表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔堕ちの聖女様 〜転生お嬢様が推しの未来を切り拓いて魅せます〜  作者: 鰐之川 犬太郎
Ep.1 お嬢様、異世界転生致しました。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/81

<第50話> お嬢様、思いがけない急展開です。

「そういえばなんだけど」


それまでの流れを切る様に、ノワゼットが口を挟む。


「もうすぐお母様たちが、()()4()()を呼ぶんじゃないかって思うんだよね」


「…?4人全員、ですか?」


ノワゼットやアベルを呼ぶだけなら分かるけど、私も?


「うん、君も」


どうやら疑問が顔に出ていたらしい。

これは淑女として直していかなければ…


「あぁ。"天啓"の話かい?」


「…ローレンス様、今なんと仰いましたの?」


「き、聞いてないの?その、えっと、天啓が降ったって話…?」


えぇ!?いや、全く聞いてない!!!

そもそも、()()()()()()()()()()()()()()()!!!!!




小難しい顔をする私と、それを真似るアベル。


「どういうことですの?ローレンス様、ノワゼット様」


「ぼくもわかんない〜」


「そうか、聞いてなかったのか…」


ノワゼットとローレンスは、お互いの顔を見合わせる。

どうやら私達は既に天啓について、伝え聞いているものだと思っていたらしい。


ローレンスは少し考え込んだ後、ノワゼットに尋ねる。


「ノワゼット、僕らってその話をお父様やお母様から聞いたんだったかな?」


「いや、()()()()()()()()… あっ!!」


「…うん。僕らが天啓を聴いて、そう思っていただけだね。これは伝わらないのも通りだよ」


アベルはよく分からない様で、小首を傾げている。


「まぁ気にしないでくれ、そんな都合よく呼び出される訳が」


「王子殿下、王妃殿下がお呼びです」


「「ん…?」」


どこからともなく、使用人が現れる。

流石は王宮の使用人、近付かれている事に全く気付かなかった。

いや、王宮勤めは関係ないか…?忍者かな?

あの。ちょ、ちょっと待ってほしい。

突然色々起こるものだから、混乱してきたかも。



「王子殿下って…僕だけかな?それとも兄様も?」


「失礼致しました、両王子殿下でございます」


「ぼ、僕も行っては、アベルとロベリア嬢だけ残して行ってしまうけど…」


「ご両名が構わなければ、4名で来てほしいと申しつかっております」



私、ローレンス、ノワゼットの3人は固唾を飲み、目で会話していた。


「「「これ絶対さっきの話、関係あるよね?」」」


一方アベルは、何がなんやら。

キョトンと、また首を傾げているのだった。



ーそんなわけで。

王妃殿下からのお言葉となれば、理由もなく断るわけにはいかない。

情報を集め、状況を再確認する為にも、私達は母の元へ向かった。

アベルは「おねえさまが行くならぼくも行く」らしく、ついて来ている。



「よく来てくれたわね、みんな偉いわぁ」


そう言って、ヴァイオラ殿下は私達を迎える。

…と言ったものの、私が視界に入っているかは怪しいが。


「今日は大切なお話があるのよ〜。ね、ダリア」


「そうね、とても大切な話だわ」


朱を纏い、和かな王妃殿下。

蒼を纏い、冷淡な公爵夫人。

とても対照的だが、美しい御二人だ。

思わず目を奪われそうな魅力、 "社交界の華"と歌われるのも合点がいく。


…って。違う違う、そうじゃない!

大切な話?って??

天啓に関する話なら、確かに大切だけれど…。

それを私たちが聞く意味ってあるの?



「えっとねぇ、()()()大切ねってダリアと話してて〜」


「…お姉様。一応、()()()順序立てて話されては?」


「あ、ごめんなさいねぇ。そうよね、内容を知らなきゃ分かるものも分からないわよねぇ?」


見た目だけでなく、話し振りまで正反対な御二人だなぁ。


そんなことを思っていたのも、束の間。


「1ヶ月くらい前に、()()()()()()()()()()()()のよ〜」



…は?1ヶ月前???

に、()()()()ですって??????

いや、そんなはずは…



「これはノワゼット達も知ってるわよねぇ?」


「「はい、お母様」」


ノワゼットとローレンスは、揃って返事をする。

いやいや、ちょっと待って。待ってよ。


「だから、ダリアと今後のことをね、お話ししてたのよ〜?」


…そんな、バカな。

つい口が開く。腰を下げ、軽く礼の姿勢を取る。


「…王妃殿下、途中で口を挟むご無礼、どうか御許しください」


「え〜と。いいわ、どうかしたのぉ?」


「"聖女再来"とは、確かなお話でいらっしゃいますか?」


これは私の、ロベリア様の今後に関わるお話。

決して間違いがあってはならない。


()()()()()()()()()わぁ、お父様も()()()みたい。神殿側にも確認が取れたわ。今回()()()()アトロポス家のご長男と教皇聖下みたいなの〜」


周囲を見れば、ノワゼットとローレンスが頷いている。


「聴いた内容は『聖女の再来、近し』よねぇ」


「神殿側は『神聖系統魔導の行使』を観たのだったかしら、お姉様」


「そうよぉ、違いないって教皇聖下からお言葉も頂いているんだからぁ」


「…ご返答、ありがとうございました」


「いいわよ、このくらい〜」



…どうなっている?

アトロポス家の長男が、聖女再来の天啓を授かる。

それはゲーム本編でも語られたから、知っている。

でも、でも違う。

その内容は、ゲームと違わないけど。


()()()()()()()()()()()2()()()のはずだ。


ロベリア様が6歳になる以前に天啓が降るだなんて、そんなの聞いていない。

ノワゼット様と婚約されたのは、天啓が降って直ぐのこと。

だから婚約する7歳より以前、2年も前なんて有り得ない。


全く以って知らない展開。

何が、どうして変わった…?




私はルリの存在を思い出し、ハッとする。

彼女なら何か、知っているかもしれない。

そっと小声で、尋ねてみる。


「…ルリ、天啓がこの時期に来たことは?」


(ない、ないわ。何万回以上で、たったの一度もね。わたしもわたしで、驚いてるところなのよ)


何が、起きているの。

この世界に来て、たったの2ヶ月も経たないくらいで。

今ですら先が見えないのに、見えていた未来すら、変わるなんて。


…まさか。

私がこの世界に来たことで、物語に変化が生じている…?

一体これから、何が待ち受けているっていうの!?

お読み頂き、ありがとうございます。

物語が動き始め、Ep.1はやがて閉幕。

幕間エピソードを挟みつつ、Ep.2へと進んで参ります。


宜しければその間、 評価や感想コメント、ブクマ等々、お寄せ下さいませ。

筆者の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