十八話 天津の心
今回は残酷な描写が含まれています。
バトルシーンもありますが、血を流す描写があるのでご注意してください。
私はツリスに闇の瘴気について聞く。
「闇の瘴気ねぇ…嫉妬心を持った生物が使える闇魔法と言えば良いのかな?」
「なら人間全員が闇の魔法を使えるってこと?」
「嫉妬心を持てばの話だけだけどね。もっとも、天津さんは操られているみたいだけど。」
いや待って、何事にもそんなに動じない天津が、いとも簡単に操られる訳がないはず…
「天津の場合、精神力が強かったらしいけど、それを上回る魔力を掛けられたら終わりなのよ…簡単に折れてしまい、操られる。」
つまり私もそれを見せられたら…考えただけでゾッとするよ…
「さぁ、天津は操られているわけで決して悪者ではない。悪いのは操っている魔導師…大体目星はついているわ。今からそいつにお灸を据えに行かなきゃね…」
むしろ怪しい奴をバンバン倒しに行けば良いのでは…
いや、倒した奴が怪しくなかったら、それこそツリスの信頼関係に関わるのか…面倒くさいな…
「そろそろ、送り帰すわよ。本当に闇討ちには注意してよ」
闇討ち…怖いな…
そう危機感に駆られながら私は意識を失う。
意識が覚めた。
すると本能が危機感を感じ、避ける…すると首筋の近くに電撃が走る…そしてマンションの壁に当たり、電撃は跳ね返るが、跳ね返した壁が赤く染まっていた。
ス、スナイパー!?と私は思っていると、天津が現れた。
「天津、なnグボッ」
私は天津に話しかけたら突然殴られ、女の子らしかなぬ声を私は出してしまった。
腹に拳が当たってしまい、私は後ろにノックバックしてしまう。
そこにすかさずさっきの雷魔法を放ってくる天津。私は体を捻り対処しようとするが右手の手の平に当たってしまう…
痛ッテェ…私の手の平は貫通までとはいかなかったが、焦げてしまった…
地面に着地しようとしたら天津はラッシュをしてきた…この前の天津とは全然違う、私は慣れない手つきで天津の突きを受け流していた。
天津は突きが効かない事が分かるとフェイントをかけてきて、私はまんまと引っかかってしまった。
突然違う位置から激痛が走る…雷魔法で私の脇腹を貫通してしまった。
「ガハッ…ハァハァ…」
私はいつの間にか口から血を流していた。受け流してない拳が着々と私の体にダメージを与えていたみたいだ。
すぐに貫通した部分を治癒魔法で治す。
すると天津の黒眼が赤く染まる…
「よう、非雨。今まで見下していた相手に、いいようにボコボコにされる気持ちはどうだぁい?」
やっと口を開いたと思ったら、いつもの口調じゃない。見下すて…んなわけねーだろが…私は天津がベラベラと敵意を発しながら喋っている合間に、心を読んでみる…
(ふふふ…これでラシュリー様のご命令を続けていれば、俺の嫉妬する奴も倒せるし、ラシュリー様が喜ぶ…一石二鳥とはまさにこの事だな…ふふふ…)
あ?ラシュリー?誰だそいつ?そいつが天津を操っているのか?今まで心を読むことを忘れて急に使ったが、これはこれで謎が深まるなぁ…
すると雷魔法に闇の瘴気を纏わせて放って来た。私はそれを躱すと天津が死角から殴りこんで来た…
私は拳をもろに食らってしまい、怯んだところから掴まれ、投げ飛ばされた。
スピードが乗った体を制御することは出来ず、壁に激突してしまう。背中に嫌な音と同時に痛みも走る。
私は意識を手放してしまうところを根性で耐え、意識覚醒を自分に掛ける。天津がトップスピードでこっちに来るので、躱す。すると雷を纏った拳が私の頭があった所に放たれ…壁が崩壊した後、電気が拡散する…
さて、ボロボロの私、狂戦士でヒャッハー状態の天津。気絶させて落とすか、私が2度の死の痛みを感じるのか、どっちかだ。私は覚悟し、天津を落とす為に行動に出る…
天津さんに喧嘩を売ったと思われたので、天津さんがメシウマな内容にしました。天津さん許して…これ終わったら強化されると思うから…




