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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
帰ったら色々な出来事が起きた
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八十四話 お風呂ではしゃいでいた。

腕痛い…

ちょっと日を開けてるのでおかしな点があるかもしれないです。

現在、雪菜さんの家から出て帰宅中。

と、まぁ、外も若干暗くなって来たののだが、夕日が綺麗である。

沢山の建物に挟まれた夕日をなんと表現したものか…と、俳人みたいな事を言わず、とっとこ帰ろう。


学校前を通る。グラウンドを見ると野球部、陸上部が部活をしている。


野球部のボールが俺の方に飛んできて、キャッチして投げ返す…って言う漫画的な展開も起きず、特に何も起きず頑張れーとしか思えずそのまま通る。


午後5時半にもなれば、仕事から帰ってきたであろうスーツ姿の人が居たり、外で奥さんと見られる女性2人が世間話をしているところも見られる。


そう、何もかもが普通である。


そう考えついて、やっぱり自分は人とは違うんやなって思った。世の中では、人とは違うだけで威張る輩も居るみたいだが、俺は威張ったり悪用はしない…してないよね?


いや、あれば襲われたから…と自問自答しつつ、ツリス達が居るマンションに着く。


「ただいまー。」

「おぉ、おかえりー。」


出迎えてくれたのはツリス。計ったかのように玄関の前に居る。


「楽しかったー?」

「うん、まぁまぁ。」


と、何気ない会話をしつつ、少ない荷物をリビングに置こうとしたら、


「あ、ひあさん…こんばんわ…」

「お、非雨、またまた一日ぶりだねぇ。」


ロリアさんとテーレちゃんが、ソファーの上に鎮座している。この場合、テーレちゃんがロリアさんの膝の上に居るのだが。


とりあえず、荷物を自分の部屋に置き、リビングにまた向かう。

ロリッ子3人衆はテレビを見ている。テーレちゃんの視線がどこに向いてるかと思ったら、やっぱりテレビだった。


テーレちゃんも、ラデルちゃん達と一緒に居る事に慣れて来たのか、ロリアさんの膝からピョンと飛び、ラデルちゃん達の近くにちょこんと座り、テレビを見ている。


なぜ擬音を付けたのかと言うと、まさにその擬音が似合うかのような仕草をしていたからだ。要するに可愛いって事だ。


微笑ましい4人を邪魔するわけにもいかないので、ツリスの隣の椅子に座る事にする。


「ありゃ、テーレちゃんがあっちに行っちゃった。という事でツリス、隣失礼するよ。」


そこに更にロリアさんが来た。


「うん。そして、来た当時からずっと気になってたこと言っていい?」


「ん?なんだい?」


「なんでロリアの頭の上に、精霊が乗っかってるの?」


ん?と俺も思い、ロリアさんの頭をよーく見てみると、緑を主張とする精霊さんが居た…が、余りにもロリアさんの髪色に合っていない。逆になんで今気づいたんだろう、と思えるほど。


「あぁ、今日ツリスの所に遊び行こうかな、って思っていざ行こうとしたら、急にこの子が私の所に来てね…来たばっかりで帰らすのは悪いから、もういっそのこと一緒に連れて行っちゃえって事になって。」

