茶番十四話 差し出されたからモフった
予約投稿にかまけて約10日振りに書きました…リハビリを込めて。
短いです。
「ふぅーう…」
俺は久しぶりに書いた自身の小説を投稿する。予約投稿とかで済ませていたが、貯め書きが尽きたので今こうやって書いているのだ。
「あー…むずい…」
つくづくみんなが面白いと思う文書を書くことは難しいなと思う今日この頃。
「お、やっと終わった?お疲れぃ。」
そう声を掛けるには同居している人物、忘れもしない、自分の小説の主人公、非雨だ。
小説を投稿し少し時間が経った後、『非雨さんええなぁ来てくれないかな』と思ったら、次の日、俺を覗き込んでいた非雨が居たのだ。
「やっと終わったよ…寝たい。」
「じゃあ寝ろ。」
「非雨って天津みたいな事言うよな…」
俺は布団の中から這い上がり、起き上がる。そして冷凍庫の中にあった、この前展凛ちゃんが渡してくれたミントチョコアイスを食べる。
「また性転換してもいいんだせ?」
「やぁーだ。めんどいし権力使えない。」
「じゃあ無理矢理でもっ!」
「無理矢理ってムグッ!」
俺の背後にいつの間に潜り込み、まるで暗殺でもするんじゃないかって言う手際の良さでこの前作った薬を押し込まれる。
「ごばっ…げほっ…」
この前みたいな痛みは慣れたが、急激に背が縮んでいくのが感じ取れた。
「あぁー…3度目…」
「にっしっし…雪餅よ、私もこんな感じだったんだぜ?」
「非雨は自分からやったんでしょ…」
「そーだっけ?」
非雨は?マークを浮かべてるような表情をする。
「とぼけんな可愛いじゃないか。」
「てへっ」
くそお可愛い。
「お主も可愛いじゃないかぁ!」
「うわぁ!急に抱くのやめてよ!」
非雨に急に抱きかかえられた。
「性転換したら雪餅もこんなに可愛くなるもんなぁ!少し愛でさせて!」
「んー…まぁいいかな…」
別にいいかなと思って許可を出した。
思えば俺は背が縮んでロリ体型になってたのを思い出した。ちょっと胸が膨らんじゃってるけど…
「ほっぺプニプニだね!男の時とは違う感触だよ!」
ほっぺプニプニなんだ。あんまり触った事ないけど…ってん?
「非雨、男の頃に俺のほっぺ触ったの?」
「んー?触ったよー?これまでとは言わないけどプニプニだったねー。」
「俺には触られた記憶が無いのだが…」
「寝てる時に触ったんだよ!」
「そうなんね…」
うちの非雨がこんな事してたんだと若干苦笑しつつ、次は何してくるんだろうと思いながら待っていると
「ふえ?」
突如布団に身を置かれ、非雨も布団に入ってきた。
「ちょちょちょ非雨!?何布団に入ってきてんの!?」
「何って、この姿の雪餅と一緒に寝たかったんだよ?」
「俺は男なんですけどー!?」
「ふへへ、無いじゃないか、パラ○スの象徴が。」
「それは気にしないようにしてたのにぃ!」
「まぁまぁ私の尻尾を触らせてやるからさ。」
「話逸らさないでよ!?まあお言葉に甘えて触らせて貰うけど。」
非雨が尻尾を差し出して来たので、まずは抱き枕と言わんばかりに抱きつく。
生命を感じる暖かさと、モフモフとした毛並み、そして毎日手入れしているであろう毛並みの良さとその匂い。
「むふぅ〜…最高…」
「遠慮がないねぇ…ちょっとくすぐったいよ…」
「そーいや尻尾ってどうやって付いているの?」
「自分で設定したのに忘れたんかい…まー腰よりちょっと下あたりに繋がってるって感じかな?」
「触っていい?付け根部分。」
「やぁーだ。そこは手入れが難しいし、触られるともっとくすぐったいからさぁ…」
「そうなんだ。」
自分に付いていない体の一部だからこそ、余計に触ったりモフりたくなるのかもしれない。
自分はこういうものが好きなんだなぁと改めてそう思い、非雨の尻尾を抱き枕にしながら寝た。
(2019.5/14現在)昨日確認してみたらブックマーク数が50件を突破してました!
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