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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
1ヶ月お試し異世界転移
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四十四話 奴隷主人の1日

あ、奴隷主人はユキヒアのことね。

奴隷を売っている主人の事ではないよ!

「……へぇぁぁぁ…」

だらしない声で起きたのは自分、ユキヒアだ。

隣にはラデルちゃんがスヤスヤと寝ている。うむ、可愛い。

さって…煮込み続けているチャーシューとスープの行方はっと…

わお、いい匂い。ラーメン店の厨房を思わせる匂いだ。私、厨房に入ったことすらないけど。

だいたい寝てから9時間くらいかな?人によってはもうちょい煮込むけど、私はもう煮込むのをやめる。ラデルちゃんのスープの分がなくなるからね。

さってと、具材を買いに行きますか。ラーメンに合う具材をね。

卵しか見た感じ無かったなぁ…しかも卵高いしねぇ…銀貨5枚…あれ?3つセットだよね?値上がりしてない?はぁ、まぁいいか。

具材はっと…採取したキャベツみたいな葉っぱ…もうなくなるなぁ、買うかまた採取しに行くか。

まずは昨日もやったやつ。脂身を焼いて油を抽出するやつ…ややこしいな…日本語って難しい。

いい感じに抽出できたら、野菜を炒める。しんなりしてきたら取り出してっと。

寝かせておいた麺を伸ばして、出来る限り細く切る。太さがバラバラなのはご愛嬌。あとは茹でて、ちょうどいい感じになったら湯を切る。

…どっかのラーメンを食べる番組で、お客様さんに湯切りをするシーンを見せる場面があったが、湯を切ってた人、凄い気合い入ってたな…どうでもいいけど。

後は器に入れるだけ。

さて次は具材を。チャーシューを取り出していい感じのデカさで切ってと。

あ、ゆで卵つくろ。小鍋にお湯入れて、卵を入れる。昔ゆで卵を作ろうとして何度も失敗したのはいい思い出よぉ…(作者の実話です。)

よし、湯で終わったら、殻をむいて卵を切る。うむ、いい感じの固さ。

さって後はスープだけど、味見をすると…うぇっ、しょっぱぁぁ…水で薄めたら何とかなるかな…てか9時間くらい煮込んでしょっぱくなるのが当たり前だよね…

水を入れて再度火にかけて、沸騰したら麺が入っている器に入れて…具材を…っと、よし完成。

特製!ユキヒアラーメンッ!

うん、言ってみたかっただけ。

さて、ラデルちゃんは…ん、起きてた。

「あ、御主人様、おはようございます、ご飯なら今すぐ…」

「もう作ったから食べな。美味しいよー。」

「なんか、すいません…」

なんで謝るんや…ラデルちゃん悪いこと一つもしてないやろ…

「御主人様より遅く起きるなど奴隷なら恥じるべき行為なんです…本当に申し訳ないです…」

「あー、はい、後で聞くから、美味しいご飯が伸びちゃうよー。」

「…伸びる?」

ラデルちゃんは疑問に思っているみたい。あまりのおいしさに驚くといいねぇ。

「ほい!お食べッ!」

「御主人様、これはなんです?」

…ですよねー、なんも知らない人はこれが普通だよなぁ…

「これはラーメンといって、私が住んでた所で食べられてた物なの。美味しいよー。」

「毒とかは…」

「入ってないッ!ユキヒアが身をもって検証したッ!」

てか常識人は美味い飯に毒なんて入れるわけないだろ…暗殺とかで毒とかはよく使うと聞くが。

とにかく食べよう。すすって…

「うん、美味しい!」

「あっ!御主人様!毒味は私に…」

「ぶーーーーっ…」

おもっいっきし吹き出してしまった…てか毒味っておい、自分が作って食べる物にものに毒を入れる馬鹿はいないと思うぞラデルちゃん…

「自分が作って食べる物に毒を入れる馬鹿はいないと思うぞ…」

「あ、そうでした。テヘッ」

くっそ…可愛い…

とにかく食べ進めようか。

ラデルちゃんも完食したみたい。本人曰く、『新食感ですぅ!モチモチしてて…まるでおっぱいみたいです!』と言ってた。その言葉でまた私は吹き出してしまった。

…私は昨日と今日で何回吹き出せばいいのだろうか…

っと、ご飯も食べ終わったことだし、今日はギルドに行くか…

「私もギルドに行きたいですッ!」

うん、案の定ラデルちゃんが食いついてきた。てか買った当初よりだいぶ口調が…なんて言えばいいんだ?滑らかに…いや違う、妹…いや違う、メイドさんか…?ええい違う違う、頭がこんがらがるから後で考えよう。

