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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
1ヶ月お試し異世界転移
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三十八話 ツリスのお願い(前編)

いや、本当すいません…5日間も投稿を放置してしまって…

あと、結構長いので前編後編に分けました。頑張ります…

「……ろ!……きーろ!」

私は誰かに体を揺さぶれている事に気付き、今何が起きているのを理解した。

非雨「んああ…あ?ああああ!!」

ツリス「あーあー何言ってるか分かんないよ!」

非雨「ツリス、意識寄せした?」

ツリス「あー、急用が出来たもんで…つい…」

どうやら、またツリスの意識寄せにより、呼ばれたようだ…

非雨「これ…この前の学校の時も同じ様な事起きてるよね!?今頃ウォナテさんめっちゃ心配してるよ!」

ツリス「だだだ、大丈夫…多分…ごめん…」

非雨「いやまあ良いけどさ、せめて呼ぶ際は念話するなんなりしてね?」

ツリス「善処します…ハイ。」

はぁ、まったく…いやいいんだけどさ。

ユキヒア「んで、何の用なの?まさかガールズトークをするために読んだんじゃ無いよね?」

ツリス「…もし私がそう言ったら?」

非雨「いや別に私何にも出来ないけどね。なんか用があって呼んだんだよね?」

ツリス「あ、急用の事言うの忘れてた。」

非雨「おいおい…」

ツリス「実はね…最近天界で結構やばめな奴が入ってきたんだよな…んでさ、悪いんだけど、そいつが居る仕事場で1日だけ偵察してくれないかな?」

偵察…偵察ねぇ…ツリスがやばいって言うくらいだから、相当面倒臭いんだろうな…

非雨「いやまー、ツリスにとったら確かに急用っちゃー急用だと思うけど、偵察って自分で出来ないの?」

ツリス「いやー、悲しいかな、それが出来ないんだよな…変装したってすぐバレるし…」

非雨「だったら一回変装して見てよ、ツリスの変装した姿見てみたいし。」

ツリス「うーむ、別に良いけどさー。ま、非雨からなんかアドバイス貰えれば良いかな?じゃやるかー。」

どんなやつなんかな?ワクテカ。

と思っているとツリスの体が黒い霧に覆われ、その霧が晴れると、the青年ってやつの人が現れた。唯一ツリスと共通点があるとしたら、眼の色が同じって所だろうか。

ツリス(青年)「とまあこんな感じに変装出来るわけなんだけどさ、一度この姿で天界の街行ってみたら騒ぎになったんだよなぁ…だから変装も意味無いと思うんだよね。」

非雨「そりゃ神様が街に降りてきたらそうなるよね。でも初めて見る人なら、この美男子がツリスだって思わないと思うけどなー。」

ツリス(青年)「美男子やめぃ…地味に恥ずかしいから…」

ツリスがそう言うとまた黒い霧に包まれ、元のツリスに戻った。

ツリス「という訳で、1日だけ偵察を頼みたいんだけど、いいかな?」

非雨「てかツリスがやばいって言うくらいだから、相当強いんでしょ?私襲われたら対処出来なくねぇ?」

ツリス「あー、今の非雨は対処出来ないかもな…いや天界の偉い人と比べると天と地ほどの差があるんだけどね。」

あー、つまりはー、

ツリス>>>>>天界の偉い人達>>>やばい奴>>私

って感じで良いのかな?

おうふ…私よわーい…

ツリス「ま、大体そんくらいかもねー、大丈夫、襲われたら私がなんとかするからさ。」

非雨「心配だなぁ…」

ツリス「それに、非雨には透明化魔法や幻覚魔法があるじゃん?それ使えばいいじゃないの?」

…………あ。

非雨「その手があったか…完全に忘れてたわ…」

ツリス「でしょでしょ。ま、天界の偉い人には私から話しておくから、安心してね。」

…今からやばい奴が居る所に行くって言う時点で安心出来ないんだけど…

非雨「てか、仕事場って言わなかった?私まだ13だよ?仕事させれるの?」

ツリス「だいじょぶだいじょぶ!天界の偉い人達は子供が自分で思考が出来るようになった瞬間に仕事を受け継がせるっていうシステムだから、13の少女が入ったとしても『あ、この小娘、また同僚が子供産んで引き継がせたのか』ってくらいしか思わないだろうからさ!」

えぇ…思考出来るようになった瞬間って…大体3歳から5歳くらいだよね…小さい頃から社畜として働くのか…

ツリス「てかそのやばい奴、職場で凄く優秀な実績を残し、性格も温厚で誰からも信頼される人から産まれたんだよなぁ…これが噂に言うまともな人から生まれるDQNってやつなのかなぁ…」

