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49話 ギルドからの買い物

 二つ目、三つ目の光の先でのモンスターも無事に討伐を終えて収納でもって仕舞った。

 移動で意外と時間を食われたのと流石に昼飯の時間が近い事から切り上げることにした。そろそろ資金が溜まってもいい頃合いだと思うんだがどうだろうか……。

 ギルドの裏口に向かって受付の人との会話を済ませて得物を取り出す。この作業ばかりはもう慣れたと言っても過言ではないな。まぁ解体所の人達のノリは若干慣れないけれど……。

「おお、サクヤか。まーた大層なもん狩ってきたのか?」

 すっかり名前が知れ渡っている。まぁ十把一絡げの冒険者と違って普通に変なものばっか買取にだすからな……。

 それこそコンビニで変な買い物毎日してる客にあだ名がついてるアレみたいなもんだろうか。まぁあだ名とかないけど。

「ああ、今日はヒュージボアですかね、目ぼしいのは……あとはブラッディベアと普通のボアと……」

「おおう、またこりゃでけぇな」

 普通の冒険者であればここまで大きな得物を運ぶのすら一苦労であるので基本的には幾つかに解体したり、そもそも得物が小さかったりで受付の所で手渡しという形が多いようで、解体所の中に入ってわざわざ置いていく、なんてことは珍しいらしい。まぁ確かに解体所の人達パワフルそうだからここまで大きかったりしない限りは自分たちで運べそうだもんな。

 ヒュージボアは作業台の大きさをも余裕で上回るサイズ感である。無理矢理乗せて真っ先に真っ二つにされた。それでも結構なサイズ感を誇っているが……。正直申し訳ない気持ちも僅かにあるが毎度何故だか知らないが解体する人々は嬉し気である。物好きな事で……。


 そう言う訳で出すものだけ出してギルドを後にし、それから昼飯にありついた。買い物は飯を食ってからにしよう、という訳である。

「ええと……」

 フィレナから受け取った紙を確認して何が足りないかを見ていく。地味に回復薬も書かれていたけれど、俺の場合は多分いらないよな、ヒールの魔法あるし……。まぁそれに関してはロイの店でまた聞いてみてもいいかも知れない。まぁとは言え最初の目的のものは食糧である。きちんと数えてはいないがしかし明日の朝には十二分な資金を確保できるであろうから、それを出発の目途にするつもりである。


 食糧を取り扱ってそうな、適当な店を見つけて覗いてみた。

「いらっしゃい。何が欲しいかい?」

 此方が話しかけるよりも先にぐいぐいと話しかけられた。

「ああ、えーっと……日持ちし易い……持ち運びできる食糧というか……」

「という事はお客様、冒険者さんで?」

「ええ、まぁ。港町の方に行くんで……大体五日か六日かそれくらいの……」

「五日……おや……お客様バッグ等は……?」

 俺の風体を見て店員が聞いてくる。まぁ確かに冒険者らしからぬ格好だし持ち物だし、更にいえば食糧と言っても持ち運びの量は限りがあるからな。

「ああ、魔法で収納出来るんでそこは……」

「はー便利なもんだ」

 そう言って店員は店の奥に案内する。どうにも日持ちする食糧を店の奥側に置いているらしい。どうにもこの街は冒険者こそ多いが遠出をする人となると意外と少ないらしくて、日持ちするものよりも今日の分の食べ物を欲しがる客層の方が多いのだとか。

 正直な意見としてはまぁ当たり前といえば当たり前なんだけれど、日持ちの為の食料はこう……味に難がありそうなんだよな。ちょっと怖い。

 店員に進められるがままに購入していった。正直信用して良いのかはっきりとはしていないけれど、まぁ金自体はそこまで困っていないし、店員くらいしか頼れないしな。

 しかしこれ考えてみたが木箱とかに氷を敷き詰めれば冷蔵庫の代用品とかにならないか?

 ああ、いやでも……あ。

 氷で一つ思い出したことがある。


 取り敢えず俺は店を出てそれから収納の魔法を発動させる。忘れていたもの、とは正しく氷そのものだ。昨日凍らせた枝を実験として放り込んだことを忘れてた。

「ええと……何処だ?」

 日が差してないとは言え流石にこれだけ時間をおいてたら多分、時間経過が起こっている場合であるが何かしら変化が起きていていいはずだ。

 中から探し出して、引っ張り出した。悲しいことに先程購入した食料たちが若干邪魔している。

「あ……これかな」

 取り出してみる。それらしい棒の感触があったので。するとどうだろうか、少なくとも自分の目から見た限りでは変化が見られない。溶けている……という様子は見えない。という事は、この収納の魔法であれば時間経過が存在しない……とみて大丈夫だろう。まぁ念には念をってことでもう一度仕舞った。


「取り敢えず……何しようか」

 狩りをもう一度しても良いけれど、食料は一通り買ったし解体中のものがあるからお金に関しては明日また入るし……と考えると意外と暇な時間になってしまったのではないか?

「足りないもの……足りないもの……」

 何か買い忘れは無いかとフィレナに貰った紙にかかれたリストを見ながら考える。

 水を入れるための革袋的な品も最初は買おうと思ったのだけれど、よくよく考えてみたら俺別に料理はしないし飲み水に関しても魔法を使ってそのまま直に飲んでしまえばいいだけなんだよ。だから正直な所不必要だと気づいたので買っていない。あとは体裁的な問題でバッグの購入も検討したのだけれど、無駄に動きづらくなる方が個人的には問題が起こりそうだな、という判断である。それこそ走るってなった時にバッグとか多分邪魔な気がする。

 まぁ後強いて言えば出ていく時にロイとかに挨拶くらいはした方が良いかな。彼女に話したら全力で引き留められそうな気がしなくもないけど……。まぁそれでもお世話になったのは紛れもない事実であるし彼女にたまには顔を出すといった手前流石に何も言わずに……というのも何だか忍びない気持ちになる。

「まーそれは今日の夜か明日かにでも言えば良いかな」


 それこそ本当に今からやることがなくなった場合には訪れるかな。

 リストを一通り確認する。そこで回復薬関連については何もしていないことに気づいた。まぁヒールの魔法があるから良いか、と一蹴したわけだが……。

「ロイの店でついでに聞いてみようかな」


 そう言う訳で移動開始である。

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