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楽園  作者: 夜崎
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二話「本能かな」

過去編です

書きたかったので書きました、はい

悠翔、俺はずっと悠翔を守る。何があっても。

悠翔は恩人だから。


俺はいろんなやつからイジメを受けていた。

そして俺は人気のないとこでしゃがんで顔を伏せていた。

「ねえ君、何してるの?」

知らない男の子だった。

「別に」

「ふーん、隣いい?」

俺がダメと言う前に隣に座ってきた。

「えっと、こう君?」

「すめらぎだ」

服を汚されて体育着を来ていたので名前を見たのだろう。皇って書いてすめらぎ何て小学生じゃ読めないだろうし。

「すめらぎっていうんだ。でも長いからコウでいいよね」

「勝手に決めんな」

いつの間にかこいつのペースに呑まれていた。

「ああ、俺は暁悠翔だ」

「なあ、どうして俺に話しかけた」

俺は思っていたことを口にした。

「辛そうだったから」

「偽善者」

「そう思われても構わない、俺は辛さを知ってるから辛いって思う人を減らしたい。偽善者だね」

こいつもなにか抱えているのか。

「暁悠奈って知ってる?」

「よく表彰されてる女の子だろ」

あまりに表彰されすぎて知らないのは不登校ぐらいだろうと言われている子だ。

「俺さ、弟なんだ。でも姉ちゃんは何でもできる天才だけど俺には才能なんてない。それでいつも姉ちゃんと比較されて、なにかできなければ悠奈の弟なのに出来損ないって殴られて、できたとしても悠奈の弟だから当たり前って言われる。姉ちゃん以外に褒められたことなんてなくて毎日のように暴言を吐かれ、殴られる」

何でもできる天才の姉に才能なんてない弟か。

「お前は姉のことどう思ってる?」

「姉ちゃんは好きだよ、いつも姉ちゃんは正しくて優しいから」

俺は立ち上がった。

「だったら二番目になってやるよ、俺がお前の二番目に」

なんで俺はこんなことを言ったのか分からない。

「じゃあ俺はコウの一番になる!」

俺は歩き始めた。

「頑張れ」

それだけ言って教室に行った。

教室ではもう授業が始まっていた。

あー、どうするかな。

どうしようか考えていると暁悠翔が現れた。

「授業真っ最中だね」

「そうだな」

「サボっててもバレない場所あるんだ、行こ」

俺は付いて行く。そしてそこは俺がさっきいた場所よりも人気がなさそうだった。

「コウは兄弟とかいないの?」

「いねえよ」

兄弟とかいたらどんな感じなんだろうな。

「暁悠翔、姉がいるってどんな感じなんだ?」

「よく分かんない、いるのが当たり前だからさ。あともっと他に呼び方ないの?」

「俺が兄弟いないのが当たり前のようにか。じゃあ暁な」

暁という呼び方に納得していないようだったが最終的には認めてくれた。

「そういえばコウって下の名前なんて言うんだ?」

「奏汰」

「顔に似合わないな」

そんなの昔から知っている。だから母さんや父さんから....

