそこら辺観光しよーぜ?」


「お、いいねー。てことで姉ちゃん、ケーキ何食べる?」


んー…まさかこんなうまくいくとはね…奢れって言ったから断られると思ったよ。まぁ、今回は私が性転換したての頃、ツリスに教えてもらったケーキ屋さんだ。だいたいワンホール2万もするやつらしい。


こんなのぼったくりだろ!と私は思ったが、いざ食べてみると今まで食べてきた誕生日ケーキが馬鹿馬鹿しくなるくらい美味しかった。ツリス曰く、全て最高級の素材を使ってるんだとか。


というわけで、あのホールケーキを3つくらいかって貰おうじゃないか。多分私が受けているのはナンパだと思う。それを利用した計画よ。あいにくこんな姿だけど私は元男だ。男に惚れたくはない。


「じゃあ…あれとあれとあれをお願いします。」


「ウゲッ…たっか…」


「おい、お前、ちょっと貸して…後で返すから!」


「騙されないぞ!これであの女を彼女にするつもりだろ!」


おお、本音が漏れてんなぁ…しかし、自分も奥の手があるのだよ。これやるとプライドかズタズタになるけど、ケーキの為…仕方ない…


「ご…ごめん…なさい…む、無理でしたか…?」


私は涙目に言ってみる。私が言うのもなんだが、結構可愛い方なので彼女持ちじゃない男はこれでイチコロだろう。


「うっ…そんなことされると断れない…」


「…割り勘で行く?」


「そうしよう…」


フハハハハ、成功だ。これでツリス達にご馳走しよう。買ったのはアイツらだけど。


私に対して悪意ビンビン発してるから分かるのだよ。『あの美少女を襲いたい』だの『彼女にして毎日やりたい』だの、この変態どもめ。


なので、声をかけられた時にこの作戦を思い出した。と言っても私は条件を提示した際に『いいからこっちにきてやらせろ!』って言われるのかと思ったが。色々連れ回して最後に楽しむ…ってパターンかな?


と色々と考察を張り巡らしてる合間に男達の会計が終わったみたいだ。


「じゃ、次はお前だ…」


「お前、逃げられないようにしとけよ、後、最初は俺がやるからな…ふひひ…」


「え…なんの…ことですか?」


この2人が私に何するか100%予想できるけど、知らないふりしてみる。


「わかるだろ?保健体育の授業を受けてるんならな。」


「こいつ、初物だといいんだけどな。」


あー…だめだこりゃ。最初からわかってたけど。


ということでしばきまわしてケーキをゆずっていこう。私もツリスほどではないが、ある程度の記憶改ざんは出来るからね。


「……」


「おいおい、黙りこけてしまったぜ?」


「と言うことはもらっていいってことだな?」


男達がいやらしい手つきで私の体を触ろうとしたので、手を弾き、投げ飛ばす。


「てめっ!何しやgブボッ!」


もう1人が言葉を発する前に喉にグーパンを入れてやった。声帯とかは潰れてないっしょ。多分。


さて、2人とも気絶したので、ケーキ貰おう。幸いなのかわからないけど、みんな買ったケーキを店内で食べるため、この騒動はそんなに見られてない。といっても、10人くらいには見られたと思うけど。


この2人には私にケーキを買ったという記憶消去、この騒動を見たっていう人達には何か風が吹いてるなぁとしか思わせないようにした。


ラッキーラッキーと思いながらツリスに念話を入れると、突然体ごと私を呼び出された。


「ひーーーーあーーーー、ケーキなら私が無限に出せたのに、なんでそんな危ないことするの?」


「え…あ…ごめん、忘れてた…」


「非雨がそんじょそこらの変態男野郎に負けるはずは無いと思うけど、万が一…いや億が一負けて襲われたとしたら、私ショックで100年くらいずっと寝込んじゃうよ!」


「お…おう…ごめん、心配かけた…」


100年寝込めるのかと思ったが、そういえばツリスは神だったなと思い、勝手に動いたことを謝った。


「今回は許すけど、次やったら私と一緒に女の子同士の遊びね!」


「あ、もうやらないからそれは無しで…」


地味に私のトラウマを蘇らせる発言をされたところで、私達は家に戻った。

タイトル決めるの難しい…

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