表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『元』少年は姉妹になったので次女になる  作者: ただの雪餅
帰ったら色々な出来事が起きた
104/148

茶番二十話 四人でぶらぶら遊ぶ

「どっか出かける?」


「そーすっか。」


唐突に申し出た何気ない俺の提案。しかし受け入れられた。


「明日、都心駅に行くんだけど、予定とか大丈夫か?」


「俺はまぁ…大丈夫。」


「俺はどーだっていいよー。」


「家に引きこもりたい…だが面白そうだから行こう。」


それに天津、巡邏、紅葉がおkと出た。


「みんな暇だねぇ、俺もだけど。」


「俺は展凛の定期修理があるんだが…?まぁ、ちょっと時間を伸ばしてもらうけど。」


「今日だって俺は巡邏に首根っこ掴まれてきたんだよ!?本来吸血鬼は夜活発になるやつだよ!?」


「ま、俺の権力等で吸血鬼のデメリットをほぼ解消したからねぇ。たまに飲む血はうまいか?」


「そりゃもちろ…って何言わせんだよ!」


「あ、どうでも良いけど油揚げの味噌汁昨日飲んだんだけど、まるで天にも昇る旨さだったよ。」


「そりゃ巡邏は狐っ子だからね。」


「ほぉ。」


さて、そろそろ門限が近いので糸射出装置を使い帰る。紅葉と巡邏は天津宅に近いので門限ギリギリに居ても大丈夫なのた。





《翌日…》





我起きたり…って厨二病みたいなセリフを言ってる場合じゃない、時間は…

良かった、まだ午前7時だ。


集合場所は天津に近い最寄り駅…俺だけ遠い。時間は9時にしてあるのでまだ余裕がある。


相変わらず非雨とソフランちゃんは抱き合って寝ている。姉妹みたいで微笑ましい。あ、姉妹か。


さて、昨日帰る際に買っておいたコンビニ飯で腹を満たし、サイフに1万5千円を突っ込んで最寄り駅にいざ出発。


少しだけ長い道のりも風に揺られていたらすぐ着いた。

時間は8時。まだ時間があるのでスマホをいじってよう。


「よぉ、先駆けとは良い度胸じゃねぇか。」


「お前ってそんなキャラだっけ?」


声を掛けたのは紅葉。そこに遅れて天津と巡邏がやってくる。


「あれ?展凛ちゃん着いてこないの?」


「あー、あいつなぁ、『兄ちゃんが帰ってくる時にすごく美味しい料理を作らなきゃ行けないので、ごめんなさい!』って言って来なかったなぁ。」


「なにそれ…と思ったけど展凛ちゃんならありえそうだな。」


「どうする?列車来るまで10分以上あるぞ。」


「改札通っておこうよ。そこでなんかゲームしたり話そう?」


「そうするかぁ。」


巡邏が案を出し、それに従う事にした。


「えと、みんななんぼ持ってきてるの?」


「「「3万円だけど?(だが?」」」


「俺金欠で1万5千円…てか何みんなでとってはかったようなその額は…」


「偶然じゃね?」

「偶然だろ」

「偶然だ。」


「本当に偶然なのぉ?まぁ良いけどさ。」


改札を通り、駅のホームに降りる。喉が渇いたので自販機にあるコーンポタージュを買う事にした。


「あちっ…あち…うん、おいひい。甘い。」


「俺もなんか買うか。」


コンポタを飲み干したので、ちょっとお高めの500mlコーラを買う。


やがてしばらく待っていると列車が来たのでそれに乗り込む。ちょうど4つの席がある所があるのでそこに座る。


「あー…尻尾…よし。」


巡邏は尻尾を下半身に起き、そこに手を乗っける。


「尻尾は荷物じゃねーんだからさ…笑」


その光景が可愛らしく、それに巡邏らしからぬ光景だったので笑ってしまった。


「尻尾をここに乗っけなかったら紅葉が座れねぇだろ…」


「それはそうだけど…ぶはっ…」


「雪餅って笑いのツボおかしいよな。」


ひとしきり笑い終わったところで窓の光景…よりかは巡邏の尻尾の毛並みを見ておく。


「綺麗やねぇ…」


「そりゃ手入れしてますからね。この前動物用シャンプーを尻尾に使ってみたらもっとモフモフになったわ。」


「触っていい?」


「だ、ダメに決まってるだろ!」


何故か顔を赤らめて抗議してくる巡邏。それは何故か俺は知らないが、触れないのは残念だ。


「…紅葉、寝てない?」


「おいおいんな早く寝るわけ…」

「…すびぃ…ひゃーひぇんふぁっつおいひい…」


「……笑」

「…おいおいまじかよ。」


俺は声を殺して笑い、天津は驚愕し、巡邏は何事も無かったかのように景色を見ている。


「…ぱしぱし…」