あ…その産んだなんか優しそうな方、ご愁傷様…娘か息子が知らないけど、優しい人からDQNが産まれるって、その人大変だよなぁ。物凄く人ごとなんだけどさ。

ツリス「っと、もうそろそろ行こうか。大丈夫、そいつ以外はみんな優しいからさ。」

その言葉、嘘じゃないことを祈ろう。

私はツリスに連れられて、やばい奴がいる職場に向かう。

ほー、ここが職場ねぇ…そして、さすが神様と言うべきだろうか、ツリスが歩くとみんな凄くざわつき始めるな…

職場女「ねぇ、あれオスゴー様じゃない?」

職場男「だよな、しかし、あの手を繋いでいる女の子は誰なんだろうか?」

職場女「まさか、オスゴー様に子供が?」

職場男「いや、それは無いと思う。多分、気まぐれで子供を連れてきたんだろう。」

ツリスに限って子供を作る事は無いと思う…多分…いや、跡継ぎとか言って作ったら私相当混乱すると思う…

ツリス(なぁーに妄想しているのかな?私は子供は作らないわよ…ていうか、私もまだまだ若いから跡継ぎっていう問題じゃないんだよね。)

うおっ!?って念話か…しかし、10000年くらいでまだ若いってねぇ…神様の年寄りって何歳くらいなんだろ…?

ツリス(っと、着いたよー。今から社長に会わせるけど、一応礼儀正しくね?ま、優しいからよっぽど頭おかしいことしない限りは大丈夫だから。)

ふぇぇ、いきなり社長ですか…いやまぁ、職業体験で似たような事をしたけども。

非雨「失礼しまー…」

ツリス「やあ閻魔。今日はこの子を紹介したいのだが。」

閻魔「あ、オスゴー様、こんばんは。」

うぉい、遮られたよ…挨拶出来てないじゃねぇか…そして、閻魔…ってあの化け物時計の奴や地獄の奴で合っているのかな?

閻魔「今オスゴー様が手を繋いでいる

子をこの職場に編入すれば良いのですか?」

ツリス「あー、そうだが…最近この職場で凄くやばい奴が居ると聞くが…どうなんだ?」

閻魔「彼奴ですか…しかし、何故あの人からあんな阿保が産まれたのだろうか…」

非雨「…あのー、すいません、挨拶して良いですかね…」

なんかこのままだと本格的に仕事中心な内容になるかもだから、話の内容をずらしてみる。

閻魔「あ、すまない、では自己紹介を頼む。」

非雨「まぁ…オスゴー様…私はツリスと呼んでますが、この職場のやばい奴を1日間偵察してこいと言われた非雨です。閻魔さん、よろしくです。」

閻魔「へぇ…この子に様付けされないって…オスゴー様はこの子とどういう関係をお持ちで?」

ま、偉い人から見ればただの人間が神様を様付けしないのっておかしく感じるよな…姉妹だから大丈夫なはず…

ツリス「ま、簡単に言うと、最近出来た『妹』とでも言おうかな?とにかく、この子にやばい奴の偵察を頼んだけど、何かあったら私に連絡を寄越してね。」

閻魔「姉妹…ですか。これはまた数奇な回り合わせですね…分かりました。」

ツリス「じゃ、私は仕事してくるから、用事があったら言ってね〜。」

ツリスさんはお気楽なのかはわかんないな…てか仕事って会議的な何かかな?

閻魔「という訳で、非雨さん。オスゴー様とはどの様なご関係で?」

非雨「一回生き返って、そっから何やかんやあって姉妹になった感じですかね…」

閻魔「…一回生物が死んだら魂はこっちで色々と処理するのですが…オスゴー様、秘密でそんなことやってたんですね…」

非雨「ま、結構生き返ってから色々と楽しくさせてもらってます。」

閻魔「そうですか…楽しそうで何よりですね。と、話は変わりますが、この仕事に就くのは…初めてですね…」

非雨「あー、閻魔さんはやっぱり、死者の魂を裁くとか、そういう仕事をやるんですか?」

私の閻魔のイメージは、○○王とか化け物時計とかの閻魔さんとかそういう感じ。側近とかにめっちゃ強い鬼とかいそう。

閻魔「そういう感じですかね…基本的に部下達には死者の情報とかの書類を作って貰います。」

非雨「私はその書類とかを作りながらそのやばい奴を偵察すれば良いんですかね?」

閻魔「そうです。しかし、性格が悪い上に何も出来ない、簡単に言うと無能なので、絡まれても軽く流す程度でOKです。」

…無能ならクビにすれば良いのでは…?

