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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
本格的に茶番の世界で愉快なぱーりない
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茶番四十五話 ジメジメした日には

今回は短めです。

梅雨の中、ますますご発達していることとお喜び申し上げます。

俺の場合、少しずつ魔力が抜けていって背が小さくなっている。

逆に、ラデルちゃんとソフランちゃんは、ほんのちょっとだけ背が伸びた。いつか追い抜かれそうで怖いのだ。


さて、言った通り梅雨だわジメジメするわ結構不快だわ暑すぎるわの4連コンボなので、最近うちわを持つようになった。電車に乗っているときや学校についたときは、暑いのでうちわで扇いでいる。結構涼しくて良きなの。


外は雨が降っているが、扇いで涼しい風を浴びるのはいい。電車の中のささやかなひとときだ。

…電車の中は満員電車ですっっっっごくムシムシするけどね…そして、恒例の眠気だよ…まぁ…起きれるし、大丈夫っしょ…と言う事でうたた寝をすることにしたのだ。


ほんとに電車の中はうたた寝するとこととしてはぴったりなんだよなー…。すーぐ寝ちゃうしさ。耳にヘッドホンをかけて音楽を流して寝る。





[結局寝過ごして、雪くんが涙をのんだのはまた別のお話。]







さて、梅雨も落ち着いてきたところもあれば、まだザーザー降っているところもあるかもしれないけど…うちはツリスさんから教えてもらった除湿の方法で、快適なお部屋ライフを満喫している。


にゅーっとだらけながら、俺はなんか出来ないかなー…と考えてみる。


「んーー……あ…!」


いいことを思いついた。いや、被検体がどうなるかは……よし、教えを請いに行こう。


「つーりすさん!でっておいで!」

「なんじゃーいっ。今は仕事中なんだけど?」


仕事中なんかーいっ…てか仕事中なのにここに来て大丈夫なのかよ…。


「いま休憩中だけどさぁ…どうしたのよ。」

「実はね〜…ラデルちゃんに日頃勉強を頑張っているご褒美としてさ、マタタビをあげようかなーって思ってさー。」

「ふぅむ。マタタビねー。猫ちゃんなら発情とか興奮しちゃうけど、獣人だし…けど、少し心配だなぁ。」

「そう…?」

「一応スイレン情報だけどさ…?スイレンが吸ったときには、興奮して落ち着きがなくなってたんだってさ。だけど、個人差があることは確かなんだよね。」

「まぁだよねー。服用する薬にも、発達にも個人差はあるって言うし。」


けど興味はある…やってみたい…だけどあとが怖い…。けど…んーー…


「まぁ…確証が持てないのなら…後でいいや。ツリスさん研究が終わったら、投与してもいいよね…?」

「いいよー。研究を終わらせてあげるよ。ラデルちゃんにも、ご褒美としてマタタビをあげれるし。」


そっかー。まぁ、気長に、首を長くして待ちましょうかー。

…と、は言ったものの…今日ちびっ子2人達は非雨と一緒に遊びに行っているのよね。だからあんな計画を立てたんだけどさ。


今は除湿のやつで快適にゴロゴロと過ごしているが、さて、暇になってしまった。後でまた、ツリスさんに天界を案内してもらおうかな。

そうなると時刻が夜になるし、今は午後2時…うーん…昼寝しよう!そうしよう。布団を被って、お昼寝タイム!おやすみ!







[9時間後…]






さて、ツリスさんには、起きた際に天界に遊びに行っていいと聞いたところ、オッケーが出たので遊べることになる。

そんでもって非雨達が寝るまで待つ事になった。今日もスニーキングミッション。蛇のごとく気配を消して、寝た振りをするのだ。

そうして待つこと30分後…実際10分ほど寝落ちしてしまったが、俺が目覚めたときにはみんな寝息を立てていた。しばらくすると、身体が浮くような感触がし、眩しくなった。


