五十四話 2つのお願いと悪夢
予約投稿その12
ちょいとエロ注意。
「さてわがままと言うよりかは私のお願いなんだけども、いいかい?」
「もう了承してるから別にいいよ。」
「んじゃまず1つ目、キスをしたいんだ。」
ん?キス?
「んー、交際関係がめっちゃ長くて愛し合ってる恋人同士のキスとでも言えば良いのかな?」
え?昼ドラとかでよく流れる恋人同士とかの濃厚なキスって感じなの?
「そそ、そんな感じ。」
んー、別にいいけどー…
ま、同性愛?って言う単語があるくらいだし、今やるキスは姉とやるだけだから大丈夫だと思うんよね。
「でもさー、これ一回ペルさんとやったけど、それっきりで全くやってくれなくてさ、非雨なら姉妹だし大丈夫かなと思ったんだよね。」
…大丈夫かこれ…
ま、まあ了承したし、やるか。
「んー、この場にペルさんが居たら
『このシスコン野郎め!』って言われそうだねー…居ないから大丈夫だと思うけど。」
既に私の体はツリスに抱かれており、今にも唇が重なり合いそうな感じになっている。
んー、これ、年頃の女子が胸キュンっとしそうだよね。ツリスの枠がイケメン俳優だったらなおさらだが。
「あ、ストッパーは掛けてるからね。さて、思う存分可愛がりますかね…」
ホドホドニオネガイシマース。
っとストッパーは掛けてくれててくれたのはありがたい…あれ?これまずいのでは?
と思ったら、キスを始め、私の舌に触感が走った。
「ふぐむぅぅぅぅ!」
私の体に甘い電流が流れていく。しかもちょっと痺れて来てるし興奮してきた。
「ふぉれ、ひょっふぉびびれくめへんぬせもらびぶーな?(これ、ちょっと痺れて来てるけど大丈夫?)」
舌を舐めまわされているので呂律が上手く回らず意味不明な単語になってしまった。
(大丈夫。もうちょいしたら…っと何でもない。もうちっと続けるよー。)
まだ続くんですかっと思い、だんだんと足に力が入らなくなり、押し倒される感じになった。
(お?ちょっと体が熱いよー?興奮してるんじゃない?)
ツリスのおかげで興奮して…きたんだよ…あれ?ちょっとき持ちよくなってきたんだけど…
「はぁ…はぁ…//ひろきひい…とろ…けるぅ…//」
だんだんと舐めまわされてくるのに対して気持ちよくなっていっている私。
「ふぅぅー//ふぅぅー//もっと…ひょぉぉだひ…//」
甘い電流が快楽になり悶えている私。
(流石にもうやめないとストッパーの意味がなくなるからやめるよ。)
そう念話で伝えられた後にキスが終わり、2人の唇の間に唾液がひっついていた。
「久々に満足出来たよ。ありがとう。」
「はぁ…はぁ…どういたし…まして…はぁ…疲れたー…」
息を整えつつ起き上がる。興奮していて火照っていた体も冷えて少し楽になった。
これが恋人同士の熱いキスってやつなんだね…受け身になる人大変そうだなぁ。いろんな意味で。
「じゃ、次なんだけどー。」
…
…
…
「んー…何年振りだろこうされるのって…覚えてないや…」
「ツリスさんや一体何歳なんよ…」
「んー、女の子に年齢を聞くのはタブーだよー。」
今私は年齢を20歳まで引き上げられている。
ツリスのお願いは『膝枕してなでなでしてー。』ってやつみたい。
「姉妹だから教えてもいいじゃないかー。」
「ひっみつー。ふへへー…」
可愛らしい笑い声を出すもんでなぁ…めっちゃ可愛いけどね。
「んー、ほんとに何年振りだろ…母さん以外に撫でられたことなくてねー…ペルさんに頼んでもやってくれないしなぁ…」
ツリスって、子供っぽい一面もあるのかな?ま、ペルさんは『子供じゃないんだし、遠慮する』とか言って断ってそうだけどね。
「ま、姉妹というものが出来て、一番好きな非雨にしか出来ない頼み事なんだけどね。」
要するに私に甘えたい…って事なのかな?よくわかんないけど。
「ん、ありがとう。満足した。明日色々と買い物行くけど行く?」
ツリスは私を元の年齢に戻しながら言った。
「んー、暇だし行くよ。後眠いから寝ていい?」
「いいよー、今はベッドを…おいたからそこに寝るといいよー。」
そのベッド、どっから出したと突っ込みたいがやめとく。
「じゃ、おやすみー。」
「おやすみー。」
その日、私は夢を見た。
目覚めた後に、見知らぬ男と女から抱かれていたのだった。
会話の内容から思うに、この2人は夫婦なのかもしれない。そして私は赤ちゃんになっているのかもしれない。
すると、可愛らしい猫耳の女の子の人が現れた。
彼女は私を抱きしめこう言った。
「お姉ちゃんの子供、物凄く可愛いね。」と。
今私を抱いている彼女は抱っこの仕方がうまく、夢なのに眠りに誘われていく。
すると夫婦の女の人は突然耳や尻尾を出し、こう言った。
「この子も、私みたいに耳や尻尾が生えてくるのかな。」と。
そして夫らしき人物がこう言う。
「ーーーみたく可愛く立派な子に成長すると思うよ。ーーーは。」
と言う。
意識がうつらうつらとなる中、私はとある事に気づく。
この人…もしかしてラデルちゃん?
そして、今ラデルちゃんが私を移した先の耳と尻尾を生やした女の人は…私?
未来の私は…子供を作っているのか!?
脳の中の情報がまとまらず、混乱している最中に、意識は途切れた。
「はぁっ…はぁっ…うぅぅぅ…」
あれは私だ。同じ耳と尻尾。子供を作っていたのか…幸いなのかわからないが、夫と見られる人は誰だかわからなかった。
見知らぬ男から…そう思うと激しい吐き気が襲ってきた。
「あ、非雨、おはよう。」
ツリスが挨拶しに来たが、それどころじゃない。
「ツリス、ビニール袋持ってきて…」
「ほい。持ってきたよ。」
ビニール袋を受け取るとすぐにリバースしてしまい、(お食事中の方々、誠に申し訳ございません… byただの雪餅)少し気が楽になったと思ったら2度3度と戻してしまった。
「…大丈夫?よっぽどやばいことがあったの?」
「だいじょばない…とにかく、嫌な夢を見た…」
「話してみてよ。気が楽になるかもよ?」
「じゃ、話す…」
私は昨日見た夢の内容を話す…
実はこれ、一回書き直したんですよ。
間違えて1回目の五十四話を消してしまい、書き直しました。
それがちゃんと投稿されてたら0時に間に合ったのに…ちくせう…




