<第荳牙香蜈ュ話> 縺薙l縺ッ逵溘↓、蜈峨°漆黒か。
映画のフィルムのように、情景が流れ込む。
何枚も、何十枚も、何百枚も。
その情景に、感情が引き摺り込まれる。
「やぁロベリア嬢」
「ノワゼット様!またお会いできて嬉しいですわ!」
「あはは、会うだけでそんなに喜んでもらえるなんてね」
「だってわたし、ノワゼット様をお慕いしておりますもの!!」
「本当?」
「嘘なんか言いません!…って、わたしったら、言っちゃった!!きゃー!!」
幼いロベリアとノワゼット。
今よりも、僅かに幼い。
髪が少しばかり、短かい。
いや、どうだろう。詳しいことは。
辺りを見やれば、ローレンスも居る。
彼はただ、傍に居るだけだ。
必要以上に出張らず、ただそこに居る。
「わたしは、お姫様になるのが夢なんです!」
うっとりとした様子で、幼女は言う。
「お姫様?僕の姉か妹かな?」
爽やかな様子で、金髪の男児が言う。
「いやですわ!ノワゼット様のお姫様になりたいのよ!」
「あはは、ロベリア嬢ったら面白いこと言うんだから」
「むぅ…わたしは本気ですのに…」
顔を赤くし、ほっぺを膨らませる。
「わたしは、ずっとず〜っと、死ぬまでノワゼット様をお慕いしますわ!」
「そっかぁ、嬉しいよロベリア嬢」
「はい!!わたしも嬉しいです!!」
ノワゼットは笑顔を崩さない。
それに反して、ローレンスは暗い面持ちだ。
「…ノワゼット、もう時間」
「そっか。じゃあ今日はもうさよならだね」
「そんなぁ!なんで、ノワゼット様とのお時間じゃまするの!」
「ロ、ロベリア嬢…いじわるじゃなく、って…」
「いやよ!ローレンス様はいつもそう!わたし嫌い!!」
駄々をこねる幼女。
それに困惑する少年。
「ロベリア嬢、また会えるから」
金髪の男児は、そう言って笑い、頭を撫でる。
すると幼女は弾けたような笑顔を浮かべる。
「はい!きっとまた、お会いしましょ!!」
何千、何万と、映画のフィルムは続く。
内容はほとんど変わらない。
第二王子に話し掛ける、公爵令嬢。
笑顔で優しい言葉を掛ける、第二王子。
第一王子は、まるで蚊帳の外。
変わらない。
その構図は、決して変わることはなかった。
小鳥遊 雅の前に居た、ロベリアと会話するローレンスは、ほとんどと言っていい程、存在しなかった。
いつもロベリアに言葉を返すのは、ノワゼットだけだった。
幼い公爵令嬢は思いました。思っていました。
自分に臆さず、隔たりなく話しかけてくれるのは、第二王子だけ。
彼だけが、自分と対等に話してくれた。
家族も話そうとしない私に、彼だけが言葉をくれる。
誰もくれない、温かい言葉。
その言葉だけで、一喜一憂出来てしまう。
ああ、嬉しい。こんなに嬉しいことは、他に無い。
方や第一王子はどうか。
彼はいつも、私から目を逸らし、会話に臆している。
いつも着いてくるのに、怯えているか、邪魔ばかり。
なんで居るのかしら?
まあ話し掛けて来ないなら、私もそうすればいいだけか。
あなたは私の光。
好きだったのです、本当に。
あなたの言葉ひとつで、世界を憎む程には。




