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『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
帰ったら色々な出来事が起きた
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番外後五話 見守る保護者

同時?投稿。

これもやりたかったネタ。てかこれをやりたかったから番外前四話の構想を練りました。

「…非雨は都心でぶらり旅、かぁ。」


非雨を見送ってすぐツリスが呟く。


「あの子の事だし何かあったらなんとか出来るよね。もし対処しきれなくても私に連絡くらいは入れるはずだし。」


若干不安になりつつも、大丈夫だろうと思うツリス。


「ふぁぁぁぁ…おはようオスゴー姉ちゃん。姉ちゃんは?」


ラデルちゃんが起きてきた。


「あー、都心に行くとか言って出掛けたね。多分今日一日は帰ってこないかな?」


「うそー…ソフランちゃんとオリィちゃんは?」


「見てないの?着いてってはないと思うけど…」


ラデルちゃんと一緒に寝室に向かう。そこにはソフランちゃんとオリィちゃんが寝ていた。


「寝ぼけて見てなかっただけじゃないの?ほら居るし。」


「あ、本当だ。」


そしてリビングに戻る。さて、朝ごはんを作ろうと思っていたら、朝早くからロリアが来た。


「やーツリス。非雨は居るか?」


「なんで朝早くから来たし…非雨はちょっと遠い都心に出かけていった。」


「まじか…この世界じゃ休日だって聞いたもんで今日の仕事を昨日終わらせて一日中ここに居ようかなと思ってたのに…」


「がめついなお前…んで、どうするの?」


「テーレちゃんがここの子達と一緒に遊び始めたから、この子を見守るって事で一日お邪魔するよ。」


「はぁ…まぁ妹達にもオリィちゃんにも、いい触れ合いになると思うから良いけどさ…」


「ん?ロリア様、テーレちゃんはまだ寝てますか?」


「無理して様付けしなくてもいいよー?テーレちゃんはまだ寝てるけどね。」


よく見ると背中にテーレちゃんがおんぶされた状態で寝ている。


「ソファに寝かせるけど大丈夫かい?」


「はい大丈夫です。」


「いいんじゃない?」


「じゃ、寝かせるよ。この状態だと座れないしね。」


ロリアがテーレちゃんをソファに寝かせた。


「んで、ツリスの作った飯美味しいから、ご馳走してもらってもいい?」


「お前本当がめついな…まぁ2人増えたって行程を繰り返すだけでいいし、別に良いけどさ。」


「やったー。ありがとね。」


さて、朝ごはんを作ろう。







「ご馳走様〜。いやー、やっぱり美味しいわツリスのご飯。」


「お粗末様でした。ま、文句つけられるよりかは嬉しいけどさ。」


作り終わった時に丁度ソフランちゃんとオリィちゃんが起きてきたので、そのまま食べさせた。


食後のホットミルクを4人に飲ませて、皿をすぐに洗浄する。


ラデルちゃんはすぐにテレビに向かい、ゲームするのかと思えばテレビのニュースをじっくり見ている。殺人事件が伝えられたら悲しみ、美味しそうな食べ物が来たら食い入るようにして見たり、時々分からない単語が来たら私に聞いたりと、この世界を学ぼうとしているラデルちゃんを可愛いなぁと思いつつ眺める。


