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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
1ヶ月お試し異世界転移
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三十六話 受付嬢にお料理伝授(前編)

間に合った…

休日に毎日投稿できてない件については気にしないでください…

3日目の朝。昨日寝ている時にツリスの意識寄せがなかったが、別にいい。嫌と言うわけではないが、結構凄いことするからヤバイんだよな。楽しいけどね。

私は扉を開け、主人と会う。

ユキヒア「おはようございます。」

主人「おっ、おはよう!またあのシチューってやつを作ってくれないか?」

ユキヒア「あー、仕込みが結構時間かかるんですよね…考えておきます。」

主人「楽しみにしてるぞ!」

あー、今日受付嬢さんにシチューの作り方、教えておこうかな?受付嬢さんの予定が空いてればの話だけどさ。

はぁ、面倒くさ…まーたブッサイクな男に絡まれたよ…まあ私が男になったら頭を抱えたくなるほどのブサイクだけどさ…

ブサイク男「おい、胸を揉ませろ!グヘヘへ…」

おい、公共の場でなーにほざいてんじゃボケぇぇぇ!恥ずかしいわ!

ユキヒア「あいにく私はブサイクな男にイチャコラするつもりはないし、まず、男と付き合うつもりはない…」

ブサイク男「なんだとぉぉ!」

ユキヒア「能無し性欲全開ブサイク男はこうなるべきだよッ!」

私は膝蹴りをブサイク男の顔に入れた。レベルのおかげか、獣人化しなくても結構吹っ飛ぶようになった。

ブサイク男「ぐはっ!?てめ、何しやがる!」

うーん、もう1発入れたいけど過剰防衛って言われても困るしなぁ…

ブサイク男「おい!無視するな!俺様は結構偉い貴族だぞ!お前みたいな平民ごときにどうこうできる話ではない!良い感触だったら妻にとってやろうと思っていたのに、お前チャンスを棒に振ったな!」

へー、貴族ねぇ…ふーん。

ユキヒア「だ・か・ら・な・に?」

ブサイク貴族「だから何って…お前は貴族の俺に楯突いた!俺様の権力ならお前を指名手配にできるのだぞ!このことがわかったら今すぐ胸を揉ませろ!今なら小間使いで許してやるぞ!」

うん、ウゼェ…だいたい、胸を揉んでそれでよかったら妻にするて…どんな頭お花畑…いや違うな、頭性欲全開のやつか。

私は前に試した気絶術をやろうと思う。そして、心理魔法の中に、相手の記憶を消去とか捏造できるやつがあるから、試してみよ。

ペチャクチャ喋る貴族(笑)の話を聞き流し、喋り切ってゼーハー言ってる貴族に気絶術をやる。

クリーンヒットしたあと、物の見事に気絶している。あとは心理魔法を発動して、あれこれ記憶をいじってー、よしおけい!

うーむ、余計な道草食ってしまった…

さっさとギルドに行くか…

よし、ギルドに着いた。

相変わらず、私を舐め腐った視線で見てるゲス野郎な男も居れば、私を尊敬の眼差しで見る人もいる。

いやー、人気者はイイっすねぇ!その分アンチも多いみたいだけど。

っと、受付嬢さんは…いないな…今日は有休を取ったのかな?

受付嬢「やあ!ユキヒアちゃん!」

ユキヒア「うわぁぁ!?誰!?」

受付嬢「私ですよ、受付嬢ですよ。ギルドマスターに頼んで有休取りました。」

おぉ…まじで有休取ってた…てか受付嬢さんのオフ着、全然受付嬢さんって気づかなかった…

ユキヒア「仕事は…あー、交代制でしたっけ。」

受付嬢「そうですね。代わりの人がやってくれますねー。といっても、本音を言わせて貰うとあの人、私が仕事やる時に書類とか全然やらなくて…ずーっと趣味に遊び呆けていて困っているんですよ…んで昨日捕まえて明日見るように言いました。ギルドマスターと一緒に。」

あー、なるなるほどほど、受付嬢さんは苦労人…っと。

受付嬢「それより、教えてください!昨日のやつの作り方!」

昨日のやつ…あ、シチューのことね。

ユキヒア「わっかりましたー。とりあえず、具材を買いましょー。」

受付嬢「了解です。あと、これからは受付嬢さんじゃなくて、アイ・ウォナテ…ウォナテと呼んでくださいな。」

お、受付嬢さんが名前を教えてくれた。これはもしかして、ウォナテさんと友達になれるのでは?