非雨「クビには出来ないんですか?」

閻魔「済まないが、この社会、犯罪とかを起こした奴しかクビには出来ないのだ…だから、仕事をサボるなり人に仕事を押し付けるなりしてもクビにはならない。本当に下界の人間社会が羨ましいよ…」

おっふ…もう無法地帯やんけ…

閻魔「だが、この職場は有能かつ性格も優しい人もいる。何か困ったら誰かに相談するといい。」

非雨「は、はあ。分かりました。」

閻魔「では職場に向かう。ついて来てくれ。」

私は閻魔さんと色々打ち合わせした後に職場に向かう…

閻魔「という訳で、私が連れて来た子供だ。しかし訳あって一日しか仕事が出来ない。まだまだ未熟だが、仲良くしてやって欲しい。」

職場男A「おっ、社長も引退ですかぁ?」

閻魔「馬鹿者、私はまだ引退はしないさ。それに、とあるお偉いさんからこの子を預かっているから、何かしたらタダでは済まないと思え。」

職場男A「ひぇぇ…怖い怖い…」

職場女A「何この子!可愛い〜!」

職場男B「なんかあったら何でも言ってね?できる限りアドバイス&サポートするからさ!」

職場女B「1日間だけど、よろしくッ!」

うーん、可愛い転校生が来た小学生のクラスみたいだな…いやみんな大人だけどね。

非雨「あ、私の名前は非雨です。13の若造ですが、頼りにさせていただきます。」

職場女A「13歳!?本当に若造だね〜。この職場で学ぶことが多くなると思うけど、楽しんでいってね!」

職場男A「おぉ…俺らより歳離れすぎだろ…ま、誰かが子供連れてくる時に毎回驚くから慣れてるんだけど。」

職場女A「ねぇねぇ、いじめちゃダメだぞ?」

職場男A「おおい!こんな幼気な女の子を虐めるなんざ正気の沙汰じゃねぇよ!」

職場女A「うふふ…冗談よ冗談…」

職場女B「とまぁ初めての事で慣れないこともあるかもだけど、私達が手取り足取り教えてあげるから安心してね?」

非雨「仲良いですねぇ…あと優しくお願いしまーす。」

偵察を初めて1時間が立った。

うん、この職場、漫画やアニメ、更には現実…いや、ここでは下界と言うべきだろうか。下界に無いすごいハイテクな機械がいっぱいある。

そして最初に私に話しかけてきた四人、その人達が物凄く優しい。まるで過保護なんじゃ無いかってくらいに優しく接してくれる。ハイテクな機械の使い方が分からない場合、使い方を親切丁寧に何度も教えてくれる。うん、この人達と是非とも仲良くしたい。

あと、この職場、閻魔さん含めて6人しかいないらしい。多分、閻魔さん+優しい男女四人+ヤベー奴かな?

そして、今職場には閻魔さんは居ない。私含む五人しかいない…やばい奴はまだいないか…これじゃただ働きに来ただけだな…危険な事しなくて気が楽だけど。

そう思うと職場の出入り口のドアが『バァァン!』と大きな声を立てて開けられた…この音アニメとかでよく表現されている音だから、一瞬誰がアニメを見たのかと思った。だが違う。今私を除く四人は決してそんなことはしない。ツリス+閻魔さんのお墨付きだ。となると…

やばい奴「おい!道を開けやがれ!」

おぉう…ついに来たか…ってあれ?こいつ…どっかで見たような…見てないような…?

やばい奴「おいそこのチビ!道を開けやがれ!このサタン様がお通りだぞ!」

ブハッ…ちょっ…サタンて…あの?厨二病な奴じゃんか…耐えろー、耐えろ私…今笑ったら殺されるwいろんな意味でッw

非雨「あー、はい、すんません…ッw」

サタン「おい、よく見たら新人じゃねぇか!おい!そこのチビ新人!俺様の仕事をやりやがれ!」

ふー、ふー、w…いかんいかん、冷静にならなければ…

非雨「はーい」

サタン「おい!俺様は先輩だぞ!敬語を使え敬語を!」

いやいや、職場の先輩四人は『あ、敬語なんて堅苦しいからやめてね。』って言ってたんだけどね…

非雨「いや私堅苦しいの苦手なんですよね…なんかこう…空気が硬くなるようないやーな感じが…」

サタン「つべこべ言わず敬語を使えクソチビがぁぁぁ!」

そいつがそう言うと結構強そうな蹴りが私に放たれて来た…私は立っていたので、体を後ろに捻るだけで回避は出来た。しかし、私も私で蹴りを回避は出来るもんだね。さすツリ。

職場男B「おい!何してやがる!」

サタン「うるせぇ!黙ってろ!」

最初に私のことアドバイス&サポートすると言った優しい人が庇ってくれた。うん、私が元男じゃなければ惚れてた所だね。うん。

職場女A「あー、あのサタンって奴、今更だけど超威張り屋で性格悪いから、なんかされたら私達に言ってね?」

非雨「あー、はい。」

さて、今からこいつを監視…いや、偵察しなきゃいけないのは気が滅入るなぁ…でもツリスからのお願いだから頑張るか。保険もあるからね。

ちょいと投稿ペース落ちるかも知れません…この5日間放置見たいにはならないようにはしたいですが…頑張ります

後から見ましたがこの話だけで5000文字て…前編後編に分けて良かった…

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