オリィちゃんはロリアの近くに座り、自分の飲みかけのホットミルクを渡し、飲んでくれたら嬉しがり、ソフランちゃんは寝ているテーレちゃんの頭を撫でたりしている。

やがて撫でるのに飽きたソフランちゃんは、ラデルちゃんと一緒にアニメを見始めた。


見たい番組を観るために喧嘩するわけでもなく、大人しくテレビを見ている。


「喧嘩する訳でもなく大人しくテレビを見ているね〜。」


「うむ、喧嘩が無いのは何より。姉として嬉しいよ。観たい番組程度で仲がこじれたら私凹むよ?」


「はっはっは、まぁ姉なんだからそこんところうまくまとめればいいさ。私だって私を取り合って精霊達が喧嘩した際に、順番を決めてあげたら素直に従ってくれたし。」


「それはロリアだからでしょ…?まぁ、現状ゲームでも喧嘩しないから良いけどさ。」


と、話しているとテーレちゃんが起きた。


「すいま…せん、ひあさん…は?」


「私の世界の都心に出かけていった。今日は非雨は居ないけど、あの子達と一緒に遊んできな?」


「わかりま…した。」


テーレちゃんが若干悲しそうにしてたが、アニメに食い入る様に観ている。


「テーレちゃんもあのアニメに興味があるみたいだね。今度DVD買っとく?」


「頼むわ。」


やがてアニメが終わり、次は料理番組に切り替わる。


だがそれは飽きたのか、チャンネルを変え、再放送のゴールデンタイムの番組が流れる。


『さぁどうぞお召し上がりください!(わー!わー!)』


ソフランちゃんはこれに飽きたのか、ロリアに近づき隣に座り、ラデルちゃんとテーレちゃんはまだ観ている。


「ふーむふむ…こんな料理があるんだ…」


「はじめ…て見る…」


私もちらっと見るが、どうやらそれぞれ違う県の珍しい料理を紹介して、それを食べる番組らしい。


そしてそれにも飽きたのか、ラデルちゃん達はゲームを始めた。


「ソフランちゃん、オリィちゃん、きてー!」


「はーい。」


「何やるー?」


「このお姉ちゃんが買った4人協力ゲームでもやる?」


「それもそだね。でもテーレちゃんが初心者だから操作に慣れるまで待とう!」


「あり…がとう。」


4人で協力して敵を倒すゲームをやるらしい。だけどテーレちゃんが不慣れだから慣れるまで付き合うという。


「テーレちゃんの為にここまでしてくれるなんてねぇ。すごく有難いよ。」


「ま、そこが妹達の自慢出来る場所かな?」


やがてテーレちゃんが操作に慣れ、難しいミッションに挑戦するみたいだ。


「あ、やられちゃった…」

「ドンマイ!次頑張ろ!」

「敵を怯ませたよー!」

「今だー!総員突撃ー!」

「「「やー!」」」

「やったー!倒したー!クリアだぁー!」


「騒がしいなぁ…その分微笑ましいけど。」


「そうだねぇ。」


「次何やる?」


「その前に昼ごはん食べよう?お腹空いちゃった。」


その言葉に気づき時計を見ると12時半。お昼ご飯時なので料理を作る。


昼ごはんはちょっと重めだけど回鍋肉を作ろう。丁度お肉とキャベツがあるからね。







「んで、次何やるー?」


みんな食べ終わり、4人はまたゲームの定位置に着く。


「ごはん食べたあとだし、身体動かすゲームしようよ!」


「いいねー!やろう!」


と言い、今度は反射神経とかを競うゲームをやるらしい。


この世界にとってはお馴染みのガンマンゲームや、一瞬だけ現れる数字を入力したりとかするゲームだ。


「誰と勝負するー?」


「私はテーレちゃんと!」


「じゃオリィはラデルちゃんとだね!」


4人はガンマンゲームをやるっぽい。


「どれをおせばいいの…?」


「このボタンを押すと発射されるよー?」


ソフランちゃんがテーレちゃんに優しく操作方法を教え、みんな準備する。


《みんな準備はいいかい…?

ワン…ツー…スリー!バン!》


「うわっ!負けた!」


「わーい!勝ったー!」


勝者はテーレちゃんとオリィちゃん。意外にもラデルちゃんとソフランちゃんが勝つと思ったが、違った様だ。


「…ふふん、うれしい。」


「だぁぁぁ!悔しいー!」


ソフランちゃんが地団駄踏んで悔しがっている。


「負けた事は仕方ないかぁ…次はー?」


「この缶を何個床に落とさずに撃ち続けられるか勝負しようよ!」


「いいね!勝っても負けても恨みっこなしだよ!」


4人の真剣勝負。まぁさっきもだが、またコントローラーを銃に見立てて操作するゲームをするらしい。


《よーい、始め!》


どれどれ…おー、案外みんな缶を落としてないね。


結果…(60秒過ぎたらタイムオーバーで勝ち)

ラデル…タイムオーバー

ソフラン…56.57秒

オリィ…47.15秒

テーレ…タイムオーバー


「ありゃ、これも負けちゃった…」


「次頑張ろ!次!」


次頑張って勝とうとする姿は可愛いなと思いつつ、時間は過ぎていく。



《8時間後…》



午後9時になり、ラデルちゃん以外は寝室で寝ている。


ラデルちゃんは今日起きたニュースをまとめる番組を観ている。ゲームをしないのは流石と言ったところか。


「いやぁ、一緒にゲームする姿を見ると微笑ましいね。」


「喧嘩もしないで仲良くゲームするって、偉くない?」


「めっちゃ偉い。うちの精霊達も見習ってほしいなぁ…」


と、話しているうちにラデルちゃんも寝て、ロリアは帰り、非雨が帰ってきた。


非雨の心を読んでみると、楽しかったが、ナンパされて断ったら襲われた…がやり返した、との事。襲った奴は1週間持続する苦しみを掛けておくとして、非雨がお土産を買ってきたようだ。


キーホルダーと名物。正直言ってそれらは自分て生成出来るが、お土産として買ってきてくれたのでうれしい。


非雨は寝るみたいなので、私も仕事をするとしますか。さぁて、これからがんばるぞぉ。

前後に分けているのは単純に六話にするのがめんどかっただけです。

よろしければ評価、感想よろしくお願いします。

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