表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
本格的に茶番の世界で愉快なぱーりない
144/148

茶番四十八話 学校課題→家でワイワイ

「ねーねー雪餅〜。居るー?」

「居るっつの席はお主の隣やろ?」

「お~、悪い悪い。んで、雪餅に言いたいことがあったんだった。」

「なんじゃ、言ってみい。」

「雪餅には、私と一緒に中学生の案内役をしてほしいんだ。」

「………え?」


………俺の名前は雪餅。男だけど訳あって美少女の身体で暮らしている。なんでアニメの1話みたいに自己紹介してるかって?現実逃避だよ。


「なんで俺が?男子枠なら他に適役居るだろ?てか身体は女子だし…」

「いやーねー…最初は私にオファーが来たんだけど…『どうせなら雪餅も誘ってみたらどうだ?』って誘われちゃってね〜…」


あぁそうか…あ〜…夏休み暇だから、涼しい学校の図書館で読書感想文やろうと思うんじゃなかった…1週間前の俺に、3教科の課題だけじゃなくて読書感想文もあるよって伝えておけばよかった…。


「んま、中学生に教える事と言ったら、学科別にやることの説明とかじゃない?そんな気負わなくてもいいんじゃないの〜?」

「だけとさ〜…俺アがり症なの知ってるでしょ…?授業中にアがっちゃって非雨が笑ったのを俺は覚えてっかんな。」

「あはは、それは悪かったね〜。んでさ、私と一緒にやってくれる?」

「断ったら後が怖いのでやります。」


これは事実ね。最近は落ち着いてるけど、何があるかわからないし。


「酷ォ!?私何もしないってば!?」

「ウソウソ冗談。非雨の頼みだし受けるよ。」


…そうして引き受けたのはいいのだか…結局また学校に来る日が増えたのであった。




…………




やる事と言えば単純明快。台本を作って、調理実習のレシピを考え、後は噛まないように覚えるだけだ。


「調理実習の内容、どーするー?」

「そんなの、旨くてちょっと複雑だけど作れたら日常でも花が咲く…そういうメニューとかどう?」

「だけどさー、そう言うけど結局何にするよ。」

「うーーむ……あ!炊き込みご飯とかどう?普段は市販品とかですぐ作れるやつだけど、自分で作るからこそ市販品の違いがわかるやつじゃないかな?」

「炊き込みご飯……おー!いいねぇ!レシピ作って先生に提出しよっか!」


そしてやることが決まったので、図書室に籠もり、レシピを見て人数分のやつに変更し、脳内シュミレーションで想像する。これでうめぇ炊き込みご飯が作れるイメージを作る。


「雪餅、なにほんわか〜としてるの?サボり?」

「やぁねぇサボりなんて、美味そうな炊き込みご飯をみんなと作る脳内シュミレーションをしてたんだよ。」

「それでぽけ〜としてたのか、サボりめ〜…」

「サボりじゃないって!ちゃんと書いてるでしょ!?」


と喋りながら書いていると時間も早く過ぎていき、それと引き換えに中学生用のレシピが作り終わったのであった。


「よし、複製も終わったし…後は原稿だね?」

「まぁ原稿さえあれば最悪それ見ながら紹介すればいいし、頑張って書きましょかぁ。」





非雨チェックと先生チェックを受けなんとか原稿が完成した。この時間で何回ソフランちゃんを愛でれたことが…。


「あ゛ーーーつかれた゛ーーー。」

「そんなおばあちゃんみたいな声を出さないの雪くん。」

「俺男だけど!?おばあちゃんって言われるのに違和感を感じるんだが。」

「まぁ見た目は美少女だけど中身が男だから仕方がないね。」


現在は家の中にいて、制服を脱いでベッドに倒れ込んでいる。あ〜…サラシから開放された胸はスッキリするぜ〜。元々男にはないものだがな〜。


