七十九話 どっちも癒される
書く時間とやる気をくれ…
ソフランちゃんの一人称を
『私』から『わたし』に変更しました。
平日最終日。今日も今日とて学校登校。
いつもの通行路を歩くが、昨日と違う車、人とかが歩いて居るため、見てて面白い。
今日は挨拶運動はないのかと思いつつ下駄箱に靴を入れようとすると、
うわ…またあった…
教室に持ち込み見てみる。うん、やっぱりラブレター紛いの文章だった。捨て…いや、誰かに拾われるとまずいから、家で捨てよう。
今日は午後の授業が何故か自習らしい。みんなは勉強をやるみたいだが、俺は念話でソフランちゃんと話したり、本を読むから暇はしないと思う。
午前の授業は何もなく終わり、給食も食べ、昼休みに入る。本を読むため、図書室から本を借りる。
とりあえず適当に読み応えがありそうなミステリー小説を借りる。よし、教室に戻ろう。
戻ったら雪菜さんに話しかけられた。
「ねぇねぇ非雨さん!」
「ん?どうしたの?」
「一緒に図書室行こ!」
あぅ…タイミング悪い…さっき行ってきたばっかなのに…えーと、時間は…昼休み終了までまだ時間はあるから付き合おう。
「うん、いいよ。」
そして、何故か…
「何故こうなる…」
「わー!視野が高ーい!」
雪菜さんに後ろから突撃されたので、そのまま背負ってあげたらこうなってしまった。いや、男子も女子も、こういう事してるから、大丈夫だと信じたい。
「なんの本を借りた方がいいかなー?非雨さん、何かオススメある?」
「ん…んぅー…オススメ…かぁ…私って、目に付いたもので読みたくなったものを借りる人だからなぁ…」
「じゃ、非雨さんが選んで!なんでもいいからさ!」
「お、おう…」
何故か人が読む本を俺が選ぶ形になってしまったが、雪菜さんがそれでいいならそれでいいか。
んー…ここは一応女子らしく、料理本を選んでみる。小さい頃よーくお世話になった本だ。
「はい、これ。」
「んおぉ!野菜で作る100の料理!面白そう!ありがとう!」
「どーいたしまして。」
雪菜さんが喜んでくれたので、よしとしよう。
そう言えば、この図書室に沢山人が居るのに、俺の姿について何にも言われていない。これが幻覚が効いている証拠なんだろうか。そうであってほしい。
雪菜さんも本を借り終わったらしいので、教室にまた戻る。2往復だよ…
教室に戻ったので、少し教室内を回ってみる。たまに近付かないでオーラを出している女子が居る気もするが、この身体になってるから、いずれは話すんだろうなぁと、思いつつ席に戻る。
昼休みが終わり、自習。といっても、本当に何もやることも無いので、ソフランちゃんとかに話しかけてみる。起きてるかな?
『んー…お姉ちゃん?どうしたの?』
『いやね、ソフランちゃんが寝てるかなって。』
『精神内でもたまに寝る時もあるけどねー。基本的に起きてるからね。』
『これはまた新たな発見だ。んで、なんか話さない?暇でね…』
『それもそうだねー。わたしもお姉ちゃんの精神や記憶を除いて暇を潰しているけど…小さい頃のお姉ちゃん、可愛いね。』
『あはは…嬉しい。』
ちゃんと挨拶時、休憩時は行動をして不自然に思われないようにする。休憩している時にずっと突っ伏していると何を思われるのかが分からないからだ。
ソフランちゃんから説明される俺の小さい頃の記憶をだんだんと思い出してきて、たまにやらかした出来事を思い出し頭を抱えながら、いつの間に午後の授業は終わっていた。
今日は掃除もなく、ゴミ拾いをしてすぐ帰るので、ちょっと嬉しい。帰りの会が終わり、すぐに帰る。
帰る途中、下駄箱に入っていた紙の事を思い出し、忘れていたなぁと軽く流し、家に着く。
昨日みたく2人が出迎えてくれて、私は嬉しいと思う。
オリィちゃんを起こし、制服から私服に着替える。そして着替え終わったらソフランちゃんを人格から戻す。
なんとなく、ソフランちゃんを抱っこしてみたいと思い、抱いてみる。
「ちょっ…お姉ちゃん!?きゅ、急にどうしたのさ!?」
「ご、ごしゅじん〜う、羨ましい…ソフランちゃんが羨ましい…」
ソフランちゃんを抱っこしながら、そのまま頭を撫でる。ソフランちゃんは嫌そうな顔一つせず、撫でられる事に嬉しがっている。