ユキヒア「あのー、ウォナテさん、ちょっと恥ずかしいのですが…お願い事があるんですよ…」

ウォナテ「ん?何?」

ユキヒア「あー、私と友達になってくれませんか?」

ウォナテ「いいよいいよ!大歓迎!私、仕事仲間はたくさんいるけど、友達と言える人は少なかったんだよ!」

ユキヒア「では、よろしくお願いしまーす!」

やったぜ、友達になれた!異世界での友達第1号!素直に嬉しい。

さて、地味に2日間連続で受けていたギルドのテンプレを受ける前に、とっととギルドからトンズラしてシチューを作ろう。

チンピラ「おいそこの小娘たち!金貸せや!」

……嗚呼、逃れなれぬカルマ…てか、因果応報って、私何もやってないよね!?もしかして銃でジャンジャンバリバリしたからこうなったの?

チンピラ「何無視してんだよチビ!そこのアマも金貸せやァ!」

ウォナテ「ナンダト…?」

チンピラ「あ?」

ヒェッ!?何!?ウォナテさんの声とか表情とか変わってるし!怖っ!?よく見たら緑の眼が赤になってるな…そして、目の光がおもいっきし消えてるね…なんだ?『お気の毒ですが、冒険の書は消えてなくなりました』のメッセージを見て放心するガチ勢ゲーマーの目の光の消え方と言えばいいのだろうか?

ウォナテ「お前、今、私の友達になんて言った?ネェ、ナンテイッタノ?」

おぉ…これ、威圧と共に恐怖も覚えるな…

チンピラ「チッ、チクショウ!」

おーおー、チンピラが逃げたな。ってウォナテさんや、何やってんの?

ウォナテ「逃がさないヨ?」

ウォナテさんがそう言ったら、炎魔法の弱いレーザーをチンピラに放った。

チンピラ「ぎゃぁぁぁぁ!あっちぃぃぃぃ!」

まさに因果応報と言うのだろうか…そして、ウォナテさんを怒らせないようにしよ…

ウォナテ「…ヤッバ…やり過ぎたな…あ!ユキヒアちゃん!?い、今の見てた…?」

よかったぁ…ウォナテさんの怖い表情と赤眼が元に戻って。

ユキヒア「あー、はい、おもいっきし見てました。少し怖かったですね…」

ウォナテ「ごめんよー、私、友達とか家族とか、侮辱されると、どうも感情が抑えられなくてね…どうしても1発ギャフンと言わせたい性分なんだよ…いや、恐怖を覚えたらほんとごめんね?」

その気持ち、わからなくもないんだよね。誰でも侮辱されたらM以外は切れると思う…が、あれは初めて見たが。

ユキヒア「ほんと大丈夫ですよ!では、材料を買いに行きましょ!」

私とウォナテさんはギルドを出る。

私は商店街みたいなところに行く前にウォナテさんに気になる点を話す。

ユキヒア「あのー、ウォナテさん、貴女、何歳くらいですか?ちょいと気になったものでね…」

ウォナテ「歳ねぇ…ユキヒアちゃんも同じ女性なら分かると思うけど、女性に年齢を聞くのはタブーよ?」

ふーん、私は別に年齢くらいどうだっていいと思うんだけどねー。何故女性は自身の年齢を隠したがるのかな?

