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ラストサマー 降りやまない雨  作者: 永山満樹
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降りやまない雨


 この地域の年寄りが集まりそうな場所を探すことにした。やはり公民館などをあたるのがよさそうだ。

 公民館の場所は陽太が知っていた。


 「陽太はこの辺に住んでるの?」


 しかし曖昧な返事が返ってきた。

 公民館はすぐに見つかったが、雨のせいか人は少なかった。

 中には年配の男女が1組だけ座っていたので話を聞いてみることにした。


 「すみません。変なことを伺いますが、この辺りの人魚の話をご存じないですか?」


 二人は顔を見合わせると、首をかしげた。

 どうやら知らないらしい。

 私が見たパンフレットは観光客を呼び込む為のものだったのかもしれない。


 「ま、もう少し聞いて回ろうぜ。」


 陽太がそう言ってくれた。


 「お嬢さん、何か事情があるならユタに相談するといいよ。」


 公民館を出ようとした時に、お婆さんがそう言った。


 「ユタ?」


 「この地方の古くからいるまじないしみたいなものだよ」


 私が不思議そうにしているとすぐに陽太が答えてくれた。


 「もう数も少なくなったが探してみるといいよ。」


 二人はそう言って送り出してくれた。


 「探してみるか?今はユタがいるかもわからないけど。また年寄りに聞いたらユタのことも何か分かるかも。」


 私は頷くことしか出来なかった。

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