入院、そしてきっとまた入院。
初投稿です!誤字、脱字、文章力の無さはご了承ください。
最近ご飯を食べる前にケータイでカロリーを調べてしまう癖が付き、なんというか自分がちょっと嫌な奴な気がしています。でもお菓子には目を瞑る!!!!!!
問)ぼくの好きなお菓子は何でしょうか?
・・・病院の点滴の音が聞こえる。医者は落ち着いている、呼吸でわかる。とりあえず僕は重症には至らなかったらしい。妙に集中力が高い。ずっと寝ていなかった寝不足を解消できたからだろうか。
僕は目を開けた。
「あっ!えと!この度はホントにごめんなさい!!」
一生懸命に謝ってくる女の子は右腕を吊っていた、そうだ、僕は登校中に事故に巻き込まれたんだ。
簡単な事故、T字の道で、自転車同士でぶつかったのだ、僕はまっすぐな横道、女の子は縦の坂道を下ってきた。タイミングというのはなぜか被りやすい、横からぶつかられた僕は頭から落ちた。そこからは知らない。
「いいですよ・・・僕は別に・・・特に何も無いみたいですし・・・って、あれ。」
この女の子、顔は見覚え無いけど、制服が僕の高校と同じだ。考えるより早く問う。
「君は・・・清那南の生徒なの?」
「あっはい、あの!一年の伎乃舞歌って言います!!この度は本当に・・・!!!」
「いや、もう謝らなくて大丈夫ですよ。ウチの高校の後輩だったんですね、気が付きませんでしたよ。僕は二年の平野 凡治というものです、こちらこそ申し訳無かったです。」
こんな感じから会話はしばらく続いた、今日学校はどうしたのか、とかこれからはよろしく、とか。
「じゃあ私、そろそろ帰らなくちゃなので!これで・・・。」
「はい、じゃあ次は学校で。明日からは学校に行ってください。僕は大丈夫ですし。」
「えっ、あ、ありがとうございます!!」
伎乃さんが帰ってから結構な時間がたっただろう、病室のドアが開いた。医者かな。
「どーもっ!えへー!おっ見舞いでーす!!」
誰だ、とても可愛らしい声の子が僕の顔を覗き込んでくる。あ、顔もかわいいな。けれどその子に覚えは無い、いったい誰なんだろう、病室を間違えたとかかな?
「えっと、君は誰?もしかして頭打って忘れちゃったかな。」
するとその子は驚いた様子を見せた後、にこりと笑い驚愕のセリフを口にした。
「いえ~、それがですね?あなたが死ぬと聞いたので魂を貰いに来たんですよー!!そしたらそしたら!あなた生きてるじゃないですか~!!びっくりしましたよ~!」
いやまておいまて、意味不明すぎるぞ。魂を貰いに来たって、何言ってるんだこの子。
「魂を・・・?君は何を言ってるの?」
「あわわ!言い忘れてました~!!ぼく、56代目死神、鎌内霧豊の息子、鎌内鈴谷って言います!」
僕はびっくりした、そんな事ってあるんだと、つい声に出して叫ぶ。
「え!!!!ぼくって・・・息子って事は、君男の子だったの!!!?うそでしょ!?可愛いのに!?」
初対面の相手にすっかりタメ口になっていることも気付いていない。
「そ、そこにびっくりするんですかぁ・・・あのぉ死神について触れてください・・・。」
鈴谷ちゃんによると、もうすぐ僕が死ぬから魂を回収して来いと霧豊サンに頼まれたけど、何の不備があってなのか、僕はこうして生きている。状況がわからなくなりテンパった結果、逆にお見舞いをしようという発想に至ったらしい。
「そもそも死ぬとわかる基準って何なの?事故が起こる前からわかるの?」
「え~・・・。僕も回収の仕方しか教わって無いので、それに企業秘密・・・的な??」
「けど、今回の僕みたいなパターンなんて結構あるんじゃないの?」
すると鈴谷は哀しそうな笑みを浮かべ、手を後ろに回した。