連れて行く分にはいいんだけど、なんて噂されるかわかんないしなぁ…ま、可哀想だし、連れて行くけどね。

私はラデルちゃんと一緒に宿屋を出て、ギルドに向かう…

「その子はユキヒアちゃんの連れ子なの?」

「ちっ、ちっがあああう!」

思わず大きな声で喋ってしまった…おい、自分で自分の首を締めてどうする…

私に連れ子疑惑を持っているのはウォナテさん。説明が面倒だな…

ま、まぁ、ラデルちゃんが道中で疲れたみたいで、おんぶしようかと聞いたら、断りつつも身を任せたので、そのまま歩いてたらラデルちゃんが寝たっていうやつ。側から見たら主人が女の奴隷をおんぶしてるっていう珍しい光景だったかもしれないが。

「あとで時間取れますか?ちょいと聞きたいことがあるんですよ。」

「午後空いてるので、その時間帯ならおけです。」

おぉ、運がいいなぁ。さて、依頼を受けるかね。

今日はーっと、お、畑に巣食う小型モンスターを駆除しろと…面白そうじゃない、やってやろう。

「これやりまーす」

「ギルド会員証提示を願いまーす。」

「はーい。」

出して、ぴっと。よし終わったみたい。

「いってらっしゃーい。」

「頑張ってきまーす。」

私は依頼された現地に行く…

さて、私は依頼された畑に着いたわけだが、

「おー、やってんねぇ…」

「ウギャギャギャ!ギュギャ!」

ゴブリンが耕された畑の上で、野菜らしきものを千切っては投げている。

これが毎日続いてたのね…うん、農家さん大号泣だね。

さて、私の愛銃、AK-47を取り出し、撃つ。ゴブリン程度なら消費MP1でも頭に当てれば一撃コロリなのだ。

頭に当たってゴブリンが血を流しながら倒れる。と同時にラデルちゃんが起きた。

「御主人様、これは?」

「依頼をやってる途中。あとこれは私の武器。」

ん、気配がざわざわしてない?って、うわーお、ワターシゴッブリンにカコマレテール…いや別にどうとでもなるけどね。

「ご、御主人様!私を見捨てて逃げてください!」

…私が知る奴隷の定番のセリフを吐いたなラデルちゃんや、んな可愛い子を見捨てるほど私は薄情者ではないのさ。

「こんな可愛い子を見捨てるわけないじゃないの。ラデルちゃん。」

「えっ、でも…」

「また背負われててくんないかな?」

「…なんで?」

「早く!」

「ハイィ!」

ちょいとラデルちゃんを怖がらせちゃったけど、さっさとゴブリンどもを始末しないと私が襲われる。

という事で、またラデルちゃんをおんぶさせた。銃をジャンジャンバリバリしてもいいけど、たまには本物の魔法を使おうか。

「…氷よ…敵意あるものに弾けて飛んでいけッ!ヤッ!」

私は氷魔法を使う。最近よく使うけど、色々と便利。

氷を弾けさせることによって、その破片?がゴブリンに刺さり、そのまま倒すっていうやつ。倒れなかったらまたやればいいのよ。

これを繰り返すこと2分…

よし、討伐完了。ふぇぇ脱力感が半端ねぇ…

「御主人様、終わりました?」

「終わったぁぁ…てか剣を振ればよかった…」

そうすればMP消費なしでそのまま駆逐出来たからね…ま、過ぎたことだしいいや。

さて、畑の持ち主はーっと、お、いたいた。さて、話すか。

最初は私がゴブリンを倒したなんて認めなかった畑の持ち主さんだが、畑のゴブリンの死体と氷魔法を見せてやったらお礼を言ってくれた。最初っから認めてくれればよかったのに…

とにかく、ギルドから報酬金をもらい、ウォナテさんに聞きたかったことを話した。奴隷の扱いについてだ。

聞いたことをまとめると、

・奴隷は基本、主人が何しても良い。

・奴隷が命令に反した場合、契約違反として奴隷に体がきつく締められるほどの痛みが襲う。

・奴隷の買い戻しは自由。しかし主人の許可なしでは行うことは出来ない。

・買い戻された場合、奴隷じゃなくなくなり、自由の身になる。

ちなみに買い戻し料金は金貨10枚らしい。よし今すぐ買い戻そう。

といってもラデルちゃんの意思だよなぁ…ま、考えるか。

私は宿屋に着いた。ご飯は屋台に売ってた惣菜等を買ってきた。

それを食べ終わり、時間も遅いし、寝ることにした。

ぐっなぁいと。おやすみラデルちゃん。

1日をまとめてみた。

後半ちょいと雑ですが…

あと日本語ムズカシーイ。

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