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同伴ってなーに? その1

「スキップ」


「スキップ」


「リバース!」


「スキップ」


「ワイルドの赤」


「……チッ、パス」


「チェーンソー ブラスト!!」


「赤の5」


「緑の5」


「……チッ、パス」


「リバース」


「ドローツ」


「チェーンソー ロンド!!」


「ドローツー!!」


「ドローフォー 黄色」


「やったー、上がりー」


「あー、エルウッドさん『UNO』って言ってなーい!!』


「ぎゃー、しまったー」


「チェーンソー アタック!!」


「はい、ペナルティー、ペナルティー、エルウッドさんカード全部持ってってくださいね」


「あーもー」


「チェーンソー クラッシュ!!」


「エルウッド 何回同じミスしてんだよ。今日3回目だぞ」


「分かってるよ、言われなくたって!!」


 ……と、私達は今何をしているかというと、UNOをしています。ダンジョン「204高地」フロア7で。


「チェーンソー キーック!!」


 それと、ベイルさんが一人でモンスターを皆殺しにしております。


「チェーンソー ボンバー!!」



 ……というのも、ベイルさんのチェーンソーがあまりにチート過ぎちゃって、最近私達の出番がとんと無くなっちゃったんですよ。


 私の「ヒーラー」でさえも全く使うことなく、モンスターをバッタバッタと倒しまくり、ひたすらレベルアップをする毎日です。


 ほら、モンスターを倒した経験値だけはみんな平等に振り分けられるので。


 最初はみんな順番でモンスターと戦ってたんですが、ベイルさんが「とりあえず、俺が先に戦うから、疲れたら後で交代ね」と言われて……その……全く疲れないんですよ、あの人。


「チェーンソー クラスター!!」


 その上、なんだか訳分かんない新技を次々開発しているし……暇を持て余した私達は、ベイルさんの活躍を横目にいつしか『UNO』をし始めるようになっちゃって……ホントすいません。でも、ベイルさんが言ったんですよ。「そんなに暇だったらゲームでもしてたら?」って。


「あっ、ウノー!!」



「いやー、今日も戦った、戦った」とエルウッドさん。


「えっ、エルウッドさん、今日ファイトしましたっけ?」


「や……やったよ、2回『ファイヤ』唱えたぞ」


「……2回だけかよ」とノエルさん。


「じゃあ、お前、何本、矢を打ったんだよ」とエルウッドさん。


「えーっと……」そう言いながら矢筒の中にある矢を数えるノエルさん「あっ、……3本だ」


「お前だって、人の事言えねーじゃねーか」とエルウッドさん。


「まあまあ、ここ最近は、私達みんな、ベイルさんにおんぶにだっこですからね」とナジームさん。


「ガッハッハッハッハ、気にしねーでいーぞ、気にしねーで、そもそも、サファイヤちゃんからもらったチェーンソーだし、最近新技が次々と頭ん中に降りてくんだよ」とご機嫌のベイルさん。


「そっかー、じゃあ、明日はサファイヤが買ってきた『人生ゲーム』でもするかー」とエルウッドさん。


 てめーは、もう少し気にしやがれ、リーダーなんだろ!!


 ここはいつもの居酒屋「グッドルーザー」。今日の夕食はマスターの得意料理、『ミートローフ』を頂いてます。


 いやー、この、茶色のソースがおいしいですねー♪


 と、その時♪ピロリロリーン、と久しぶりに「天の啓示」……もとい、「運営」さんからお知らせが来た。


「あっ、お久しぶりです、『運営』さん」


「はい、お久しぶりです……えーっと、こちらの世界では、サファイヤ・ローレンス様ですね」


「まあ、どちらでもいいですが……でっ、なんですか?」


「はい、サファイヤ様、実は今日レベルが20に到達いたしましたので、新スキル「コンパニオン」を取得されましたのでそのお知らせになります」


「コンパニオン?」

 

 私は首を傾げながらあたりを見渡すと、どうやらみんなもレベルアップしたらしく、『運営』さんとお話していた。


 さて、「コンパニオン」とは、なんちゃらほい?  

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