戦闘
お早うございます。ハナコです。もうすぐ春休みですね。皆さんはどうやって過ごしますか?私はごろごろ寝て過ごせたらいいなと……。
あのあとメイドさんに案内してもらって訓練所についた。しかしギャラリーが多い………。
メルもグレイもいるし、たくさんの人がこれから始まる闘いを見ようと集まっている、みせもんじゃねーぞ!手が滑って殺そうかな?
ウイグル「逃げなかったことは褒めてやる、だが棄権したほうが身のためだぞ?私くらい強いと加減しても殺すかもしれない」
「うっせーよ、お前が負けたら国外追放な?てか弱そうだし、国外追放な?国外追放な?国外追放な?」
大事な事なのでたくさん言いました。
ウイグル「いいだろう、まぁ私が負けることなどないがな」
こいつむかつくなぁ。
グレイ「用意はいいか?それでは、始め!!」
合図の後、すぐにウイグルが突っ込んできた。結構なスピードだが右目で見たらスローモーションのような感じだ。ひらりと身をかわして身構える。
「こんなもんか?」
ウイグル「甘く見てもらったら困るな」
ウイグルはそう言うと、何かを呟き、さっきの数倍の速度で突っ込んできた。
「おっと」
魔法か?かなりはやいな、だが見えなくはない。
ウイグル「なにっ!?」
俺が避けれると思わなかったらしく、驚愕の表情が伺えた。
「今度は俺がいくぜ」
ウイグル「させん!」
こいつ卑怯だぞ、ここは普通先攻後攻交代だろ?いくぜ!っていった瞬間せめて来やがった。
いったん距離をとる。
「右目の力を使うか」
ルカの右目がダークブルーに輝く、ルカの魔力が跳ね上がる。
「体内で魔力が渦巻いてるな……」
魔力なんて知らない俺でも実感できるほどに魔力が溢れ出した。
ウイグル「なんだこの魔力は!?」
ウイグルも目を見開いている。
「……はぁぁー………」
体中に魔力を高速循環させる、所謂身体強化だ。なんでできるかって?なんとなくだよ、なんとなく!
ひとまず軽く地面を蹴る、するとさっきのウイグルよりもはやいスピードで動けた。
そのままウイグルに突進したが、当たる寸前でウイグルの姿が消えた。
「瞬間移動か……それなら…」
今度は強く地面を蹴る、ほぼ瞬間移動したような速さだ。
ウイグルの背後にまわり軽く後頭部に手刀を打ち込んだ。
ウイグル「うがぁっ」
ウイグルは小さく喚いて気絶した、たぶん。
「はははははははははは、雑魚め!未来のチート魔王にかなうものかぁ!」
と、小さな声で呟いといた、皆にはあまり知られない方がいいだろうからな。
それにしても、辺りがさっきから静まり返っているな……。
「………ぉーぃ」
皆様そろって口をあけて固まってます。
「みんなどうしたんだ?」
おっ、メルが復活したみたいだ。
メル「まさかウイグルを倒すなんて………」
そんなに意外か?テンプレでは王国で一番強い奴を圧倒的な力でねじ伏せて、俺が最強だぁー、ってイメージなんだがな。
「そんじゃ、あいつは国外追放で、おっけー?」
グレイ「しかしな、性格に非があるとはいえ、ウイグルが居なくなってはこの国の武の柱が崩れてしまうのだが……」
あぁー……、あいつが一番強いんだっけ?国につぶれてもらうのも嫌だしなぁ
「分かった、国外追放はなしってことで宜しく」
グレイ「助かる……」
こうして国王こと、グレイとの謁見は無事に幕を閉じた。
ここまで読んでくださった方々、感謝感激です。
毎週日曜日更新です。
まずは続けていくことを目標にしたいと思います。