茶番十一話 色々と大変
予約投稿その9
本編のネタが尽きた…のでまだ茶番に逃げました。
「へぅぅぅ…頭痛ぇ…」
「大丈夫かゆきもちー」
俺は今凄く後悔してる。天津宅に行く際に半袖半ズボンで行ってしまったため、体がポカポカする。風邪かも知んないから今は寝ている。
「ほれ雑炊作ったぞ。てか作者の力でなんとかなんないの?」
「作者の力は万能じゃないんだよ…治癒魔法とかで風邪とか治すと免疫が付かないとかいうじゃん?」
「あー、あったねそんな感じの話。」
「んじゃいただきます…」
俺は出された雑炊を食べる。うむ、薄味だけど具材が多いから満足するね。だけど…
「うぷ…お腹がいっぱい…」
「…ほんと食べる量減ったね…ご飯の量減らしたんだけどね…」
「元はと言えば非雨が性転換させたんだからね!?」
「やっぱりお主は可愛いのぉ〜」
「風邪うつったら悪いからやめてくれよ…」
「このロリが心配してくれたッ!私の生涯一片の悔いはないッ!」
「おぉい!」
そう、まだ性転換の効果時間中なのだ…てか非雨にうつったら面倒になるからね…
「んじゃ片付けるわ、アイス食べる?」
「食べる食べるー。」
「ほれ持ってきたよー。」
「おお!ミントチョコじゃないか!気が効くね!」
俺は元からアイスはミントチョコと決まっているのだ。小さい頃ミントチョコ味のアイスを食べてそのままハマったのだ。ミントチョコ味は沢山食べても飽きない自信があるよ。
「それ、展凛ちゃんの手づくりだよー。」
「ほんと展凛ちゃん女子力高いね…」
そう言いつつミントチョコ味のアイスは美味く、まるで3○のアイスみたいに美味しい。
「ご馳走さまー。美味しかったー。」
「甘い物は別腹ってやつね。アイス結構量があったのにね。」
「ミントチョコは至高。めちゃ美味しいです。」
「はいはい…」
あれ?俺呆れられてる?まぁいいや、寝よ。
「zzz…」
「あれ?雪餅私が片付けてる間に寝たぞ…うむ、可愛い。」
…
…
…
「あ”あ”あ”、喉痛ぇ…」
「ん、はよー。」
「水飲む…」
俺が風邪の症状で一番いやなやつ、それは喉のイガイガだ。これは共感できる人は多いのではないか。
「…多少は収まったけどそれでも喉痛いなぁ…」
「今日展凛ちゃんお見舞いに来るってさー。」
「え?あ、わかった。」
展凛ちゃん見舞いに来んのかよ…いや有り難いけどさー。
ピンポーン
「はーい」
ん?もう来たの?
「よぉ…って雪餅居ないな…」
「「……誰?」」
「おい雪餅居ねえのか?」
「俺がその雪餅だが…どうしましたか?」
「………帰るわ…」
「あ、はーい。」
…誰だったんだあいつは…
「雪餅ー、誰あの人、すっごい背が高かったけどー。」
「本当に誰なのー…わかんねぇや…とにかく頭痛いから寝る…」
「ん、じゃおやすみー。」
…
…
…
「………んあーー…」
俺は痛む頭を押さえながら起き上がる。
そこにはお茶会をしていた展凛ちゃんと非雨が居た。
「あ、起きた。」
「あ、雪餅さん!これ!見舞い品です!」
そう言うと展凛ちゃんは…えと、クーラーボックス?を渡してきた。
「開けてみてください!」
言われた通りに開けてみるとそこにはミントチョコのアイスがクーラーボックスいっぱいにあった。
「非雨ちゃんから『雪餅はミントチョコ美味しいって言ってたよー』って言ってたので張り切って作りましたッ!」
…嬉しい。嬉しいけど量が多い。
「こんだけ作って天津には怒られないの?」
「寝てる時に作りましたのでバレてないですッ!」
あ、忘れてた。この子は人工生命体だっけか。だったら睡眠は必要ないって感じなのね。
「とにかく、ありがとよ展凛ちゃん。」
「やったー!うれしー!」
「むぎゅぅぅぅ!」
お礼を言ったら抱きしめられた…
「相変わらず可愛いー!作った甲斐があるもんだよッ!」
「あっ!ずるい展凛ちゃん!私だって雪餅に抱かれたいのにー!」
「たちけてぇぇ…」
「やー雪餅ー、見舞いに来たぞー」
「呼ばれたから来た。」
あ…この声は…
「雪餅ー、だいじょう…ぶ…」
「あ…アマツ=さん、こんちゃー…」
あー、多分展凛ちゃんと非雨に抱かれているのを見てフリーズしてるね…
「元気なようでなにより、帰るわ。」
「ちょ、天津、誤解だってぇぇ!」
「あれ?雪餅居なくね?じゃ帰るわ。」
てか地味に居たんだ月夜さん。
ってそうじゃない、説明がめんどいー…
雪餅は天津の誤解を解いた後、月夜さんに今の状況を伝えました。
「こんど俺も飲んでいい?」
「色々と大変になるからやめちくりー…」
次の茶番話でラデルちゃんを出したい…




