四十九話 酒飲みフィーバー
予約投稿その3
「さてと、まずはおつまみだよねー。定番の焼き鳥から行こうではないの。」
「コーラ飲みてー。」
ツリスが焼き鳥を焼いている間、ツリスはコーラを出してくれた。
「ありがとー。」
「もーちょいで焼き終わるよー。それまでコーラで場を繋いでくれー。」
ういふーい。それにしても久しぶりに飲むコーラは格別だねー。
「ん?ラデルちゃんが起きたみたい。つれてくるよー。」
あー。じゃ話すかぁ。
「お姉ちゃん!?ここどこ!?」
初めての人はそーなるよなぁ…そして今更だけど信じてもらえっかね…
「んー、まぁ、今話すよ。ここは天界。あの子は神様。えーと、トツバリ・オスゴー様だね。」
「あの子ってなんじゃい…ま、神様やってるオスゴーだよ。非…ユキヒアからはツリスって呼ばれてるけど。」
「神…さま?」
「ん、でも、ラデルちゃんの世界の神様では無いんだよね。ちょっと待ってて、呼んでくるから。」
そういうとツリスは一回消えて、すぐにペルさんを連れて来た。
「この人がラデルちゃんの世界の神様。ペルさんだよ!」
「ペルさんではわからないだろ…こほん、私の名前はペルセポネ・ターバマだ。長いからペルでいいぞ。」
「………あ!はい!」
硬直してんなぁ…ま、目の前に神様2人いたらそりゃ固まるわな。
「まー、ユキヒアの姉をやっているわけだけど、今日は私の我儘でここに来て貰ったんだよね。」
「え?お姉ちゃんってオスゴー様の妹なの?」
「まー、そーだね。」
「お姉ちゃんってすごい人だったんだ…」
んー、ま、側から見れば凄そうだけど、最近姉妹になったもんでね。
「…ユキヒアの姉になったと聞いた時から思ってたんだが、歳離れすぎでは?」
「いーのいーの!歳が離れようが離れてなかろうが姉妹は姉妹なの!」
うん、ペルさんとツリスの歳は触れないと言った。だが少々気になってきた。しかし触れたら殺されるから触れない。
「さて、これからはラデルちゃんもユキヒアと一緒に来ていいよー。あ、わかってると思うけどこの事は言わないでね?絶対に。」
「はい、わかりました。」
「さて、酒盛りじゃぁぁ!」
ツリスがこう言った後に、さっき焼き終わったであろう焼き鳥が出てくる。
「あのー、私飲めないんですけどー。」
「あぁ、忘れてた。歳を引き上げるからちょいと待ってね。」
「私、酒弱いんで遠慮します…」
ん?ラデルちゃん酒弱いんだ。と思ったら、視界が少し高くなって、胸がちょっとキツくなった。
「あー、獣人になってる時のユキヒアって、んな成長しないんだねー。人間の時のユキヒアはもっとナイスバディになってるのに。」
それについてはつっこまないぞ…
さて、酒をペルさんから差し出されたので、飲んでみる。初めての体験…
……んにゅ?なんだかからだがぽかぽかしてきた…それに…いがいとあまい…おいしいなぁ…
「…これ完全に潰れてない…?ペルさん、度数高い酒飲ませたの?」
「つぶれてないよぉ〜…」
「いやいや、ツリスの世界の焼酎を調達して来たのだが…そんなに高くは無いな。」
「ユキヒアは酔っ払ってんなぁ…んで、何度なの?」
「25度。」
「普通に高いやん!」
「うへへぇ〜…お姉ちゃん…好きぃ…」
「あー、でも酔っ払ったユキヒアもいいかもねー。酒臭い事を除けば。」
なんかおねえちゃんがはなしてるけど…どうでもいいや…おねえちゃんのからだ…あったかい…
「お、お姉ちゃん?だ、大丈夫?」
「ユキヒアは大丈夫…なはず。少し経てば酔いも覚めて顔を赤らめるでしょ。」
「らぁでぇるぅ…こっちにきてよぉ〜…おねえちゃんといっしょにいよぉよぉ…」
「ちょ、お姉ちゃん!?ちょっとオスゴー様…なんとかしてぇ…」
「諦めてちょ。後で一緒にユキヒアをいじろ?」
「ふえぇぇぇ…」
うひひ…らでるちゃんもきたし…わたしはいましあわせだよぉ…
「てかユキヒア、酒すごく弱いのね…」
「初っ端から25度の酒飲ませたら酒に慣れてない人はこうなると思う…ってユキヒア!どこ触ってんの!」
「ん?あ、ごめん…からだがぽかぽかしてねぇ…なんだかいしきがぼぉーっとね…」
ん…のどがかわいた…なんかのもう…
「あ、ちょっとユキヒアッ!あ…」
なんだ…またからだがぽかぽかして…しかも…すごくあまい…おねえちゃんにかこまれてしあわせぇ…
「また飲んだな…今度は30度の酒を…地味に結構楽しみにしてたんだけどね…」
「またあげるから!んで、ベロベロだねぇ…」
「ちょっとおねえちゃん…しっぽをととのえてちょーだい?」
「わかった。えーとクシクシ…あったあった。」
「…これ何も知らない人が見たら、なんかいろいろとくるものがありますね。ターバマ様。」
「だからペルでいいって…そうだね。結構くるねぇ…」
「うへぇぇぇ…きもちいい…そこ…そこ…あー…きもちいいなぁ…ありがとぉ…」
きもちいいなぁ…ん…ねむい…けっこう、うまいなぁ、おねえちゃんは…
「ありがとね。ってもう寝てないこの子…」
「むにゅみにゅ…おねえちゃん…やわらかーい…すべすべ…」
「寝てるね。」
「寝てるねお姉ちゃん。」
「寝たね。」
「ちょいとベットに寝かせてくる。ラデルちゃん、まだ食べる?」
「あ、まだ食べますオスゴー様。」
「んじゃちょっと待ってねー。よっ…と。よし作るか。」
「…いろいろと突っ込みたいですけど、ありがとうございます。」
「神の領域に突っ込むといろいろとめんどいよー。ま、ツリスの妹の…えーと、奴隷ではないから従者?のラデル。」
「あぁ、はい。わかりました。」
…
…
…
「うぅ…頭痛ぇ…って私なにしてたんだっけか?ツリスに酒飲もって言われて…酒飲んでから…記憶ねぇや…てかいつのまに尻尾綺麗になってるし、姿も元の姿になってる…」
「にっしっし。可愛いのぉ非雨。あ、ラデルちゃんは寝たよー。」
「すまん非雨…私専用の度数が高い酒を飲ませてしまった…」
「え?あれ度数高かったの?んで私どうなったの?」
「一杯飲んだだけですっごくベロベロになって私に甘えてきたよー。おねえちゃんって言ってたなー笑」
「まじなん?ペルさん。」
「ホントだ。可愛いかったな…また酔っ払ってくれない?」
「いぃぃやぁぁだぁぁ!はっずかしいぃぃ…」
酒弱いことを知った私はあんまり飲まないようにしようと思う非雨だったのだ。
書きだめがどんどんなくなっていく恐怖