二十五話 学校でまた一悶着
中学校回。今の中学校にヤンキーなんているのかな?
翌日…
非雨はとりあえず学校に登校する…
ツリスから、「1ヶ月異世界に行くんだからみんなの顔拝んできなー。」
と言われたため、学校に行く。
荷物を置き、天津の教室に行くと…
A「天津は居ないよー。」
非雨「あ、そうっすか、ありがとうございます。」
あ?なんで天津休んでんだろ?まぁあいつがなんかやらかして風邪でも引いたんかな?
すると、この学校1番タチが悪いヤンキーが現れた…
非雨「ぐあっ、イッタァ!」
俺は突然殴られる…が痛くない。んでー、見た目はこの前の背が高いやつか…
ヤンキー「おいごらデブ!オメェ生意気なんだよ…後で屋上こい。族長の俺がボコしてやる…へへへ…」
あ?族長?はぁ…突然の仲間の失態に尻尾巻いて逃げた奴が族長ねぇ…ふーん。
非雨「俺がヤダと言ったら?」
族長は顔面目掛けて殴ってきたため、拳を掴み、捻ってやる。身長差が結構あるため、デスティーノは決められなかった。
非雨「こうなると言いたかった訳?はぁ…アホくさ。族長やってる暇あったら頭鍛えたら?」
族長「ちっ、後でワビ入れろよ!」
はぁ…何にワビ入れればいいんだろうかねぇ…獣人化して本気でぶっ潰そうかな?
A「だ、大丈夫?」
非雨「力が強くても頭が弱かったら意味ないよねー笑。心配してくれてあんがと。」
俺は教室に戻り、まだ授業開始時間まで時間があるので、裏人格と話し始める…
あー、昼休み。正直言って勝ち試合だから行くの面倒だなぁ…まぁ、高慢でプライド高い族長を潰しに行くか…
…
…
俺は屋上に行く…階段を上るとなんだ?族長の腰巾着が三人がかりで襲いかかってきたため、階段の段差を利用し、飛びかかってきたやつを躱す…ハッ、無様に転がり落ちてやんの笑
俺が屋上の扉を開けると、目の前にパイプの束が投げられていた。すぐに扉を閉じ、ガァン!と大きな音が聞こえた所でまだ扉を開ける。
族長「へぇー、わざわざワビを入れにきたんだー。そら、さっさとワビ入れにこいよ笑」
非雨「はぁー。本借りたいからさっさとしてくんないかな?何すればいいの?」
族長「早速、ワビ料として10万持ってこい。来なかったら、わかるよな?」
非雨「やだね。そんなに俺マネー持ってないし。」
そういうと族長がパイプで殴りかかる…ノロいなぁ。
非雨「族長という名が情け無い…拳で語らず武器を使うなんてねぇ…そんならすぐに後輩に族長の座取られちゃうよ?こんな風に!」
俺は獣人化をする。幻覚魔法をかけたらやつの腹目掛けて殴る!
見事にクリーンヒット。族長は吹っ飛びはしなかったが、立ったまま後退する…
族長「テメェ…ぶっ殺す…」
そういうと胸ポケットから拳銃を取り出した…いや、ヤンキーの世界で言えばハジキか?
族長「このハジキでお前をぶっ殺し、金を奪ってやる…へへへ…」
こいつ頭が逝かれてんなぁ…社会に進出したら絶対に犯罪者になるやーつじゃん。殺人未遂と銃刀法違反でもう逮捕されろ。
そう思うと族長が拳銃を撃った。これもノロい。いや逆に獣人の身体能力がすごいだけか?
まあ躱せるよね。そして俺は強く跳躍して族長の頭にドロップキック!
族長は頭を強く打ち、気絶した。よし、もうそろそろハジキの銃声でみんなが来ると思うから透明化魔法でさっさとずらかるか…
ツリス「見てたよー。あんたも大変ね…なんなら肉体ごとこっちに呼ぶけどいい?」
非雨「あー、説明がめんどいから頼むわ。」
ツリス「了解ッ!」
俺は痛みに気をつけようとして準備するが、視界が歪んだ後いつものツリスの部屋にいた。
先生達が銃声を聞き、その音を聞こえた所に行くと、能力者育成学校に編入予定の生徒が倒れていて、その近くには拳銃が投げ捨てられているようにあった。
とりあえず次回で異世界転移かな?
1ヶ月だけ…大丈夫なはず。