ウォナテ「さて、何を買えば良いのかな?ユキヒアちゃん。」

ユキヒア「あー、口で説明するのは面倒なので…ウォナテさん、紙か木の板と、羽ペン有りますかね?」

ウォナテ「ありますよ、買ってくる材料を書くんですか?」

ユキヒア「そうです、ちょいとお待ちを…」

ウォナテ「ふむ、沢山ありますね…ひとまず買ってきますね。」

…何処か壁に当てて書くべきだったな…書くのに時間がかかってしまった。

ユキヒア「私はどっかで時間潰してますけど…何処集合にします?」

ウォナテ「あー、あの店で待ち合わせしましょう。」

ウォナテさんが指を刺した先は、木の看板でデッカく『喫茶店』と書かれた店がある……名前もう少し捻らないのかなぁ…

ユキヒア「わかりましたー。そこで待ってます。」

私とウォナテさんは別れる。さて、時間潰すとは言ったが、なんか買う物もないしな…今日はこのこの世界(異世界)の出店があるから、夜もそこで何か食べよう。

店員A「いらっしまいませー。」

あ、愛想がぁ…せめて声に抑揚つけよ?てかよくこの人面接で通したな…

席は…適当に空いている席でいいか…

麦茶は…ないな。紅茶とコーヒーしかねぇ…まぁ飲み物枠は紅茶(砂糖たっぷり)でいいや。食事は…焼きパンとハムのサンドイッチでいいや。

注文して1分後には紅茶が届いた。ついでに砂糖も頼んでおいた。

よし、砂糖も来た。流石に角砂糖とまではいかないが、角砂糖3個分の砂糖はあるだろう。

うん、美味しい。どこぞの短剣使いのメイドを使えている長寿の女の人の気持ちが分かる気がする。サンドイッチは…突っ込まないでおこう。美味しいけど…

ウォナテさんが野菜とか色々買って来た。とりあえず、ウォナテさんの家に招待してくれるらしい。

ウォナテ「ここです。私の家です。」

おー、見事な一軒家。

ユキヒア「あのー、めっちゃ広そうですが、誰かと同居してるんですか?」

ウォナテ「いや、してないわ。ぶっちゃけ、これギルドから支給された家なんだよな…こんな広い家私一人じゃ手に余り過ぎるのよね…」

ユキヒア「そ、そうなんですか…お疲れ様です…」

キッチンにご招待された。

ウォナテ「で、何からやればいいのですか?」

ユキヒア「あー、あのでっかい鍋に水を満タンよりちょっと少ない程度に水を入れてください。」

ウォナテ「入れましたが、次は?」

ユキヒア「軟骨や骨をぶち込んで6時間待つ!以上!」

ウォナテ「6時間ですか…結構時間かかりますね…」

ユキヒア「時々、白い泡が固まって出てきますが、それは灰汁といって、簡単に言うと美味さを損なうものなので、取って行ってください。」

ウォナテ「わかりました。ユキヒアちゃんはホントに博識ですよね。こんな美味しい料理の作り方を知ってるからね。」

ユキヒア「あ、あはは…」

これ、現実世界で市販でシチューの素が固形になって売ってるなんて口が裂けても言えねぇ…

ユキヒア「ただ6時間待つのもあれなんで、ギルドに行って依頼受けてきます。」

ウォナテ「……最近大変ですよねユキヒアちゃん。いっつもユキヒアちゃん知らない男共が絡んできて…大丈夫?」

ユキヒア「あいつら大抵は私に敵わないからね。一種のストレス発散としてやってるよ。」

ウォナテ「でもあの時は結構まずかったよね?」

ユキヒア「確かにねー。まぁ、たまに来る強い奴ってみたいな感じでしょ。とりあえず、ギルドに行って来まーす。」

ウォナテ「いってらっしゃーい。」

私はウォナテさん宅を出て、ギルドに向かう…






臨時のキャラ紹介

名前:アイ ウォナテ

解説

仕事中はクールな性格で、冷静に物事を対象し、ギルド内で争いが起きても素早く情報収集をし、善悪を決める人だが、友達に対しての態度は少し柔らかくなり、貴方、貴女から名前+さん(ちゃん)と呼ぶようになる。

詳しい設定はキャラ紹介3にて。

今回から表記を

受付嬢→ウォナテ

にします。

例えば受付嬢Aとか出てきてもウォナテではないのでそこんとこよろしくです。

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