十五話 非雨の贅沢な休日(後編)
一日サボってしまいすいません。
今回から新キャラが登場します。
「さて、走るかぁ!」
私は透明化魔法と獣人化を併用して、都心の一番高度が高そうなビルを登る。さながら蜘蛛の人だ。
といっている間に屋上に到着。地の魔法を使い、見た目グライダーの土を出す。このままだとすぐバラバラになってしまうので、強化魔法を付け、土を強化する。
雨さえ降らなければ丈夫なグライダーの完成だッ!グライダーの最も硬い所に体を当て、いざ、空の旅ッ!
ヒヤッホオオオオウ!
風が気持ちよくて、景色がいい。高度が下がって来たら風魔法で高度を上げる。まるで気分はフランスに住む怪盗を助けた探偵の気分だ。あの時は追跡されてたような気がするけど…
勿論私は獣人化している。人間のままだったら振り落とされているよね…?
とかなんとか言っていると、もう目的地の半分の距離に来た…ヤバ…ここ雨降ってる!
すぐに私はグライダーを消し、風魔法の力を借りながらスカイダイビングの要領で降りる…
ふぅ…危ない危ない…はぁ、グライダーが使えないなら走るかぁ…荷物は…よし、無事。全力全開ッ!走るよォォ!
側から見たらおかしい人だが、透明化しているから見えない…はず。
木々を飛び移り、屋根を舞い、走ること15分…
疲れ…た…おっ、74コンビニだ!よし、お菓子とアイスを買おっと!
私は獣人化→透明化の順で魔法を解除し、コンビニに入る。
…
…
ふむふむ…74イチオシ、ミントチョコアイスがオススメと…よし、それと黒くまとタピオカミルクティを買うか。
「お会計、756円となります」
「はい、これでお願いします」
「レシートとなります、またのお越しをお待ちしてます」
よし、ついでに使い捨てスプーンももらったことだし、コンビニにたむろするヤ○キーみたいに食べよ、体勢は立ったままだけど。
うん。相変わらず、ミントチョコは美味しい。黒くまも、チョコと小豆の組み合わせが意外だけど、美味しい。最高。
私は透明化+獣人化して、また走る。タピオカミルクティを飲みながらね。
…
…
…
ゼーハーゼーハー、疲れた…一旦祖父母の家に挨拶に寄る。今は秘密はバラしたくないので、魔法を解除し、性転換して、今来ました感を醸し出す。
「い…いだがー?」
「おぉ、お帰り!って、なんでそんなに疲れてるの?」
出迎えて来たのは祖母。自分の事を俺と呼ぶが、優しい。
「隣町の駅からノンストップで走って来たらそら疲れるでしょ…ハーハー……これ、お土産。」
「おっ、ありがとう。じゃあ、上がって上がって。休んでいきな、泊まっていく?」
「いや、友達ん家で泊まるから少ししたら行く。」
「あら!だめだべや!あっちはいいって言ったの?」
「うん、いいってさ、ほら、菓子折りとか持って来たからさ。」
「うーん、悪い気はするけどなー、後で俺からもお礼言うから、渡す時もお礼言えな!」
「うーい、行ってきまーす。」
「また来いなー」
挨拶を終わらせ、また魔法をかけ、友達ん家に直行。田舎だから獣人化した自分の姿を晒すわけにはいかないのだ。なんの噂されるかわからない。
…
…
1分もしたら着いた。身体能力向上すごい。魔法と獣人化の解除も忘れずにしてから、友達ん家に入る…
「お邪魔しまーす、派強君はいますか?」
「やっと来たか…おせーぞ!」
「すまんすまん、ばーちゃん家寄ってたから、後これ、菓子折り。家の人に渡しといて。」
「おっ、サンキュー!」
俺の遠い友達、 島松 派強だ。ちなみに、由来は、派手に強くなってほしいらしい。派強の父さん、派強をプロレスラーにでもするつもりなのか…しかも、派強本人もガタイがいいらしい。派強の将来の夢は研究者だから、見た目と将来の夢の差がすごい。
「じゃあ、ドンゲーやろうぜ!」
「さんせー笑」
派強もドンゲーマー。桃九段、緑白共に十段という実力者。今は時間が取れず、段位が出来ないらしい。
二階の派強の部屋に行き、ドンゲーやり始めて1時間30分後…
さぁ、派強にドッキリ兼正体バラしをしよう。
「なぁ、派強、トイレ借りるよ」
「おうよ」
俺は誰もいない事を確認し、獣人化して階段からわざと飛び降りる。
掛け声も忘れずに笑
「うおあああああ!」
鈍い音が何回も鳴り響く…すぐに姿を透明にし、すぐに二階に上がり直し、俺の体から血が流れている幻覚を映す…
この時間ッ!僅か5秒!
すぐに派強は見に来た。ちなみに作戦名は「私メリーさん」だ。笑
「嘘だろおい…」
おーおー、絶句してるねぇ笑
よし、畳み掛けるか。性転換してと。
ねぇねぇ…私、メリーさん。今、あなたの家の外にいるの……
私は派強に聞こえる程度に囁く。
「おいおい、なんなんだよさっきから!」
聞いているかわからないけど、続行。
ねぇねぇ…私、メリーさん。今、あなたの家の中にいるの…
「メリーさん?誰だそりゃ?」
あ、興味をしめしてないなこりゃ、なら、出てくる瞬間、可愛さで攻めてみようか。
ねぇねぇ…私、メリーさん。私、
アナタノウシロニイルノ……
私は髪の色を銀髪、目の色を赤にして、透明化を解除する。
「がおー!猫種の非雨さんだよー!」
自分でも何言ってるかわかんないけど、脅かした。
「か、可愛い…」
「はい、終わりー!ボンっ!」
私は性転換して、男に戻す。
「おい、派強、いい夢見れたか笑」
「はぁ…?え?」
あ、いつもは天才なのに理解してない。珍しいな笑
「つまりは、こうゆうことだよ。」
俺は派強に説明をする。
…
…
…
「ほう、なるほど。非雨、とりあえずあの姿もっかい見せて。」
「いいよー」
俺は性転換してやった。
「いやー可愛い。惚れちゃうよ笑」
「もう!お世辞は辞めてよね!」
「お前中身は男なのに女の子気取りかよ笑笑」
プッツーーーン。はい切れた。
「ほい、これで満足か?」
「あ、あれ?非雨、もっかいあの姿、頼むよー。」
「それならさっきの発言を撤回してね?」
「はいすいません。」
よし。おk
一応釘を刺すのを忘れずにして、その後はドンゲーをやり続ける男(女)と男でした。
その後、家に帰った非雨は、ツリスさんにガールズトークの事を言われ、忘れたとは言いづらい非雨さんでした。
多少文章がおかしくてすいません…
新キャラ、派強さんはこれからも参加します。