「女の子らしい顔だったら人生変わってたかもな」

「俺はどんなコウでも友達になってたけど」

「言ってること違う」

最初は辛そうだったからって言っていた。

「前々から気になってたんだよ?コウは人を寄せ付けない雰囲気だから話しかけられなかったけど」

「何で気になった?」

「本能かな?」

本能とか適当すぎんだろ。

そこからいろんな話をした。まあ多少は、楽しかった。

「そろそろ戻ろ、授業終わるし」

「ああ」

戻っている途中でチャイムが鳴る。フロアに着くとどの教室も授業が終わっていた。

「怒られること覚悟しとけよ、暁」

「コウもね」

俺らはクラスが別なのでそこで別れる。

俺は、まあ怒られることはないだろう。担任からも放置されてるし。

教室に入り自分の席に座る。机に落書きされていたが気にしない。

ただ、サボってたのがあの人にバレてたらめんどくさいのは放課後だ。

そして放課後になる。俺の予想通りサボったのがバレていた。

「ちょっといいですが、皇くん」

この人に足の速さじゃ追いつかないけど、やってみるか。

俺は走り始めた。廊下には暁がいた。

「どうしたのコウ!?」

「走って!」

暁は事情も聞かず走ってくれた。そして着いたのはさっき俺達が話してた場所だった。

「コウ、どうしたの」

「さっきサボったこと秋村先生にバレてた」

秋村先生は事あるごとに俺を気にしてくる。俺は実際放置しといてもらう方がいいんだけど。

「秋村先生嫌い?」

「苦手、俺に対してあんな態度取る人と出会ったことないから」

暁も出会ったことなかったタイプだが不思議と大丈夫だ。

「あら、こんなとこにいたの悠翔」

「姉ちゃん!」

見ると暁の姉がいた。いやまあ暁の姉も暁なんだけどさ。

「その子はお友達?」

「うん!コウだよ」

「嘘言うな。皇奏汰です」

「なるほど、それでコウ君ね。ああ私は暁悠奈」

こうやって見るとただのお姉ちゃんだな。天才って威張ってないっていうか、オンオフ切り替えられる人なのかな。

「さて、帰りましょう」

「そうですね」

校門に行くと秋村先生がいた。

はぁ、今日はもう大人しく捕まるしかないか。

「皇くん、少しお話しましょうか」

「じゃあね、暁と悠奈さん」

「そっか、じゃあね」

俺はそっから全力で走ったがまあ体力はミジンコ程度なのですぐ体力が切れへたりこんだ。

「大丈夫ですか」

もう秋村先生来たのか。早いよ。

とは言え体力切れ起こして喋れないし立てない。

「相変わらず体力ないですね、運動したらどうですか」

運動かぁ、バスケでもやろうかな。バスケットボールならあるし。

そこから俺の体力が回復するまで秋村先生はそこにいた。

「ここで話しましょう」

「皇くんがそういうなら分かりました」

もう歩きたくもない。

「暁くんと仲良くなったんですね」

俺は答えない。まあ元より答えるつもりなんて微塵もなかったのだけれど。

「今日どうしてサボったんですか?」

「何となく」

今までに何回も話して追求されるものとされないものが分かるようになっていた。

実際は服汚されて体育着に着替えてたら授業がはじまっていた。

「では、どうして体育着なんですか」

「何となく」

信じられる人間なんていない。

「秋村先生!俺がコウの服汚しちゃって、それでコウは体育着なんです!」

もうとっくに帰ってたと思っていたがまだいたんだ。

「そうなんですか?」

「そうだ」

ここで否定したら今よりも暁を巻き込むことになる。それは嫌だから。

「俺が水運んでたらコケちゃってコウにかかっちゃったんです」

少し恥ずかしそうに言う。

「それでコウは着替えてる間にチャイム鳴っちゃって。で、コウだけサボらせるのは汚したの俺だから一緒にサボりました」

「そうだったんですか、次は気を付けて下さいね」

相変わらず笑顔、何を考えているかを読み取らせない笑顔だ。

「そろそろ帰るわよ、悠翔と奏汰君」

秋村先生も驚いたような顔をしている。

「文句ありませんよね、秋村先生」

「ええ、気を付けて帰って下さい」

そしていつもの能面笑顔に戻った。それでもあんな顔してるのはあんまり見ない。

そして俺らは下駄箱に行った。

「ゆ、悠翔、ありがと」

「コウ!別に俺がやりたくてやったことだしさ気にしないで」

少し嬉しそうにしてる。

俺は今日初めて友達ができた。信頼できる人ができた。

「改めてよろしくな悠翔」

「ああコウ」

過去は次回にまだ続きます

是非次回もどうぞ

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