「えーと、オリィちゃんもやって欲しい?」
「もちろん!」
「じゃ、ラデルちゃんを連れて来てくれるかな?オリィちゃんとソフランちゃんだけやって、ラデルちゃんだけ仲間外れは嫌だからね。」
「はーい!」
すぐにラデルちゃんを連れて来たので、ソフランちゃんを降ろす。
「まだ物足りないけど…まんじょく…」
少し顔を赤らめて言うソフランちゃん。なんで赤らめる必要があるんだろう…と内心疑問に思いつつ、次はオリィちゃんを抱く。
「ふえぇ…ご主人あったかい…」
「むぅー…私最後なのかぁ…」
「その分ラデルちゃんもちょっとだけ長く撫で撫でしてあげるから、ね?」
今気づいたが、小学4年生くらいのラデルちゃんを抱くのって、大丈夫だよね…?絵図的な意味で。いや、抱っこはするけど、尻尾も毛づくろいとかしようかな…
「お母さんに抱っこしてもらうのも良いけど、ご主人に抱っこされるのもいいものだねー!」
「そう?」
「ん、ありがとう!後はラデルちゃんに抱っこしてあげて!私は十分ご主人を堪能出来たからさ!」
…偉いわぁこの娘。ラデルちゃんの事を気遣えるなんて、主人として嬉しいよぉ…
ラデルちゃんは待ってました!と、言わんばかりに目を輝かせている。
よいしょ…少し重いが、奴隷として買った当時に比べると、十分に肉つきが良くなって、普通の女の子だ。
と言っても、今は奴隷ではなく、大事な妹なんだけどね。
猫耳が痒い、とラデルちゃんは言うので、優しく掻いてあげると『ほえぇぇ…きもちいい…』と幸せそうな声で言ってくる。
猫耳のケア?も終わったので、次は撫で撫で。小さい娘達に言える事は、やっぱり髪がサラサラで、触っていると気持ちいい。
特にラデルちゃん。結構荒れてたと思う髪が、ここ1週間で触り心地が良くなったのだ。ツリスの施しか、シャンプーの質が良いのかは分からないが、とにかく触れてて気持ちいい髪なのである。
一通り撫で撫でし終わり、降ろす。ラデルちゃんはちょっと物足りない…と言う顔をしているが、ベッドに腰掛け、ラデルちゃんに私の膝に来てと合図する。
そう、昨日俺がロリ化した際にやって貰った事をお返しするのだ。何故かラデルちゃんが耳掻きを持っていたので、ラデルちゃんの耳掻きを開始する。
あんまり上手く出来ないが、繊細に、優しく扱う。
「大丈夫?痛くない?」
「た…だいじょ…ぶ…ぜんぜんいたくない…」
何故か途切れ途切れの声だったので大丈夫かと思ったが、顔を良くみると顔を赤らめていた。
「ね、ねえちゃんにこんなこと…されるのがはじめてで…うれしくて…ついこうふんしちゃった…」
ラデルちゃんが興奮するほど嬉しかったのかと思い、嬉しかった。
その後、耳掻きを終わらせ、同時に尻尾の毛づくろいを済ます。ベッドでやったため、毛づくろいを受けたラデルちゃんは気持ちよかったのか、眠りについてしまった。
「ひあ…さーん?あ、よかった…いた…」
そして、テーレちゃんが来た。と言うことはロリアさんも来てるのか。
「えっと…できれば、わたしにもその…だっこというものをやっていただけませんか?」
「ん、別に構わないよ、おいでー。」
「では…」
テーレちゃんを持ち上げる。重さは…ソフランちゃんよりちょっと軽めかな…?魔人の子って、こんな感じなんだと思いつつ、本日4回目の撫で撫でタイム。
時々ツノも撫でてやる。テーレちゃんは嬉しそうにしていた。
一旦降ろし、まるで『なんでこんなたいみんぐでやめるの?』と言いたげなテーレちゃんをさらに整えるアイテム。
そう、櫛。髪の毛を溶いてあげる。
んー…よし、これでオーケー。さらにまとまって綺麗になった様な気がする。
そして、そのまだ短く小さい尻尾、それも手入れをする。可愛い。
手入れも終わり、さっきまで物足りなさそうなテーレちゃんの顔が満足したような顔になっていた。
後は良いだろうと思い、テーレちゃんを連れてリビングに向かう。そこにはやっぱりロリアさんとツリスが居た。
深夜テンションで書いたのでおかしいかも…
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