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悪魔堕ちの聖女様 〜転生お嬢様が推しの未来を切り拓いて魅せます〜  作者: 鰐之川 犬太郎
Ep.2 お嬢様、"聖女再来"の天啓が降りました。

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<第57話> お嬢様、もしやこれは"ルート分岐"でしたか?

事態の進展は早いもので。

お茶会の翌日には、王宮と神殿の連名での発表が為された。


それは大きく分けて、二つ。


『聖女再来の天啓が降った』

『両王子及び公爵家令嬢の年齢を鑑み、第一王子の魔力測定の式を期日として、婚約成立への話を進める』


この話はラジオに似た、放送用魔道具で王国全土に発表されたそうだ。

それは広く普及している様で、瞬く間に話は広がったのだとか。

帰宅直後はお屋敷の使用人のほとんどが知らなかったというのに、昼を過ぎた頃には、その話で持ちきりだったとローラに聞いた。


いよいよ以って私は、この問題から逃げる道がなくなった訳である。

ゲームにまるで覚えのない、重大且つ急展開。

…というか、これってもしかして"ルート分岐"しましたか?




はい、それでは。

ここが『乙女ゲーム:魔導学院と王子様(まどプリ)』の世界であると念頭に置きましょう。


今の私ロベリアには、2人の婚約者候補様がいらっしゃいます。

なんとご両名共に王子様です。



…めっちゃハーレムでは?

えっ、これ、逆ハーレムルート入りました???

何故気付かなかったの、こんな重大なルート分岐に。


いやいや、落ち着け私…落ち着きなさい。

ロベリア様逆ハールートは最高すぎるけど落ち着くのよ。

まだ他にも攻略対象は居るからハーレム()()ない。ハーレム()()



しかし、ロベリア様の婚約者候補に、まさかローレンスの名が出るとは。

てっきり立候補なんてしない、断るものだと思っていたのだけれど…

王族の義務、を感じたのかしらね。

王位継承権2位とはいえ、彼も歴とした王族なのだし。

ゲーム本編では生徒会長を務めていたこともある、責任感が強いタイプなのかしら?

特定の御家に生まれただけで、嫌いな相手と婚約する義務があるなんて、大変だわ。

せめて嫌いではなく、良好な印象を持ってもらえるように、私も頑張らないとね。


そんなわけで、なんと悪役令嬢であるロベリア様に、王子様2人の婚約者フラグが立っている。

何度も言う様だが、これか既定路線ではない。

なので非常に悩んでいる。

原作通りノワゼットを選ぶべきか、原作のフラグを折ってローレンスを選ぶのか…。


私は原作ファンなので、その展開を壊したい!と言うのには、思うところがある。

「でも最推しのロベリア様の破滅のキッカケだよ?」というところが、非常に引っかかっているのもまた事実だが。



私個人がどちらが好きか、はちょっと選べない。

オタク的には、次男でありながら次期王太子の重責を抱える金髪イケメンことノワゼットは好き。

長男ながらも弟に勝てない才能の差で複雑な心情を抱える銀髪イケメン、ローレンスも好き。

金髪と銀髪、ハッピーセットじゃんまである。


関わってみて思ったのは、2人とも悪い人ではなさそうだなってこと。

少なくとも、悪気を感じる様なことはあまりなかったと思う。

悪魔とまで呼ばれる私への対応がそうなのだから、きっと悪い人じゃない。

ゲームではノワゼットが少し恨めしかったけど、関わってみると印象は変わるようで。

不安がないとは言えないけれど、今は何故ロベリア様の破滅へのキッカケになってしまったのか…?

 という方が気になる。

それさえ解消出来るのであれば、婚約だって問題ないと思うし。

むしろロベリア様の想い人だもの、万事OKということになる。



ただ、う〜ん。

()()()()()()()()()()()()、少なくともノワゼットの場合は。

ノワゼットはヒロイン:エレナと婚約するとして…

もしかしてローレンスなら破棄されないで済むかも…?

破滅フラグも無くなったりする?ハッピーエンドかも?


ー って、ダメダメ。

この考え方はローレンスに失礼。

こんな打算ばかりで相手を見るのは、不誠実の極みよ。

私なりに、誠実にいないとね。



私は深い溜め息を吐きながら、紅茶を口に運ぶ。

今日のフレーバーは、カミラが「リラックス効果があるものを」と選んでくれたらしい。

ジェシー曰く「お嬢様の眉間に皺が寄っていた」らしく、彼女らが気を遣ってくれたのだ。

紅茶を口にすると、味だけでなく、彼女らの気持ちも含めて、なんとなく安心する。


私は良い弟だけでなく、良いメイドも持ったらしい。

今はそれぞれお仕事中で、部屋を行ったり来たりしている。

選択した洋服やシーツを運んだり、ティータイムに備えたり等。

その最中でも、声を掛けてくれるし、私のお茶を入れ直してくれたりしている。

気遣いも仕事も出来る、良い人達だ。



…何はともあれ、とりあえずは日常に戻ってきたんだ。

転生して2ヶ月と経たない私がそう思うのも変かもしれないけれど、そんな実感が湧き上がってくる。

きっとメイド達が、いつもと変わらぬ様子で居てくれている影響もあるのかな。


婚約者を決めるにも、まだ2年以上の時間がある。

そう焦って考えなくとも良いかもしれない。




ノワゼットとローレンス。

彼らは、何を思ってロベリア様の婚約者にと、立候補したのだろう。

ロベリア様に対して、どうお思いなのだろう。

2人のお好きなものも、嫌いなものもよく知らない。


…先ずはもっと2人のことを知ってから、かな。

「婚約者がどうの」と、そればかり考えていては、正しい答えを出せるとも思えない。


そういえば神殿も気になる、頼っていいみたいなことも言われたし…。


 よし。決めた。

私の新しい目標は、『ノワゼットとローレンスを知ること』かな。

そのついでに神殿も。

まだまだ知らないことだらけ、悩んでばかり居られない。



私はこの世界を、思いっきり楽しむんです。

そうして推しを幸せにする。守りたいものを守る。

全員ハッピーエンドに向けて、この新規ルートも切り拓いて行きますから!!

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