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ラストサマー 降りやまない雨  作者: 永山満樹
7/8

降りやまない雨


 衝撃のせいか、心臓が苦しくなった。


 「大丈夫か?」  

 

 少しよろけた私を、陽太が優しく支えてくれた。自分の身体なのに、いつどうなるかわからない。その恐怖が、人魚を探す焦りに繋がった。


 「大丈夫じゃないかも、急いで人魚に会わないと。」


 焦る気持ちが言葉になってしまった。


 「少し、休んだほうがいいんじゃないか?」


 陽太はそう言ってくれるが、休んでいる暇はなかった。


 「ユタの所にいかなくちゃ。」


 降りやまない雨が、さらに強くなった。


 「よし、分かった。」


 そう言って陽太は私をおんぶしてくれた。最初驚いたが、素直に甘えることにした。


 「傘しっかり持って濡れないようにしろよ。苦しくなったらすぐに言うんだぞ。」


 その言葉が凄く嬉しかった。胸の鼓動が伝わるんじゃないかと心配になった。

 広い背中だった。なんならこのままこの背中でとか馬鹿なことも考えてしまう。


 雨の中、陽太は何も言わず私をおぶって歩いてくれた。

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