「おにーちゃーん!おかえりー!」

「おう、帰ったぞ〜。ってあぶあぶぶぶぶっ…」

「雪餅焦り過ぎだって…くふふ…」

「そりゃ飛び込んできたらびっくりするって…ソフランちゃんは元気で微笑ましいよ。」

「わたし元気ー!いぇーい!」


なんか俺を跨ぎながらガッツポーズしてる。逞しくなって嬉しいよ。なんか変な気分だけど。


「そういえばラデルちゃんは?」

「あー、ラデル姉さんはさっきツリスお姉ちゃんと一緒に散歩しに言ったよ〜?」


飼い猫かて…いや猫の獣人だけど。


「そっか〜…は〜…夏休みも中盤に入って…家に居るときが暇なんだよね〜…」

「じゃあ私は暇なので雪餅と一緒に居る〜っ!」

「非雨もかよ…」

「え〜?わるいー?」

「悪くはねぇんだがね、同年代の子とソフランちゃんに比べたら…」

「〜?」


純粋で活発的なロリはとても見てて癒やされるので…ましてや2次元の世界からそのままやってきたような見た目だからもう内心鼻血だらだらですよ。


「む〜…今我JKブランドやぞ?お主はそれを棒に振る気か〜?」

「家に帰ったらJKがご飯作ってくれて、たまにお風呂を覗きに来て、最近は週一ペースに抱きまくらにされる男子高校生ここしかいないだろ…。」

「だって今の雪餅の身体は柔らかくてむちむちで抱きまくらに丁度いいんだも〜ん。快眠まっしぐらだしぃ?」

「俺が寝てるときはいいけど、起きてるときに抱きつかれると寝れねぇんだよな〜。」


するとドアの音がカチャリとなった。


「おい雪餅、遊びに来たぞ。」

「おおその声は、天津じゃないか。おっひさーなのだー。天凛ちゃんも居る、うちんとこの非雨がお世話になってるねー。」

「なんで私が雪餅の子供みたいになってるのよ。どっちかっていうと私も雪餅もツリスさんの被保険者でしょ?」

「お、そうだった。んで、なんで天津たちはここに来たんだ?」

「今日はお前んちに泊まりに来たんだ。何も予定ないし、暇だろ?」

「あー…暇ってわけではないけど、泊まりはWelcomeよ。楽しくワイワイできそうだし。」

「てんきゅ、じゃあ荷物置かせてもらうわ。」


空いているスペースに天津たちが荷物をおいていく。と言ってもリュック2個位であまり量はないのだが。


「非雨ちゃん非雨ちゃん、後で一緒に夕飯に買い物行かない?」

「お、いいねぇ、今日は何がいいかな。刺し身特盛かな、カレーかな?」

「俺は両方いいなぁ…だめ?」

「よし、雪餅の頼みなら受けて賜わろうじゃないか。今日は刺し身盛り合わせとカレーだよ!」

「イエイ(≧∇≦)/」


じゃあ早速と言わんばかりに非雨と天凛ちゃん、ソフランちゃんは非雨につられ、財布を持って飛び出していった。残るは俺と天津だけだ。


「天津ー。暇やねん、どうしたらいい?」

「どうするも何も、俺も暇だから…後で天凛達とホラー映画を見るとして、ボードゲームでもしないか?」

「でも俺んちボードゲームなにもないよ?」

「それだからスマホを使うんだろ、今の時代ボードゲームですらダウンロードぎきんだ、さっさとしようぜ。」

「おけ、何をダウンロードしたらいい?」


俺は天津に説明を受けて、全世界のボードゲームが入っているスマホゲームをダウンロードした。


「最初は何する?将棋?チェス?」

「おみぇーそれしかできねえだろ?」

「後はブラックジャックとかポーカーとか出来「それはボードゲームじゃなくてトランプゲームだからな?」


結局チェスをすることになった。

白熱…というよりかは初心者同士の戦略ゲームをしており…理論的には先手が勝てるこのゲーム、俺はチーターやら最強AIに勝てるほどの頭脳はないので、頑張って長考して頑張る。


