表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
本格的に茶番の世界で愉快なぱーりない
148/148

茶番五十二話 12月の暮らし

 みなさまおはこんばんにちわ、ども、雪餅です。

 世間ではクリスマス、お正月と賑わっておりますが、うちら家はいつも通りに過ごしている感じ。俺と非雨はもう終業式も終わったし、お家でゆっくりしている。それ故に…


「ゆきもちぃぃぃ…ひまぁぁぁあ…」

「確かに暇やねぇ。」


 暇で暇で仕方がないのだ。いや、いつもの休日よりかは暇なのだ。もうご飯も作り終わり、皿も洗い終わって、片付けも終わっている。非雨にとっては、この空いた時間はとっても暇な時間になるのだ。


 そんなに暇ならスマホゲームすればええやんとなるけども、非雨と俺はゲームの好みがちょっと違うのだ。似ているものもあるけど、一個人として違う。得意な音ゲーだって違う。そんな感じだ。


「雪餅〜…ひまなんだよー…何かしてくれない?」

「だからと言って俺の股に座り込まないでよっ!?」


 急にノールックで座られるとびっくりするよね、ましてや結構可愛い子に座られると尚更…胸がドキドキして止まらないぜ、焦っちまう。


「耳、触ってもいい〜?」

「やだー、しっぽで我慢して?」

「はーい。」


 俺と非雨の間に俺のしっぽをねじ込んて、モフらせてあげる。非雨が結構満足げな顔をしている。かわいい。

 もう既に課題も終わっているため、こんなにもくつろげる。課題に追われる必要もなし。

 そんな感じにゆっくりしていたら、いつの間にかにクリスマスの夜になってしまった。時間が経つってあっという間だね。


「そういえば、ツリスさん来ないの?」

「居ないね〜…仕事かな?」

「雪餅、何か連絡ないの?」

「特にこれと言って連絡はないんだよなぁ…。クリスマスだから、一緒にいてもいいと思うんだけど…。」


 それになんとなくだが、みんなでやったほうがソフランちゃん達の教育になんとなくいいと思う。俺は子供に関する専門授業を受けてないからわからないから、なんとなくだ。


「私、参じょぉうっ!!」

「遅いよツリスさん、仕事お疲れ様。」

「はーいはい、いやー参った参った…急に入ってくるもんで…予定より大幅に遅れちゃったよ。」

「来てくれただけでもうれしいっ!」

「ふふ、ありがとうね?ソフランちゃん。」


 ツリスさんが撫でながらソフランちゃんを膝の上に乗せている。まさに早業って感じだ。


「と言うことで、今日はクリスマスじゃん?一旦テーブルの上を片付けてくれないかなっ?」

「?おっけ。」


 俺と非雨の2人がかりでテーブルを掃除して、アルコール消毒をして綺麗にしたら…


「はい、ここから瞬き厳禁だよー。3.2.1…」

「なにするんっ?」

「どんっ!」

「「おー!!」「ぬわっ!?」


 ソフランちゃんとラデルちゃんが感嘆して、俺だけが驚いてる。非雨は「流石。」っていわんばかりの顔をしている。声に出さなくとも表情でわかるようになってきたぞ。

 

 わツリスさんが出したのは、クリスマス仕様のご飯を持ってきた。一番でかいのは、テーブルを3割ほど占拠している七面鳥…というよりかは、鳥の丸焼きだ。すげぇ。ちゃんと顔と内臓と…食べづらそうな位置にある肉を食べやすくするために、骨を除去してる、もう一度言おう、すげぇ。


 その他には、この時点で旨味が強い匂いがするスープと、お魚サラダ、刺身盛り、唐揚げが乗せられている。


「ツリスさん、どこで仕入れたの?これ。」

「あぁ、私の知るうまい材料どこから取り寄せたものなんだ。んで、これは私の手作りなんだよ?」

「ツリスさんの手作りなんだ?」

「そう。普段私は出店とかでお腹を満たすんだけど…今回はこの日のために、手作ったんだよ?」


 …ツリスさんがこちらに目線を寄せている。


「神さんが作ったんだから、もちろん美味しいんだよね?」

「あったりまえよぉ!うまさは最上級だよっ!」

「流石っ。では、食べるとしますかっ。」


 家族みんなでテーブルを囲み、手を合わせて…


「「「「「いただきますっ!」」」」」



………



「「「「「ごちそうさまでしたっ!」」」」」


 食レポ?えぇ、まず鳥の丸焼きなんだけど…俺は胸肉?あたりを食べたんだけど、まるでもも肉のような旨味の詰まった肉で、火入れがいいのかホロホロと崩れていった。これだけで十分食べ易い。

 胸肉がこれだからもも肉はどうだろうと口に入れたら…もう、旨味爆弾っすわ。口に入れた瞬間旨みがボーンって破裂しました。逆にこれをベースとして出汁を取ったらどうなるのか気になった。


 と、思い食事中にツリスさんに聞いてみたら、嗅ぐだけで旨味を感じられるスープは、この肉の骨やもも肉をつかっているらしい。

 飲んでみたらもうぶっとぶくらい旨みがすごいの。ほのかに醤油のいいにおいがする。


 サラダは野菜がみずみずしく、サラダに適した甘さだ。マヨネーズをつけたら進むと思う。刺身も同じ。元々魚系統は好きだから進んだ。途中ラデルちゃんと、好きな魚で睨めっこしてしまった。非雨から『2人ともかわいいね?』と言われた。なぜだ。




………





 美味しいご飯で身体を満たし、幸せになったところで、ぽけーっとしていた。していたらしていたらで…

 年越しの瞬間を目の当たりにした。

 あけおめ、ことよろと非雨と一緒に言い合う。ちびっ子ずは、良い子は寝る時間って事で眠らせている。起きた時にあけおめと言おうじゃないか。


 『今年もよろしく、お願いしますっ。』


 グッドサイン。では寝よう。


今年もありがとうございました。

来年もよろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