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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
1ヶ月お試し異世界転移
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三十五話 驚愕のうまさ(ユキヒア以外)

お料理会。

ギルドを出た私。いやー、災難災難笑

さて、私は異世界に来て作りたかった物がある。

そう!みんな大好きシチューだッ!

といっても個人差はあるよね。カレーとシチューどっち好きと聞かれたらカレーを選ぶし。

しかしだな、ここ異世界はカレーという料理は存在しない!しかも私作り方と材料わからないッ!

だけど、シチューは家で作っていたし、この世界(異世界)の肉はとても美味しい。スープにしても、味気ないのに、肉の旨みがよく目立っていた。

だから、シチューを作ったら…フフフ、楽しみ。

というわけで!商店街に材料買いに行くぜ!







おうのー、予想以上にお金がかかった…だが、飯のために頑張るぞ…

ていうか、ミルクが意外に高かった…推定500mlで銀貨5枚て…この世界に貴族がいるかどうかわからないが、とある本で貴族が牛乳で風呂に入ると肌がすべすべになると書いてあった。信じられないが、牛乳風呂があったら、それ目当てで貴族が牛乳を買い占め、値段が高騰しているのかもしれない。

とまぁ、確証もない説を立てたって牛乳が高いという事実は変わらないのだ。

しかし、肉屋に行って、鳥の骨は無料でもらえた。軟骨とかも手に入ったし、これは美味しい。だが量が多いな…揚げて唐揚げにしてみようかな?

と、思っている間に宿屋に着いた。

主人「お帰り、お疲れさん。」

ユキヒア「また料理するので調理場を貸してくれませんか?あと鍋一晩中借りますが、良いですか?」

主人「別に良いが、今度は何作るつもりなんだ?またあのスープか?」

ユキヒア「私の国でよく作っていた料理ですね。子供には大人気ですが、大人は結構好みが分かれるかもしてません。」

主人「ふむ、好みが分かれると…だが、美味いものは確かみたいだ。」

んー、私の周りはシチューを好まない人がいるからどうなのだろうか…ともあれ作るか。

とりあえず、作るとは言ったものの、最初は○ッ○パッドをよく見ていたものだった。何回か作るたびに手順を覚えていった。馬鹿な私でも覚えてるから、反復?いや、繰り返しやっていくことは大切なんだね。

まずは、軟骨、鳥の骨を深鍋に入れる。だいたい6時間くらい煮込むことによってコラーゲンがたっぷり滲み出て美味しくなるらしい。

火をつけて…さて、待とう。


5時間30分後…


骨からアクとか取り出していたらもう5時間半も立っていた。まだ30分あるから、野菜と肉を一口大に切っていく。

よし、私はもちろん具沢山の方が好きなので、野菜も肉もたっぷりと用意した。

そろそろ6時間経ったので、フライパンを用意し、にんにく…この世界ではガーリクと呼ばれているやつとカルビ、バターを加える。

ニンニクとバターのいい匂いがしたら、カルビをもう一つの深鍋にに移し、野菜を加える。私の記憶では、弱火で半量になるまで炒める。

たまに混ぜて焦げないようにしながら半量になった。

ここからは良い匂いがするニンニクとバターが入ったフライパンに、残った肉をぶちこむ。

3分もしないうちに色が変わる。美味しそうだが、脂がめっちゃ滲み出ている。器に脂を移す。多分また料理で使うと思う…多分。

野菜が入った深鍋に、小麦粉をひとつまみ。そして、牛乳を数回に分けて入れていく。固まっては入れての繰り返しで、だんだん粘りが出てくる。そうなったらお肉とコラーゲンたっぷりの煮込み汁をドバー!煮込み汁が白くなり、粘着性がでてきた。あとはふつふつしてきたら…よっしゃ!完成!

ユキヒア「出来ましたよー、って、受付嬢もいるじゃないですか。何しに来たんですか?」

受付嬢「あー、ユキヒアさんの調子を見に来たのとご飯を食べに来たのよ。」

あ、受付嬢さんが私のこと貴女じゃなくてユキヒアって呼んでる。なんかちょっと嬉しい。

ユキヒア「よかったら私が作った料理、食べます?」

主人「おい、嬢ちゃんが作る料理はすごい美味しいぞ、食べても損はないぞ?あ、俺も食べる!」

受付嬢「オーナーがそういうのならば美味しいのでしょう。では私も頂きます。」

よし、出してやろうではないか。できれば美味しく食べてくれると良いなぁ…

ユキヒア「お待たせいたしました〜。」

主人「お、どれどれ、白いな、だが、美味しそうな匂いが鼻をくすぐるぜ…」

受付嬢「こんな料理、見たことも食べたこともないですが、確かに美味しそうですね。では改めて頂きます。」

さて、どうなる?

って、またフリーズしてら…

主人「うまい!なんだこれは!好みが分かれるとは聞いたが、これは誰も嫌いにはならないぞ!」

受付嬢「うま…凄い、何で作ったんですか?」

ユキヒア「簡単に言うと軟骨とミルクですねー。やっぱり煮込むのがいいみたいですよー。」

受付嬢「今度、作り方教えて。」

ユキヒア「別に良いですよー。」

よし、私も食べるか…






わお…一晩で全部なくなったな…主人はまだわかるけど、受付嬢さんや、そんなスタイルいい体にどんなにそんなご飯入るんですか…

まぁ、私も満足したし、みんなも褒めてくれたし、別にいいや。

今日はもう寝よう。陽も落ちたからね。おやすみ。

これは、クッ○パ○○様からメニューを引用し、少しアレンジを加えています。

この小説に書いてある手順でシチューを作り、シチューが作れなかったと苦情が来ても、当小説は責任を負いません。



夜に弱いって凄く不便。

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