十九話 決着。そして…
今回も人によっては残酷なシーンがあるかもしれないから、それらが苦手な方はご視聴をお勧めしません。
今回から、三人以上で話す時に、名前を付けるようにしました
(例)
リア天津「リア雪餅○ね笑」
今更ですが、ユニークアクセス500人、ブックマーク10件ありがとうございます。感謝!
私は天津に殴りかかる。
天津は、
(こいつアホだな)
って思ってそうなドヤ顔を決めてくる。
天津は避けて闇瘴気付きの雷魔法をぶっ放す。
私はどうせ一直線の雷魔法だろうと思って油断した…まさか拡散してくる魔法を放ってきた。
私はもろに食らってしまい、痺れて動けなくなった。天津はドヤ顔で雷魔法を放つ…
やっと動けるようになったのは雷魔法の直線上だった。避けるにしても間に合わない。ならば、魔法を使うしかない。
私は地属性の魔法を使い、地面を突起させ、雷魔法を受け止めるが…所詮はアスファルト。勢いは弱まったがそのまま雷魔法は突き進む…
受け止めた!?と思った私は反応が遅れて、急いで避けるも左腕に直撃。左腕の骨が砕け、神経がやられたのか、左腕も動けない。灰にならなかったのがせめてもの救いか。
左腕が動かないというハンデを食らってしまったが、利き手である右腕はまだ生きている。まだ、まだ大丈夫…
最終手段として残されている方法、それは天津を殺すこと。だが、本当に最終手段。結局は友達である天津を自分の手で殺めたくないのだ。
色々悩んでいると、まだ天津が殴りかかってきた。しかも闇瘴気付き電気を腕に纏って。
決めるなら今しかない…私は切り札を切る。これがダメなら諦めよう。
私は幻覚魔法を使い、獣人化を済ます。これで耳と尻尾は見えないはず。
獣人の身体能力をフル活用して、天津の懐に潜り込む。天津は突然潜り込んで来て驚いていたが、直ぐに拡散型雷魔法を放とうとする。
ノロい、ノロ過ぎる。私には今天津の魔力の構築が見える。構築から発動までの一瞬の時間、この時間すら遅く感じる。
私は天津の腹に殴りかかる。すると何ということか、天津の体が突然爆破した。
あ、忘れてたああああああ!
魔法の発動を邪魔すると、魔力が行き場を失い、魔力が詰まって破裂する…
という事をツリスから教えてもらった事を忘れてた…
「あ、天津、だ、大丈夫?」
煙が晴れ、そこには両目とも紅く光る天津の姿があった。怪我は…ないみたい。よかったぁぁ。
すると天津は、私の所に超スピードで迫って来た。踏み込んだ跡はアスファルトを粉々にするほどに強かった。
そして、私はそのまま避けても直進を辞めずに、私の避ける前にいた場所を天津は、
「最大出力・光主砲」
と言い右腕の手の平から光の極太レーザーが放たれた。最大出力って言ってるけどあいつ、直線上に一般人がいたらどうすんだよ…よく見たら○スパか?これ?
天津が茶番をしている間に、使い物にならなくなった左腕を治癒する…
よし動く。怪我の跡もない。後は、打ち切った天津がどうするかな?
打ち切った天津は膝を付き、乾いた笑いを出す。魔力切れって所かな?よし、落とそう。
私はヤフチエクロから調べておいた、
「気絶術」なるものを試してみる。方法は、喉元にアッパーを入れる。すると相手が怯むため、怯んでいるうちに斜め45度から首筋にチョップを入れた…
おぉ…すごーい、本当に気絶した…まぁ天津が疲弊していたって事もあるかもだけど。
さて、ツリスの方はうまくいってるかなぁ、と思っていると、突然巨大な雷が降りて来た…ツリスめ…下界には危害を与えられないって、どの口が言ってんだ…
するとツリスから念話が入ってくる。
「オッケー、いやー天界に居なくてねー、何処にいるって聞いたら下界だってさ、んでさっき雷を落として仕留めて来たッ!」
嗚呼、やっぱり神様さんか…
「ちょっとー、今天津含めてこっちに呼ぶから待っててねー」
今更ながら、本当にツリスさんは何でもありだな…
と思いながら待っていると、天津ごと体に光を纏い、私は心地よい気持ちに駆られながら意識を失った。
私が目を覚ますと、ツリスに抱きつかれていた。何回目だよ…嬉しいけど。
ツリス「生きてて、ありがとう。」
非雨「うん、ツリスがくれた能力で生き残れたよ。ありがとう。」
私はそう言うとツリスの頭を撫でてやる。見た目12歳の私が見た目15歳のツリスを撫でるって絵面が凄くなりそうだが。