結果、非雨達に帰ってくるまで天津が4勝、俺が2勝した。ここにいないツリスさんや、戦略ゲームで頑張った俺を褒めてほしい。


「ぐへぇぇぇえ〜……」

「おにーちゃんどうしたの?」

「こいつ俺とチェスを7戦して脳がショートしたらしいぜ。」

「いつも通りだよ、午前中は調理実習のレシピを考えまくって私の目の前で突っ伏したんだからさ〜。」

「そうだぞ天津、俺は午前中脳内使ってこれなんだ。労え。」

「だが断ると言っておこう。」

「ひどい(;∀;)」




………




「キョーのご飯はカレーと刺身の盛り合わせだよっ!」

「それ買い物行く前に聞いた〜。」

「賛美式みたいなもんだよ、作るものを確立しておかないと変なもの作りそうでさ〜。」

「なるほどね、いつも夕飯のときに言ってたからどういうことかと思ったら、そうゆう事だったのか。」

「そうそう、これには手を合わせてポンとするほどだよ〜。」


非雨は会話しながら大鍋の中をお玉でかき混ぜている。さっきまで焼肉を焼いているようなジュー…という音がしていたのに、何も聞こえなくなった。あの音は飯テロものだと思う。


「天津〜、うちは子供たちがいるから甘口だけどダイジョブ?」

「おーう、そういう事ならしゃーない。」

「非雨〜、刺し身はどこにあるの?れーぞーこ?」

「そうそう、もう少しでできるから小皿とわさびも同時に準備しておいて〜。」

「おっけ、やっとくわ〜。」


そして出来上がり、カレーとお刺身を同時に食べる。正確には…カレーを食べてからわさび醤油で刺し身をつけて食べている感じだ。けどこれがうまい。


「んふぅ〜…うまぁい…!」

「雪餅は相変わらず刺し身好きだね〜?」

「魚介はうまいぞよぉ〜…!」

「じゃあ今度、ブリ大根を作って分けますか?」

「え、いいんです!?」

「もっちろん!私天凛がめちゃうまなブリ大根を作って差し上げましょう!」


なんか天津がおいていけぼりされているが、俺ら三人はブリ大根の話からなんの刺し身が好きかで盛り上がっていた。


そしてご飯も食べ終わり、天津が持ってきたホラー映画を俺と天凛ちゃんと天津で見ることになった。ソフランちゃんは多分対象年齢外なので、非雨と一緒にじゃれ付きながら別に動画を見ている。


「これさ、普通にケチャップどばーするやつ?」

「うん。既に天凛が俺の裾を掴んで仕方ないけど…嫌なら見なくてもいいんだぞ?」

「いや、一緒にいるのです…!」


と言いつつ天凛ちゃんは猫みたいにふるふると震えている。本人は『それくらい大丈夫なのです…!』と言っているが、大丈夫なのだろうか。

若干こみ上げる不安を他所に、ホラー映画が始まった。心臓が弱い人は気をつけてね☆と言う感じの注意書きをナレーションが読み上げたあとに始まる。


舞台は森の中…ゾンビが蔓延るリアル系映画だ。俺ら若年層は、ゾンビが出るゲームは沢山しているはずなのに、リアル系と聞くと身構えてしまう。血の気がなく、赤黒いケチャップを顔にドバー塗りつけたゾンビが居ると思うと…現実世界には居てほしくないと強く願う。


「そして結構リアルだねぇ…俺も少し怖いかも…」

「けどそういう怖いってのがいいんじゃね?寒くなるじゃん。」

「寒くなると言うか肝が冷えるね…叫びそうだわ俺…」


そしてその言葉がフラグになったのかどうか走らないが、ゾンビが視点主に掴みかかってきて…


「ぴゃぁああぁぁぁー!!」

「ひにゃー!?!?」

「おい二人ともどうした…?」

「こわい!めちゃこわいぃ!」

「耳が…デリケートな耳が…」


天凛ちゃんは怖がっているし俺は天凛ちゃんの叫びを至近距離で聞いたので耳が死んでしまった。


「うー…耳鳴りがする…ちょっと寝ていい…?」

「う、うん…雪くん、ごめんね?」

「寝たら治るからおけおけ…おやすみ…」


と言うことで寝ることにした。

アイムスリーピング。(つ∀-)おやすみ

後日行われた体験入学はうまくいったようです。いやぁ、よかったよかった。

つくづく週イチで内容の濃い物を作れる人に憧れつつ雪餅君たちの絡みを書き綴りまっせ。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