「・・・そうなんですぅ、結構あるんですよ~。でも、その先もワンパターンしかないんですよぉ。」
僕はすごく嫌な予感を感じた、気のせいか僕は嫌な予感の的中率には若干自信がある。
「不備で死ななかった人って、私が殺さなきゃいけないんです。ごめんねっ?えへへ!」
鈴谷が後ろに回した手を前に持ってくる、その手には、案の定、鎌だ。死神だしな。
僕はベッドから跳ね起きた、死にたいとは思わないから。
「でもね、不思議。なんで平野クン・・・ぼくが見えたんだろぉ~?うれしくて微笑んじゃったけど、よく考えれば僕の“お見舞い”に返事したの、君が初めてだよ。それに、いつも殺す対象とは顔が違うね。
死神の吸魂愛葬の行為をする対象はこんな顔してない・・・なんか調子狂っちゃうなぁ、えへ。」
「はは、狂ってるのは調子じゃなくてキャラなんじゃないの?」
「言うね、ぼく、そういう人・・・大好き。」
僕は普通の高校生だ。死神なんてにわかに信じ難いけれど、鎌くらいなら認識している。あんなでっかい鎌で切られたら、雑草が如くすっぱり逝くだろうな・・・逃げよう。
僕は数秒の時間を稼ぐためにシーツを投げた。鈴谷はそのシーツを簡単に切り裂く。体が小さい割にあんな鎌を軽く振るなんて、想像もつかなかった。僕はその間にリンゴの皮むき用に置いてあった包丁を手に取った。
「なあ鈴谷、質問していいかい?」
「ん、なに~?」
「お前って死ぬの?」
「死なない。」
「そう、ならどうすれば俺を殺さないでくれる?」
「別に殺したわけじゃないし。仕事だし、生きる為。」
「別に一人くらい見逃し・・・」
「質問ばっかり~!!諦めて死んでくださいよっ!!」
交渉は・・・なしか。しかし今日は事故にあったり、死神に襲われたり、最高の一日だね。
僕は窓から飛び降りることにした、鈴谷はドア側に立っているし、どうせ死ぬならその選択肢が最善だと思うし。
「おりゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
バシャリーン!!!!!・・・ドズッ!
ら、ラッキー・・・6階建ての病院の3階だったうえに、花壇があって・・・。骨折で済んだみたいだ。
しかも、死神って飛べないんだ・・・死なないなら飛び下りればいいのに。
逃げたけど・・・動けない。体がボロボロだったのに更に骨折を重ねて、ガラスも刺さり前身は強く打ち、体の感覚がまるでない。ダメだ・・・。もう限界だ・・・。
コツ・・・コツ・・・
「はあ、はあ、意外と手こずりました・・・。ってあれ!?まだ生きてる!?」
「勝手に殺さないでほしいな・・・。たかがこんな高さ、死ぬわけないよ・・・。それに死なないならなんで飛び下りて来なかったの?すごい気になったんだけど。」
「悠長な事を・・・。ほんと、平野クンは質問の選択を誤ってますよぉ~?」
「え、そうかな。なんて質問するのが正しいの?」
「はぁ・・・たとえばですねぇ、僕を殺すのか~?とか、なんで死ななきゃいけないのとか。いろいろあるとおもうんですけど・・・。」
「いや、別に気にならないしそんな事。」
「なんでですか!?」
「だって僕を殺すのかは聞いたし、死ななきゃいけない理由も聞いたし、それより鈴谷の事のほうが気になるよ。さあ、殺すんだろ、早くしてよ。結構体痛いんだからさ、あはは。」
鈴谷は鎌を振り上げる、けれど、その鎌をおろした先に僕はいなかった。僕は死んでいない。
「・・・平野クンに興味が出たよ。えへへ、もう少し生かしておいてあげる。」
読んでくださった方、ありがとうございました。感謝のいたりです。
答)好きなお菓子はチョコレートです!知るかなんて言わないでください笑