「ん…なに?あさ?」


「ここは列車だけど…寝てたみたいだね。」


「…寝言言ってないよな?」


「言ってない言ってない。」


寝言が舌ったらずでおいしいって言っている事自体に笑ってしまった。だけどそれを言うとやばいので言わないでおく。


《終点〜都心駅〜都心駅〜》


都心駅に着いたというアナウンスが流れたので、降りて改札をまた通る。本当に便利なSuicaである。


「さて、まずはどこ行く?」


「あそこ行こうぜ。」


そう言って天津が指差したのは○○バシカ○○である。


「次ゲーセン行かない?」


「「へいへい。」」


大型店舗に繋がるエスカレーターに乗り店内に入る。


パソコン、掃除機、冷蔵庫などか並ぶ中、天津に着いて行くと、


「これ買いたかったんだよね。」


と言い持っているのは○ン○ムのプラモデル。


「あー、俺も買おうかなぁ。」


と悩む巡邏。


「全く分からねえ…」


と別の意味で悩む俺。


紅葉は○○ダ○プラモデルが置かれている所の隣にあるゲームキャラクターのフィギィアを見ていた。


俺も気になってそれを見ていたら推しキャラのフィギュアがなんと75%カットで置かれていたのだ。


「買った!」と思い会計場に。天津と巡邏も買うプラモデルが決まったそうだ。


「お値段3250円となります。」


お金を出しレシートと賞品を貰いウキウキな気分で天津と巡邏を待つ。


なぜかみんなから不人気なこのキャラクター。しかしこれが好きなマイナーがいるのだ。主に俺。


しかし、75%カットも、店側も思い切ったなぁと思った。売れなくて困惑したんだろうね。大手だからそこんところわからないけど。


天津と巡邏の会計が終わり、次は商店街にあるゲーセンに向かう。紅葉はなにも買わなかったようだ。


「いやー、リュック持ってきて良かった。」


「同じく。」


天津はこれを買う事を見越してかリュックを持って来てたようだ。かくゆう俺もサイフの盗難防止の為にリュックを持ってきたのだが…


紅葉は軽い手提げバッグで歩いている。


ふと、身体が軽くなったなと思い違和感の元に視線をずらすとリュックのフィギュアとサイフがない!忘れたか!?と思ったら俺のサイフとフィギュアを持って走る男が居た。


「みんな、先にゲーセン行ってて!みゃてこんにゃろおぉぉ!」


商店街は雨を防ぐ為に屋根らしき物が貼られているので、屋根を支える支えに糸を引っ掛けすぐに追いつく。


振り子のように身体を揺らし、サイフとフィギュアを取り返す。


なんで俺のを…と思ったら今の姿を見て思い出した。俺性転換してロリ体型になってた事を。


非雨め…と思いつつ、目的地のゲーセンに行く。


「お、お帰り雪餅、まさかひったくりに合うなんてな。」


「ほんとだよ全く…さて、やるか。」


「巡邏、ここはやっぱり?」


「あれでしょ。」


「紅葉、一緒に太○やるか?」


「そうだな。」


という事で2チームに分けて遊ぶ事にした。


さて、やり始めたら紅葉が上手い。

時々、なんでそこ繋げるの!?と思った。挙句の果てには


「うっわ、この人初見フルしやがったよ。」


「あざーす!笑」


ちなみに俺はノルマ落ち。早い、複雑、物量の3コンボで見事にやられた。

ちゃっかり俺の記録を笑いながら写真撮ってやがるよコイツ…まぁ失敗したのは事実だけどさ…


その後、色々と遊び尽くし、帰る間際、巡邏が連続してBIGサイズのぬいぐるみを人数分取ってくれた事に驚愕しながら駅に向かう。


「ぬいぐるみだから軽いけど…あぁ!ビニールが邪魔!」


傷つけないようにビニール袋に包んでいるのだが、チクチクする。


ビニールに悪戦苦闘しつつ、駅に着き、改札を潜り丁度来ていた帰りの列車に乗り込む。


「あー…腕しんどい…」


「俺はなんとも。」


「めっちゃ楽しかったー。途中天津と知らないゲームやってみたけど、めっちゃグワングワンして面白かったなぁ。」


「ちょっと気分が悪くなったから俺はなんとも言えないが…でも面白かった。」


途中ハプニングが起きたが、それ以外には何もなくて良かったと思う日だった。

この後みんなと別れ、BIGサイズのぬいぐるみをソフランちゃんに渡したら何故か抱き枕にされたロリ雪餅でした。

次回はやっと書きたかった話が書ける…!

よろしければ評価、感想お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