「ようこそ天界の世界へ。」

「さらば現実世界よ。」

「そ、そんなに悲観的にならんでもいいんだよ?」

「ただノリに乗っただけなのにっ!?」


いつも通りのツリスさんのお部屋にやってきた。もうここまでくると、この部屋のどこに何があって、何があるのかわかる気がする。


「ほう?なら、私が指定したものを探してみてよ。」

「おっけー。」


「じゃあ私の秘蔵の酒の隠し場所はわかる?」

「ここでしょ?」


俺はタンスの裏からなんかすごそうな銘柄の酒瓶を取り出してみせた。


「な、何故わかった…いくらここに連れてきてるとはいえ、分からないはず…」

「直感の赴くままにやってみたんだよー。」


さて、見事に当ててみたところでソファーに座る。ぐてぇぇってしたいところだが、遊びに行くので我慢なのだ。


「さ、雪くんや、遊びに行くぞー。」

「あいあいさーっ。案内よろしく〜。」



…………




ツリスさんの手に引かれて天界の商店街、ハザールへと遊びに行く。やっぱりみんな見慣れないものばっかりで面白い。最近、市場とかに興味を持ち始めている。

バッドとかにお肉や魚、野菜や調理済み料理が置かれている。人間の街みたいに、ガラス張りで展示されている食材もある。


見ていて楽しい。とある魚に顔を近づけてみたら、魚から冷気を感じる。流石神、そこら辺の市場とは違う。魔法の力ってすごい。顔を近づけたので、自分の小遣いで買っておく。後で非雨に頼んで捌いてもらおう。


またツリスさんの手を繋いで案内してもらう。手を繋いでおかないと、迷いそうで怖いのだ。

しかし、冷菓子やまんじゅう、アイスクリームや見たことのないお菓子もある。今俺は目をキラキラさせていることだろう。人間はこういうのに弱いのだ。


「雪餅、楽しそうだねぇ?」

「当たり前でしょっ!だって見たことのないものがたくさんあるんだもん!そりゃわくわくになるってわけだっ。」

「じゃあ、雪餅の見たことのないお菓子を買ってみるかい?味、気になるでしょ?」

「いいのっ!?やったぜっ!」


ツリスさんに頼んで、んー…橙赤色のアイスクリームを買ってもらう。今うち学校で化学習ってるからね!それと関連づけたのだ。


地球でもおなじみのカップに、ヘラでのっけられたアイスをこれでもかと乗っける。まんまばばへらアイスだけど、量がヤベェ。よく落ちないものだ、俺が持った瞬間にドサーって落ちないかが不安。


店員からツリスさんに、ツリスさんから俺に手渡しで渡してもらい、ぱくりと食べる…んぅぅぅぅ…キンキンに冷えてやがる…じゃなかった。


いちご、オレンジ、はちみつレモンの先にくる酸味の混じった果実特有の甘み、そして甘さを体験した後に牛乳のような、生クリームのような甘みが後味として突き抜けて…

アイスというよりかは、今どきの女子が行くデザート店で出されたものを食べている気分だよ。これがカップからはみ出さんばかりに乗っけられているから、やはいよね。


「ツリスさーん。ちなみにこれいくらしたのー?」

「ふふふ、なんと地球の値段で200円!」

「安すぎかて…これが200円ってもう最高じゃん。」

「まぁね、神には、美味しいものを手頃な値段で売って、喜ぶ姿を見るのが生きがいっていうのも居るからね〜。」

「そうなんだ〜…じゃ、ツリスさんは何が生きがいなの?」

「非雨と雪餅のしっぽと、ソフランちゃんやラデルちゃんの純粋な笑顔を求めて生きてるよ★」

「俺はしっぽ目的かよっ!?」


と、ツッコミを入れつつ、アイスをちびちび食べながら、やっぱりいろんな姿の神さんもいるんやなぁと脳内アップデートを行った。


そしてツリスさんの家に帰り、まだ食べきれなかったアイスを冷やしてもらい、今回はツリスさんのベッドでお休みすることにした。なんかツリスさんのベッド、いい匂いがする。なんかこう、姉さんと呼べるような感じに。


身近にツリスさんがいるんやな〜、と思いつつ眠りに入った雪くんでした。





………





「雪餅、それまだ食べてるの?」

「意外に量が多かった…天界のアイス、恐るべし…」


天界から持ってきたアイスを全部食べきるまでかかった日数は、まさかまさかの3日かかったそうです。

最近蒸し暑くなってきたので汗の処理に困る作者です()

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