「んで、その精霊さんは今爆睡中、と。」

「アハハ…何故か私が生成した精霊達は、私の頭に乗っかるとすぐ寝ちゃうもんで…」


さらに目を凝らすと精霊さんが目を閉じている事がわかる。表情も安堵して目を閉じている、まさに睡眠中といった所か。


「ねぇねぇ非雨。」

「ん?どうしたのツリス。」

「今日は一緒にお風呂に入らない?」


お風呂の誘い。この前はラデルちゃん達と一緒に入ったばっかりなのに、今度はツリスとですかぃ…

嫌というわけではないのだが…ね。


「姉妹水入らずで一緒にお風呂に入る事はいい事だよー?」

「だよね、だよね。という事で非雨、今一緒に入ろう?」


ロリアさんの言葉に便乗してくるツリス。なんか断ると険悪なムードになりそうなので、YESと答える。


「よっしゃ。という事で一緒にお風呂に入ってくるから、ロリア、ちょっと見ててくれないかな?」


「神を家政婦みたいな扱いにするでない…いやまぁ、薄々分かってたけど…2人で楽しんでらっしゃい。」


楽しんでらっしゃいって、旅行に行くわけでもないんだし…


というわけでお風呂場に直行。

相変わらずツリスの裸を見ると落ち着かないが、その火照る気持ちを抑え、自分も着替えを脱ぐ。


シャワーを浴び、湯船に浸かる。何となくで風の魔法を起こしてみる。

小さな波が出来て面白い。


「んー?風魔法かぁ、日常的に魔法を発動するのはいい事だよー?」

「いや、何となくでやっただけでね…?」


と、何気ない会話を通し、ツリスも体を洗い終わったので、一緒に湯船に浸かる。

何度も何度も目にしているツリスの肌なのに、布一枚なくなった事でこんなに触れるのが恥ずかしくなってしまうとは…


「ん?耳をぺたんとさせてどうしたのさ?何かあったの?」

「い、いや!何でもないよ!?」

「…ふぅむ、私の肌に触れるのが恥ずかしい…ってか…」


あ、心読まれたぁ…


「ねぇねぇ、まだ『女性』の裸を見るのに慣れてないの?」

「まぁ、うん、そう見たい…ハハ…」


結構女性の裸を見ているが、あんまり直視出来ない。ていうかこの言葉だけ聞くと犯罪者だけど…今、性別は女性だから、大丈夫だよね…?


「うぅむ…バスタオルだけでも羽織っておくべきだったかな…?」

「次からそうしていただくとありがたい限りです…ぷきゅぅ…」


あんまりにも恥ずかしいのでそっぽを向いてしまった。今の自分、相当顔を赤らめてるだろう…


「むーぅ…非雨、自分から女の子になりたいって言ったのに、耐性も付けなきゃ駄目だよ?」

「いやまぁ、興奮はしなくなったけど…その代わり見るのが恥ずかしいつていうか…まぁ、バスタオルを巻いてくれただけでもマシなんだけどさ…」


多分、自分の事を知ってる人からすると、『変態!』って言われそうだ。


「んー…でも、ロリアを呼んで、わざわざ持ってくるのもアレだしなぁ…フフフ…」


あ、これ、何か考えてそうな笑みだ。

一体何をされるんだろうか。


と少しばかり警戒していると、背中からゆっくりとあったかい感触が感じる。多分っていうか絶対ツリスな訳だが。


「ひゃっ!?ちょっ、何を…」


そしてゆっくりと背中を指でなぞった後、俺の猫耳を撫でてくれる。

撫でてくれるのは良いのだが、急にはやめてほしい。俺は背中と脇を擽られるのが苦手なのだ。


「どう?気持ちいい?」


背中にぴったりとくっついて、俺の猫耳を撫でてくれる様はどう言えば表現出来るのだろうか。だけどたまに全体的に頭を撫でてくれるので文句は言えない。


「急に背中をなぞった事だけを除けば満点だったよ…」

「はりゃ?気持ちいいかなと思ってやったんだけど…」


この()はしっかりとした人なのか天然な人なのか、分からない時がある。主にさっきの行動。


と言うわけで、あったかい湯船と、ぴったりとくっついて来るツリスの体温で、凄く暑い…と思っていた。


だけど、頭を撫でられるのが気持ちいいので、その後をなかなか言い出せずにいた。暑いと気持ちいいに挟まれるって、どういう事なのだろうか。


そして30分ゆっくりと浸かった後、お風呂から上がる。なんだかずっとドキドキしてばっかりいたような気がする。


頭を丁寧に乾かして、お風呂上がりのコーラをクイって飲んでいる間に、テーレちゃん含むロリッ娘4人衆がお風呂に入るみたいだ。何かやらかさないように見張っているのはロリアさんらしい。


テーレちゃん、ちゃんとシャワー浴びれんのかなぁ…?と若干の不安を覚えつつ、お風呂で上がった体温をクールダウンしていく。


『ちょっ!?オリィちゃん!?ソフランちゃん!?そんなはしゃがない!』


…オリィちゃんとソフランちゃんがハイテンションになっているようです。何故か分からないけど。


不安になったのでお風呂場に行ってみると、色が変わった湯船にラデルちゃんを除く3人が入っている。

ラデルちゃんは大人しくシャワーを浴びている。うん、良い子。


「ロリアさん、なんでこんなはしゃいでるんですか?」

「いやぁ、『ばすぼむ』って言うやつを頭の上に乗っかってる子から貰ったから、湯につけたらすっごく炭酸が出てきてねぇ…そんではしゃいじゃったっぽい。


ロリアさんの頭の上を除くと、緑の精霊さんが俺に向かってグットサインをしている。

いや、何がグットなんですか、と心の中で突っ込みつつ、はしゃぐ2人を落ち着かせる。


結局、ロリアさんと一緒に濡れた体を拭くことになった。あがる頃には落ち着いていたので、良かったといえば良かったって言えるのだろうが。


この後は特に何も起こることも無く…

ただ単にロリっ娘4人衆と一緒に夜のニュース番組を視聴し…

徐々にみんな眠たくなり、ベッドに向かっていく。俺は最後なわけだが…

ベッドに入り、いざ目を閉じ寝ようと思うと、みんながくっついて来る。

俺自身、ロリコンなので、こんなに役得な展開を嬉しく思ってしまう。

そのまま、どれくらい時間が経ったかわからないが、いつの間に眠りについていたのだった。

最近凄く暑くなってきてる…

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