やりなおし
ゲームでは 何度でもやり直しがきいて
死んだらまた1からというゲームは少なくて
セーブで何度でもよみがえられて その機能があるゲームのほうが 需要があると思う
人生の 一番残酷なところは やり直しがきかないこと
たとえ 自分の意志でこの世に生まれたのではないとしても
自分の人生に責任をもって 社会的に生きて
道を大きく外してはいけないこと
社会という 窮屈な世界の中で
自分を偽り続けて
死ぬまで働いて 頑張って
それに何の意味があるのか 報われるのか
分からないまま
度々 すべてを投げ出したくなるが
今はまだなぜか こんな足手まといな
どうしようもない自分が死んだら
迷惑をかけて 涙を流す人がいるし
迷惑をかけない死に方を 自分には見つけることができなくて
日々身体が悲鳴を上げても
心が 何度も何度も 数えきれないほど『終わりにしたい』と叫んでも
死ねない 泥臭く 生きている
ゲームのように やり直しがきく
そんな世界に生まれたのなら
今よりも 幸せを感じ 自分に価値を見出すことができるのだろうか
責任や 信用や信頼を失う恐ろしさを
やり直しができるという 保険があれば
乗り越えて 何度でも楽しく挑戦できるのだろうか
…それとも
何度でもやり直しがきくなら
それに甘え 怠惰になり 変われずに同じことを繰り返すのだろうか
人生は 有限で
失う恐ろしさがあって
責任があるから
苦しくても つらくても 死にたいと思っていたとしても
生き続ける道を選ぶのだろうか
やり直したい
…もしくは もうつらいのはごめんだからおわらせたい
どちらも叶わない
情けない 何者でもないわたしの 願い