ツリスが満足するまで撫でてやったら、ツリスは今天津を操っていた奴を出すみたいだ。
小規模の魔法陣が出され、魔法陣が光ると、体を縄でグルグル巻きにされて、目隠しされている…なにこれ、亜人?魔人?よくわからない人が現れた。
謎の人は意識を失っているみたい。ツリスの雷、どんだけの威力で打ったんだよ…それに気絶だけで済むこの人も凄いと思うが…
そうこうしていると先に天津が起きる…
天津「んあ…体ダリィ…ん?非雨?何で俺は知らん場所で寝てたんだ?」
非雨「ねぇねぇ天津、私に対して凄く威力が強い雷魔法使った覚えある?」
天津「あー、覚えてない。」
ツリス「この子が言っていることは本当よ、非雨」
天津「てかあんたは誰?」
ツリス「んー?非雨の恩人であり友達かな?」
天津「へぇー、非雨も変な友達を持ったもんだ…んで、縄で縛られているこいつは誰だ?」
ツリス「こいつはあなたを操っていたのよ…非雨を殺すように指示したやつね」
天津「は?俺が非雨を殺すだぁ?んなあり得ないことが起きるわけねーだろ?」
非雨「それがあり得たんだよなぁ…しかも何回か私、殺されかけたし。」
そう天津と話していると、謎の人が起きる。こいつがラシュリーだったら今すぐにデスティーノをかけてやりたい。
ツリス「非雨、こいつ、黒」
非雨「オーケーツリス。」
私はラシュリーの縄をほどき、腕を捻り一回転。頭から落とそうとする所にツリスの地面を硬化させる魔法が掛かる。ナイスフォロー、ツリス。
ツリスは頭を抱えて悶絶しているラシュリーに、
ツリス「お前が今回、あの男の子を操り私の友達を殺めようとした愚かな者か?」
ラシュリー「は?馬鹿げた事を…」
ツリス「へるぷみー非雨。」
非雨「自分で対処出来るでしょ!全く…しょうがないなぁ。」
私は獣人化し、まだ頭を抱えてているラシュリーを起こし、力ある限りのズッ友式ラリアットをかましてやった。
ラシュリー「うぐべっぇ」
ラシュリーが変な声を発し、本棚に激突。だが、本棚にもツリスの硬化魔法がかかっているみたいだ。痛そう。技を掛けた自分が言うのもなんだが。
ツリス「さぁ、答えなさい!もう、わかっているのよ!」
ラシュリー「お、俺は、や、やて、やってな…」
ツリス「ひーあー!ラシュリーっていう子、言うこと聞かないから〆てやってー!」
非雨「はいはい、そう言われると思って準備してたよ。」
あらかじめ助走の距離をとり、私はラシュリー目掛けて走り、ラシュリーの頭をサッカーボールみたいに蹴り上げてやった。
ラシュリー「うぐわぁ!」
ラシュリーは嫌な音と共にさらに吹っ飛ぶ。
ツリス「いい?これが最後の警告よ?あの子を操って私の友達を殺そうとしたのか、イエスか、ノーで答えなさい!」
ラシュリー「n…の…」
ツリス「後は任せた。」
非雨「全く人使いが荒いもんで…」
私は足に地属性の鋭い棘を付け、ラシュリーの顔面目掛けて蹴り上げた…
その後、ツリスの知り合いによってラシュリーの悪事が発覚。どうやら下界では初犯らしいが、天界で散々人を操って犯罪を犯した事が判明。また天津と私はツリスに呼び出され、ラシュリーを好きなだけ痛ぶってもいいとのこと。
殺すのは止めろと言われた。何故かというとこの後死刑らしい。こいつ、沢山の天界の人物を殺めてたらしいから、即死刑と決まったらしい。
この後めちゃくちゃ、ラシュリーにプロレス技を試しに全種類掛けてみたり、私と天津の魔法の実験体になってもらって痛ぶった。 この後は処刑だって。なーむーなーむー(棒)
帰る際にツリスが天津に話したい事があるようだ。
ツリス「天津、あんた、闇魔法を使えるようになってるわよ。」
天津「え?マジ?」
天津は手から闇魔法を繰り出した。闇の瘴気が天津の手の平から出てくる。
天津「マジかよ…」
ツリス「そして、操られていたお陰で、なんか魔力が上がってるらしいよー」
天津「えっ本当?」
非雨「天津さんや、ラシュリーを痛ぶった時に、あんた相当威力ある魔法をバカスカブッパしてたよ…」
天津「アハハ…嬉しいのか、嬉しくないのか…微妙だぜ…」
その後、それぞれの家に帰してもらい、二人ほど相当疲れていたようで、すぐ寝落ちしたみたいです。
天津さんのレベリング(という名の強制パワーアップ)完了。
これで大丈夫なはず。
天津さん(闇堕ち)がログアウトしました。




