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第一章 5話レベリング始動

 今回はHPも上がっているためレベル1からウトルダンジョンに挑戦する。


 できれば今日中にレベル11になりたいと思っているため少し無理をすることに決めている。


 ダンジョンの中をジョギングしながらホーンラビットの群れを探す。

 早速6体のホーンラビットを見つけた。


 もう鉄板となっている先制で2体を斬る。

 いつもならここで一度距離を取るが今回は6体ということもあり、もう1体を跳躍される前に斬る。

 もう1体が俺に向かって跳躍してくるが俺の体に届く前に空中にいるホーンラビットの角を横から掴み、そのままもう1体のホーンラビットに向かって全力で投げ飛ばす。

 2体のホーンラビットが壁に嫌な音をたててぶつかる。

 ドンッ!ではなくグチャッ!って音がした。


 隣にいたホーンラビットが急にいなくなり、振り向いたら潰れた仲間を見て恐怖したのか、最後の1体のホーンラビットが俺に背中を見せて逃げようとする。


 もちろん逃すつもりはなく後ろからホーンラビットを両断する。


レベルアップの音が頭の中で流れる。


「ずっと戦って慣れてきたからできそうだと思ってやってみたけど案外いけるな」


 思ったよりも上手くいき思い切りが良くなり、それ以降は斬って、掴んで、投げて、殴って、蹴り飛ばして、容赦なく追撃してとダンジョンの中を暴れまくった。


 今回はレベルが目標のため、袋が一杯になっても倒し続けた。

 剥ぎ取る時間がなくなったことにより時間のロスがなくなったためさらに倒す時間が早くなった。




「ハァ…ハァ…疲れた…」


 昼食休憩以外はほとんど動きっぱなしであったため流石に疲れた。

 何回か避けきれない場面もあり体に何箇所かかすり傷がついていた。

 でも頑張った甲斐もあってなんとか1日でレベル11になることができた。

 100体以上は倒したと思う。

 途中から数えるのをやめた。

 途中ダンジョン内のホーンラビットを倒しすぎたのかなかなか遭遇しない時間があった。

 幸いなことに今日は他の冒険者がほとんどいなかったため問題にならずに済んだ。


 倒しすぎてダメというわけではないが自分よりもレベルの高い冒険者にお金を払いついてきてもらい、適正レベルの冒険者に倒してもらうというパワーレベリングということをする人がいる。


 実際する側もそんな暇じゃないため相当なお金を払わなければいけない。

 したくても普通は出来ないが、金持ちの息子などが安全にレベルを上げれるようにと親がお金を払うケースがある。


 そんなことをしたところでなんの経験にもならず、ステータスが上がって、いざ適正レベルのダンジョンに入ると全く戦えず怪我をするだけだと思う。


 そもそもそんなことをしてまでレベルを上げる必要性とはなんだろうか。

 実際にあったら聞いてみたいとさえ思う。


 話が逸れたがそういった行為をするとダンジョン内のモンスターがほとんど倒されてしまい、他にダンジョンに入ったパーティーが何も出来なくなるためマナー違反とされている。

 そういうことをしたからといって何か罰せられるわけではないが、周りの冒険者からはいい目ではみられないだろう。


 そして今日の俺はまさにそれである。

 さらに誰かに雇われているわけでもなく一人で暴れている。

 他の冒険者からしたら完全に嫌がらせだ。


「でも実際レベルは超低いんだよなぁ…かといって本当のレベルを言っても信じてもらえないし、ステータスを見せたら見せたで絶対に説明求められるしなぁ…なんならステータスすら信じてもらえなさそう…」


 何か言われた時の逃げ道がなく八方塞がりの状況に少し落ち込んだ。


「今回はちょっと反省しよう…」


 今後面倒な問題を抱えたくないため、ほどほどにしようと心に決めた。





 ダンジョンからでると外は真っ暗になっていた。


「こんなに時間経ってたんだ」


 冒険者ギルドに行こうと思ったがカルアさんが心配しているかもしれないと思い、急いで宿屋に帰ることにした。


「エリド!大丈夫だったかい?!怪我してるじゃないの!」


「カルアさんただいま、心配かけてすみません

 ちょっと張り切りすぎちゃいました」


「張り切りすぎちゃいましたじゃないよ! 最近早く帰ってきてたから心配したのよ!」


「すみません…しっかり伝えとくべきでした、僕もこんなに時間が経っていたとは思ってなくて」


 そのあとカルアさんに叱られたあと取り置きしてくれていた晩御飯を食べた。


 ビギナの町は近くに低ランクのダンジョンが多く冒険者になりたての者が多く集まっている。

 そのためカルアさんの宿屋はそんな若者たちを応援したい思いで宿屋を建てたようだ。

 無茶をして帰ってこなかった冒険者も見たことがあって、もうあんな思いをしたくないと言っていた。


「今日は反省ばかりだな」


 心配してくれる人がいるというのはとてもありがたいこととわかっているため次からは気をつけよう。


 さて、反省は大事だが頑張ったことも事実であるのでお楽しみの時間だ。


「ステータスオープン」


 ---ーー------

 エリド

 Lv11

 HP  110/110

 MP  27/27

 攻撃力 127

 防御力 27

 魔力  11

 素早さ 122

 幸運  5


 スキル SP10

【レベル還元】

 素早さアップ レベル2

 攻撃力アップ レベル2

 HPアップ   レベル2

 -----------



 防御力アップを取得する。


 その後は恒例の【レベル還元】に触れる。



 ――――――――――――


 レベルを還元しますか?


 はい/いいえ


 ――――――――――――


 〔はい〕という文字を押す。


『レベルの還元を行います。

 レベル10を還元しました。

 エリドはレベル1になりました。

 レベル10還元しているため、スキルレベルを

 あげることができます。』


『どのスキルレベルを上げますか?』



 [防御力アップ]を押した


 ――――――――――


 スキル[防御力アップ]をレベル2にしますか?


 はい/いいえ


 ――――――――――


 〔はい〕という文字を押す。


『スキル[防御力アップ]をレベル2にします。

 完了しました。』


 それ以降は案の定声が聞こえなくなった。


 明日の予定を考えようと思ったがあまりにも疲れていたのか考えがまとまる前に寝てしまった。

感想なりしていただければやる気が出て更新頻度があがります。


何か気になるところは細かく指摘していただければ今後の参考にし学んでいくのでよろしくお願いします。

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